奥井 貴仁

愛知県公立小学校教諭。教育サークル根っこワーク代表。授業づくりネットワーク理事。「未来…

奥井 貴仁

愛知県公立小学校教諭。教育サークル根っこワーク代表。授業づくりネットワーク理事。「未来を幸せに生き抜く力」をつけるために、サークル対話やクラス会議、自由進度学習に取り組む。答えのあるパズル型ではなくレゴブロック型の学級経営を。趣味は,ハンモック、ギター、ビール、ランニング、釣り。

記事一覧

ようやく夏の風物詩

8/3 今年初めての小アジ釣り。20匹と大漁。夏休み二週目で、ようやく夏の風物詩を味わうことができた。 そして、今宵は小アジの唐揚げ。美味い!美味すぎる!!家族も絶…

奥井 貴仁
12日前

「別れの言葉」に向き合うことで

2/15 卒業生の別れの言葉。感動しないとまでは言わないが、味気ないなと思ってしまう。きっとそれは、その台詞に子どもの思いが入っていないからだ。これまでの定型文があ…

奥井 貴仁
6か月前
4

どちらが「くじらぐも」に見えるでしょうか

給食時間のことです。窓の外を見で驚きました。その雲が「くじらぐも」に見えたのです。なかなか見ることのない形。そして、1年生の教材にもなっている雲に、思わずシャッ…

奥井 貴仁
8か月前
4

静寂の中で、バッと立った彼

2/16 自由進度学習でのことです。子どもたちの様子を眺めていると、どうも集中し切れていません。その姿に、「これでは取り組む意味がない」と感じ、自分の席に戻るように…

奥井 貴仁
1年前
5

少し違う見え方になりませんか?

子どもの言動がおかしい。保護者のクレームが重なる。2月はそんな時期です。そして、それは心が不安定だから起こることです。 裏を返せば、この1年間が楽しかったのです。…

奥井 貴仁
1年前
3

続けることで一番変わるのは教師

2/9 何か実践をする時、続けることで一番変わるのは教師です。続けることのできない人は失敗の原因を子どもに向け、続けることのできる人は自分に向けます。これが大きな…

奥井 貴仁
1年前
3

第14回クラス会議を終えて

2/1 第14回のクラス会議。驚いたことは司会者でした。テンポがよいのです。「では、ペアで相談をしてください」。「時間になったよ。輪番で意見を言っていください」と。…

奥井 貴仁
1年前
2

3学期は0学期として…??

1/7 「来年度はひとつ上の学年です。だから3学期は0学期として… 」と伝えることに違和感があります。次の学年を意識させるよりも、9ヶ月の成長を確認し共有する。そして…

奥井 貴仁
1年前
1

日頃の授業を心掛けるだけ

1/5 研究授業は緊張します。大勢の人が観に来るのだから仕方がありません。でも、それを少しでも緩和したいと思うなら、日頃の授業を大切にするべきです。いつも通りにや…

奥井 貴仁
1年前
2

クラスの自慢②

国語の「対話の練習」。 練習のためにと「3年1組の自慢」をテーマにした。 あれから2ヶ月。 学習発表会後に、もう一度話し合いをした。 楽しそうに話し合う姿。 「おくち…

奥井 貴仁
1年前
2

第10回クラス会議を終えて

今回の相談者はある男の子。内容は、「弟にレゴブロックをこわされる」という悩みでした。いつものように質問し、解決案を考えるための情報を聞き出します。その後は相談タ…

奥井 貴仁
1年前
1

なんであんなにこだわっていのだろう

「1秒で立つ」とか「給食の準備を7分以内」などにこだわっていた2年目。 なんであんなにこだわっていのだろう。 確かに、やれないよりはやれたほうがいいし、その過程に…

奥井 貴仁
1年前
1

クラスのみんなで大笑いする時間が大好き

10/21 国語は「修飾語を使って書こう」という単元に入りました。ここでは、修飾語の意味や、それを使って文を書くことをしていきます。その第1時です。 ーーーーーー …

奥井 貴仁
1年前
2

よかれと思って使っていたが

「あっという間の半年だったね」 「この半年で、更なる成長のために頑張りましょう」 「毎日一歩ずつやっていこう!」 こんなにも「聞きたくない」と思う日がくるとは思わ…

奥井 貴仁
1年前

意図的に「量感」を鍛えるようにしています

算数の授業で、「ピッタリ1㎏を作ろう」というゲームをしました。最初に、文房具や教科書などを使って1㎏を作ります。それらをビニール袋に入れます。そして、それを参考…

奥井 貴仁
1年前
1

ここが、大きな違いなのだろう

10/4 5時間目の国語。3年前にいっしょに組んだ彼女が参観に来てくれた。1週間前に「話し合いがうまくいかなくて。奥井先生の授業を見せてほしいです」と声をかけてくれた…

