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モラトリアム、問題意識持つ

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#コラム

『自己責任論』には根拠がない。『自由意志』など存在しない。

『自己責任論』には根拠がない。『自由意志』など存在しない。

コロナ禍の暗雲垂れ込める中、ある言葉が人々の間で流行している。

『自己責任論』

他人、時には自分に対してすら向けられる残酷な響き。

「だが、それは現実。」人は言う。

我々の選択は、我々が自ら選ぶものである。

自由意志を持つ我ら人間は、自らの運命を自らで切り開くことが出来るのだ。

全ての行動は、何物にも干渉を受けない個人の意志によってなされる。

そう、自由意志だ。

それにもかかわらず

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自己は肯定も否定もしなくていい

自己は肯定も否定もしなくていい

”自己肯定感”

自己啓発書やインターネットサイトなどでよく見かけるこの言葉。意味は、読んでそのまま「自己を肯定する感情」である。

巷では、「自己肯定感を高める」だったり、「自己肯定感が低い」といった言い回しで使われることが多いようで、そのための”方法”なるものを伝授すると題した出版物も多く見受けられる。

しかし、私はこのような「自己肯定感」に対して、大きな違和感を持っている。

その違和感の

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つまらない中傷と嫉妬の仕組み

つまらない中傷と嫉妬の仕組み

中傷、嫉妬とは個性の顕現である。さらに言えば、彼自身の所属する環境の表出でもある。

そもそも、人はむやみに自身を否定しない生き物だろう。と言うところは自身の否定は、普段それが良い、悪いの意味を持たないものであるにも関わらずあえて、それに悪いという意味を持たせる行為であるからだ。

それならば、もし、目の前に自身とは真逆の性質を持つ人があったらどうなるだろうか。眼前の彼を認め、賞賛することは自身の

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『いじめられる方が悪い』なんてことは絶対にない

『いじめられる方が悪い』なんてことは絶対にない

社会問題を議論する場面で、必ずと言って良いほど出現する「〇〇される方が悪い」という主張。一見すると説得力があるように思われるこの主張だが、実際は根本から間違っていることがほとんどだ。その間違いを指摘し、社会問題についてより正確な議論ができるようになるために、この主張を論破する術を手に入れよう。

いじめられる方にも問題がある?大きな社会問題の一つに、"いじめ"というものがある。この問題は主に学生時

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『ガイジ』は日本の『Nワード』である

『ガイジ』は日本の『Nワード』である

「ガイジ」

この言葉を聞いたことがあるでしょうか?SNSやネット掲示板などでよく目に入る言葉です。今回はこの言葉と、アメリカで黒人差別をする際に用いられる『ニグロ』という言葉とを関連付けながら考察していきます。

『ガイジ』とはこれは「知的障害児」という言葉を略して作られた造語で、元々は関西圏の小中学生を中心に使われていたものだそう。しかし、この言葉を使っていた小中学生も大人になり、いわゆる”死

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