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読書日記

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読み終えた本の備忘録ならびにアクションアイテムを書き留めた記事たち。
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記事一覧

「貪瞋痴」読めますか?

「貪瞋痴」読めますか?

先般、『京セラフィロソフィ』の
読書勉強会が始まったことについて
書きました。

先週、既に2回目の会が行われまして、
「稲盛節」に目一杯浸ることのできる
有り難い時間を過ごしています。

1回目に続き2回目の輪読範囲も
割とスピリチュアルな内容が多く、
節のタイトル通り「心を高める」と
いう言葉や考え方が大事なのだという
ことに多くの時間が割かれました。

稲盛さんご自身、実は得度している、

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文明は人間を幸福にしたのか

文明は人間を幸福にしたのか

日曜日の朝に参加している読書会で
『サピエンス全史』を読んでいます。

かなり終わりに近付いており、
全20章あるうちの第19章を
読み進めているところ。
その第19章のタイトルが
「文明は人間を幸福にしたのか」
でして、本記事のタイトルに引用
させてもらいました。

ここまで読み進めて来て、
従来の人間観、文明観、歴史観を
良い意味で揺さぶってくれる
「名著」だと思うわけですが、
そのクライマッ

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異端であれ!

異端であれ!

今年の1月に、屋外広告に関して記事を
書いたことがありました。

前後編に記事を分けてアップしましたが、
ここでご紹介した、効果的な屋外広告
ポスターの原則というものが9つほど
あります。
以下に引用しておきましょう。

詳細説明は上記の記事に譲るとして、
これらの原則、特に1、2、5、6、7
あたりを見事に踏まえた屋外広告で、
ビジネスにて大成功を収めている方が
いらっしゃいます。

そう、冒頭

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京セラフィロソフィに学ぶ

京セラフィロソフィに学ぶ

かつては「門外不出」と言われた、
京セラ社内で故・稲盛和夫さんが
語り継いできた「フィロソフィ」が、
今では一般の書物として販売されて
います。

この本を使って行う読書勉強会に、
今週の月曜日から参加しました。

読書勉強会を仕事の中心に据えて
独立起業した、人生の先輩であり
友人でもある松木憲一さんが主宰の
「未来輪読クラブ」においては、
オンラインで集った参加者で
本を輪読し、そこから得た学

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過保護に育ったモモ

過保護に育ったモモ

五回目となる、竹下大学さんの新著
『日本の果物はすごい』のご紹介。
マーケティング的に興味深い話を
ピックアップして紹介するシリーズ、
そろそろ最後にしようかと思って
おります。

今日は、第6章の「モモ」について
見ていきましょう。

モモと聞いてサッと思い浮かべる
あの大きくて丸い果物は、実は
ここ200年くらいの浅い歴史しか
ないということ、ご存知の方は
いらっしゃるのでしょうか?

勝手な

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地味だが日本にとって欠かせない果物

地味だが日本にとって欠かせない果物

四回目となる、竹下大学さんの新著
『日本の果物はすごい』のご紹介。
マーケティング的に興味深い話を
ピックアップして紹介するシリーズ、
今回は第2章のカキについて取り上げて
みたいと思います。

第2章の副題が、

とあるのですが、その理由が本書の
中で詳らかにされています。

実は渋柿の歴史が圧倒的に長く、
甘柿の歴史は新しいこと、
渋柿を干柿にすることで糖度が
60%にものぼり、甘柿を干柿に

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名著『ビジネスを育てる』復刊

名著『ビジネスを育てる』復刊

『パーミション・マーケティング』
という名著をご存知でしょうか?

従来のマス・マーケティングのように、
一方的に広告を届ける手法でなく、
消費者からの「パーミション(許可)」を
得ることを前提に、情報を提供して信頼
関係を築き、継続的に関係を築いていく
マーケティング手法を指します。

この本を翻訳されたのが、阪本啓一さん。

多数の訳書を手掛けつつ、
ご自身の著書も多数出されている
著者であり

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日本人はイチゴが一番好き!?

