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#インド

映画「きっとうまくいく」からインドの教育問題と若者自殺率について考える

映画「きっとうまくいく」からインドの教育問題と若者自殺率について考える

先日、インド映画「きっと、うまくいく」を観ました。本作は3時間にも及ぶ映画なのですが、一瞬も飽きることなく、最後までぶっ続けで観てしまいました。そしてその見応えがあまりにも素晴らしかったため、友人にもすぐにオススメしてしまいました。今日はこの映画について語るとともに、その背景にあるインドの社会問題についてもまとめてみようと思います。

◆映画のストーリー12億人を超える人口でその多くが労働人口、も

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世界で一番本を読むインド人・・・ホントに?

世界で一番本を読むインド人・・・ホントに?

「インドは世界で一番読書時間が長い」という記事を見つけました。

1週間あたりの一人の平均読書時間をまとめたものです。世界1位のインドは10時間42分読書していることを示しています。これは1日当たりで約1時間30分も読書していることになります。ちなみに日本は約4.1時間と低いためランク外。そうなの、意外にすごいなインド・・・と思いつつもなぜなの?という疑問が残ります。この疑問を深掘りしていくとそこ

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ガンジス川が怖いから調べた結果

ガンジス川が怖いから調べた結果

今度のゴールデンウィークはインドに旅する予定です。インドに行ったからにはヒンドゥー教聖地バラナシのガンジス川で沐浴したいと思ったのですが、いやー怖い。というのもガンジス川で沐浴した日本人は皆漏れなく原因不明の病で苦しんでるのです。ガンジス川には、2017年の政府調査で、最大で基準値の23倍のふん便性大腸菌が検出された地域もあり、汚染が深刻なのです。

それでも沐浴する人が後を絶たないのは、旅人なら

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ダッパーワーラー インドの弁当配達人って?

ダッパーワーラー インドの弁当配達人って?

インド最大の都市ムンバイには100年以上続く驚きのシステムがあります。それはダッパーワーラーと呼ばれる弁当配達人。家庭で作った弁当を職場に届ける仕事です。

ムンバイには5,000人ものダッパーワーラーがいて、1日に20万個ものお弁当を職場に届けるのだそうです。間違える確率は600万分の1個。すごい、でもそこにはインドならではの事情があるのです。

事情① 多様な食習慣インドには宗教の違いから人に

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仏教は宗教界にイノベーションを起こした

仏教は宗教界にイノベーションを起こした

手塚治虫のブッダには、仏教の成り立ちが描かれています。これを読むと、宗教も企業も人の欲求を満たすために誕生したのだなということが分かります。

ブッダが仏教を広める前、人が救われるための有力な方法を苦行でした。苦行とはその字の通り苦しい行いをすることです。飲まず食わすで何日も過ごしたり、薔薇の上で眠りについたり、体に重りをつけて過ごしたり、人の精神を清めるためには人の身体を傷つけないといけないと考

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インドとマイクロプラスチックについて考える

インドとマイクロプラスチックについて考える

2019年6月、インドのとある州で「プラスチック完全禁止」となりました。規制対象は、プラスチック製のレジ袋、スプーンやフォーク、ペットボトルなどです。もし破ってしまうと、罰金5000ルピー(約8000円)が課せられます。これはインド人の1ヶ月分の給料にも相当します。さらに3回以上違反を重ねた場合、罰金が5倍、3ヶ月の禁固刑にもなるそうです。

なぜここまでするのでしょうか?

◆汚染されるガンジス

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