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【おしり】真夜中の図書館

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2022年3月の記事一覧

愛し方を間違えたとか思わなくていい、その時その時の愛の形を、アップデートしていけばいいだけ。【家族最後の日(植本一子著)】前編

愛し方を間違えたとか思わなくていい、その時その時の愛の形を、アップデートしていけばいいだけ。【家族最後の日(植本一子著)】前編

「自分の気持ちにきちんと向き合ってもらって育って来た人って、
少ないよね」
友達にそう言われて、ハッとしました。
会社のために、国のために、皆のために、誰かのために、
自分の時間や命を捧げて、がむしゃらに懸命に生きることが美しいとされていた価値観でできていたこの世界で、
一体どれほどの子供たちが「自分の気持ち」に興味を持ってもらえただろう。
そして、どれほどの子供たちが、「親の気持ち」に興味を持て

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正直であることの勇敢さが、人と人とを繋げ、人との関係性を発展させていく【「まずはこれ食べて」(原田ひ香 著)】

正直であることの勇敢さが、人と人とを繋げ、人との関係性を発展させていく【「まずはこれ食べて」(原田ひ香 著)】

やばい、面白い!
久々に一気読みしてしまいました…。

あらすじは、
ベンチャー企業のオフィスである2DKのデザイナーズマンションに、家政婦「筧みのり」がやってくるところから始まります。
学生時代に立ち上げ、気心の知れた仲間同士でがむしゃらに成長させてきた会社では、最近は想像を絶する多忙さでギクシャクした空気が蔓延していました。
そんな会社に、ぶっきらぼうで無骨な筧みのりがやってきて、ぐちゃぐちゃ

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孤と孤が一緒に生きていきたいと願って、進化を遂げていくこと【ダーリンの進化論 わが家の仁義ある戦い(高嶋ちさ子著)】

孤と孤が一緒に生きていきたいと願って、進化を遂げていくこと【ダーリンの進化論 わが家の仁義ある戦い(高嶋ちさ子著)】

「この人じゃなきゃダメ」「この人しかいない」
って言葉、というか考え方が苦手です。
でも、同時に、そう思える人がいるって、幸せだなとも思います。

「ダーリンの進化論 わが家の仁義ある戦い」(高嶋ちさ子著)を読みました。

「一緒に生きてる」って思いました。(突然)
「皆、一緒に生きてる…」って思いました。(2回言う)
お父さんもお母さんもお姉ちゃんもお兄ちゃんもお姉ちゃんも夫も息子も、
皆違うキ

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