日本人はイチゴが一番好き!?

今日も引き続き、竹下大学さんの新著
『日本の果物はすごい』から、
マーケティング的に興味深い話を
ピックアップして紹介させてください。

第4章のテーマが、冒頭の写真にある
「イチゴ」です。

『日本の果物はすごい』に出てくる
からには、イチゴは「果物」である
べきですが、実は農林水産省の基準に
よると、イチゴは「野菜」だという
話が有名ですよね。

ただ、イチゴを取り扱っているどの
デパートやス

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品質の良いものが勝つとは限らない

品質の良いものが勝つとは限らない

先日ご紹介した、竹下大学さんの新著
『日本の果物はすごい』から、
マーケティング的に興味深い話を
ピックアップして紹介させてください。

今日は、第3章「ブドウ」の話から
取り上げてみました。

サントリーの「赤玉ポートワイン」
というのはご存知でしょうか?
原産地呼称の規制に伴い、1973年
以降は「赤玉スイートワイン」の
名前に変わっているようです。

このサイトに紹介されている通り、
190

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幸福を感じられる日々を過ごす

幸福を感じられる日々を過ごす

昨日は、52歳の誕生日を無事に迎える
ことができました。
多くの方からお祝いのメッセージを
いただき、SNSの有り難さをひしひしと
感じる一日となった次第です。

毎日曜日に参加している読書勉強会に
朝一で参加した際、
読み進めている『サピエンス全史』の
内容からの連想で、人に「幸福感」を
もたらすホルモンの話が引き合いに
出されました。

(今Kindleで上下合本版を買うと、
1冊分の値段で上

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「日本の果物はすごい」発売開始

「日本の果物はすごい」発売開始

先日ご紹介した、友人の新著が
遂に発売開始されました。

まだ読み切ってはおりませんが、
これは正に「力作」であることを
端々から感じ取れます。

リサーチにリサーチを重ね、
アレコレと書きたいことを書き連ね、
しかしながら紙幅の制約で泣く泣く
バッサリと削りまくる、そういう
プロセスを経たであろうことが
伝わってくるのですよね。

教養書として、非常に素晴らしい
内容になっていることを保証します

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日本の果物はすごい!

日本の果物はすごい!

母の実家は、私が物心ついたときには
梨農家として生計を立てており、
毎年夏になると7月は幸水、8月は豊水
という品種の甘くておいしい梨を
いただいて、堪能してきました。

叔父夫婦が長年切り盛りしてきた
わけですが、今や後期高齢者となり、
今年でついに廃業をすることになった
という知らせを受け、少々おセンチな
気分になっています。

4年前にも、叔父が梨農家をやっている
ことを取り上げたことがあり

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『キャッチコピーのつくり方』の目次に注目

『キャッチコピーのつくり方』の目次に注目

昨日ご紹介した、川上徹也さんの
『キャッチコピーのつくり方』に
ついて、もう少し書かせてもらう
ことにします。

というのも、昨日の記事では、
肝心の本の内容についてはあまり
触れられなかったから。

真ん中の辺りで、目次の一部をご紹介
した上で、極々簡素な説明を加えた
のみでした。

詳しくは、原著にあたって欲しいと
思っているとはいえ、さすがに説明
不足に過ぎるだろうということで、
その穴埋め

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『キャッチコピーのつくり方』

『キャッチコピーのつくり方』

既に著作50冊以上!
湘南ストーリーブランディング研究所の
代表としてご活躍されている
川上徹也さんの新著が出版されました。

『キャッチコピーのつくり方』
というタイトルのこの本は、
見る人が見れば「なるほど~」と
思わずニヤリとなること必至。

かなり小さめの、新書に近い大きさ。
とても薄くて、わずか160頁ほど。
中の文字もかなり大きめ、
かつスペースに余裕のあるつくり。
そして、このシンプ

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