見出し画像

人に上手く伝えるための方法!野中郁次郎の『SECI/セキ』モデル


アナタは、高跳びの飛び方を細かく人に伝えられますか?


バーに向かって走って飛ぶだけのように思えますが、陸上競技選手でも細かく素人に教えることは難しいです。そんなときは『SECI/セキ』モデルを活用すると上手く伝えられるようになります。

『SECI/セキ』モデルとは、個人が蓄積した知識や経験(暗黙知)を組織全体で共有して形式知化し、新たな発見を得る4つの循環プロセスのことです。

今回は、共同化、表出化、連結化、内面化をさせることで、効率よく物事を提案できるようにした『SECI/セキ』モデルについて紹介していきます。


『SECI/セキ』モデル


『SECI/セキ』モデルとは、一ツ橋大学の野中郁次郎が考案した、個人が蓄積した知識や経験(暗黙知)を組織全体で共有して形式知化し、新たな発見を得る4つの循環プロセスのことです。

画像1


知識には、文章化できる「形式知」のほかに、客観化できない主観的な「暗黙知」があります。

①走り高飛びができるは暗黙知

暗黙知⇒バーを飛べそうだなと思い、飛ぶ経験をすること

②走り高跳マニュアルが形式知

形式知⇒やり方をまとめてマニュアル化すること


高飛びを例に『SECI/セキ』モデルを使用すると


高飛びは、バーに向かって走って飛ぶだけのように思えますが、どのように走るのか?、どこまで走るのか?、どのように飛ぶのか?どんな形で飛ぶのか?など簡単には細かく伝えることはできません。

そんなときは『SECI/セキ』モデルを活用すると上手く伝えられるようになります。

画像2


『SECI/セキ』モデル

S:共同化

仲間に飛び方を直接伝える。

E:表出化

チームとして、マニュアル化する。

C:連結化

他競技チームのマニュアルと組み合わせて強化する

I:内面化

マニュアルを参考に体得して進化させる

『SECI/セキ』モデルを繰り返すことで、伝える技術や実行する技術は向上していきます。

具体的な例では、1960年代にフォスベリーが1人で「背面飛び」を生み出し、やり方をマニュアル化したので世界中に広まっていったのです。

大手企業でも使われている『SECI/セキ』モデル


大手企業の富士ゼロックスでは、『SECI/セキ』モデルが使用されています。

画像3

①知見を言語化して「品質確率リスト」に保存する。

②設計者が、体系化された形式知を現場の状況に応じて暗黙知として体験する。

生まれた技術をマニュアル化して、マニュアルをもとに技術を進歩させ、他社技術などもまとめてマニュアル化、さらに良い技術を生み出すサイクルが『SECI/セキ』モデルを活用した例です。

最後に


今回は、共同化、表出化、連結化、内面化をさせることで、効率よく物事を提案できるようにした『SECI/セキ』モデルについて紹介しました。


高飛びは、バーに向かって走って飛ぶだけのように思えますが、陸上競技選手でも細かく素人に教えることは難しいです。そんなときは『SECI/セキ』モデルを活用すると上手く伝えられるようになります。

『SECI/セキ』モデルとは、個人が蓄積した知識や経験(暗黙知)を組織全体で共有して形式知化し、新たな発見を得る4つの循環プロセスのことです。


共同化、表出化、連結化、内面化を循環させることで、効率よく物事を提案できるようになり技術が向上します。


高飛びを例にすると、1960年代にフォスベリーが1人で「背面飛び」を生み出し、やり方をマニュアル化したので世界中に広まりました。

また『SECI/セキ』モデルを繰り返すことで、伝える技術や実行する技術が向上するので、大手企業も活用しています。

この記事が参加している募集

スキしてみて

80歳まで生きるとすると、人生の残り日数は3万日です。 40歳だと1万5千日、仕事・睡眠・プライベートの3つで分けると5,000日 プライベートタイムを家事・風呂食事・趣味の3つで分けると1,666日しかありません。 そんな貴重な時間を使って読んで頂き嬉しいです!