奥井 貴仁
1年前
2
ようやく夏の風物詩

ようやく夏の風物詩

8/3

今年初めての小アジ釣り。20匹と大漁。夏休み二週目で、ようやく夏の風物詩を味わうことができた。

そして、今宵は小アジの唐揚げ。美味い!美味すぎる!!家族も絶賛(^^)

「別れの言葉」に向き合うことで

「別れの言葉」に向き合うことで

2/15

卒業生の別れの言葉。感動しないとまでは言わないが、味気ないなと思ってしまう。きっとそれは、その台詞に子どもの思いが入っていないからだ。これまでの定型文があり、その一部を今年度用にアレンジする。そこにどれだけの思いを込めれるのだろうか。ぼくはそれが嫌で、今年度は「別れの言葉」を一人ひとりに作らせることにした。6年間をふり返り、最も伝えたいことをまとめるのだ。

最初は、字数制限なく思って

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どちらが「くじらぐも」に見えるでしょうか

どちらが「くじらぐも」に見えるでしょうか

給食時間のことです。窓の外を見で驚きました。その雲が「くじらぐも」に見えたのです。なかなか見ることのない形。そして、1年生の教材にもなっている雲に、思わずシャッターを切りました。

「くじらぐもがあるよ」と皆に伝えると、窓に近寄り、「あ、本当だ!」「すごい」「懐かしい」という声が挙がりました。「場所も伝えていないのに、みんなも『くじらぐも』に見えるということは、本当にそっくりなんだな」と嬉しくなり

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静寂の中で、バッと立った彼

静寂の中で、バッと立った彼

2/16

自由進度学習でのことです。子どもたちの様子を眺めていると、どうも集中し切れていません。その姿に、「これでは取り組む意味がない」と感じ、自分の席に戻るように指示しました。それから、チャイムが鳴るまでの10分間は一人で学習しました。

2時間目のこと。作文の清書とパワーポイントの発表練習の時間としました。「何か質問はありませんか?」と聞くと、「自由進度学習のように、自由に学び合っていいので

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少し違う見え方になりませんか?

少し違う見え方になりませんか?

子どもの言動がおかしい。保護者のクレームが重なる。2月はそんな時期です。そして、それは心が不安定だから起こることです。

裏を返せば、この1年間が楽しかったのです。居心地が良かったのです。だからこそ、その環境も残り30日で失われることに不安を感じている。そんな風に思うと、少し違う見え方になりませんか?

この時期に絶対にしてはいけないこと。それは、子どもが、保護者が、担任である自分がと、誰かのせい

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続けることで一番変わるのは教師

続けることで一番変わるのは教師

2/9

何か実践をする時、続けることで一番変わるのは教師です。続けることのできない人は失敗の原因を子どもに向け、続けることのできる人は自分に向けます。これが大きな要因だと考えています。

ぼくは、クラス会議を続けてきました。続けたことで、「もっと知りたい」「もっとよくしたい」「そのために学びたい」「そのために子どもに聞こう」となりました。ぼく自身が変わろうとしていることに気付いたのです。

この

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第14回クラス会議を終えて

第14回クラス会議を終えて

2/1

第14回のクラス会議。驚いたことは司会者でした。テンポがよいのです。「では、ペアで相談をしてください」。「時間になったよ。輪番で意見を言っていください」と。このテンポは「間」の取り方がうまいからです。発言者に対する、聞き手の反応を少しだけ受け取り、次の発言者をすぐに指名する。活動後の子どもたちの反応を少しだけ眺め、次の活動に移る。なかなかできるものではありません。司会者が作ったこのテンポ

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3学期は0学期として…??

3学期は0学期として…??

1/7

「来年度はひとつ上の学年です。だから3学期は0学期として… 」と伝えることに違和感があります。次の学年を意識させるよりも、9ヶ月の成長を確認し共有する。そして、その力を発揮させたいです。3月には「成長したよな」「楽しかったな」と達成感を味わうことの方が大切だと考えています。

だから、3学期始めの成長ノートは、どんなことができるようになったのか。どんな力がついてきたかを、ふり返るところか

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日頃の授業を心掛けるだけ

日頃の授業を心掛けるだけ

1/5

研究授業は緊張します。大勢の人が観に来るのだから仕方がありません。でも、それを少しでも緩和したいと思うなら、日頃の授業を大切にするべきです。いつも通りにやればいいのです。授業の5分前に着席させたり、いつもしないようなツッコミを子どもにしてみたり、服装を正装に変えたりしないことを心掛けます。如何に、昨日と同じようにするかが、緊張しないコツだと考えています。

日頃の授業を心掛けるだけで緊張

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クラスの自慢②

クラスの自慢②

国語の「対話の練習」。
練習のためにと「3年1組の自慢」をテーマにした。

あれから2ヶ月。
学習発表会後に、もう一度話し合いをした。
楽しそうに話し合う姿。

「おくちゃん!96個も書いたよー」と。あの時は、多いグループで50ほどだったが、90を超えたか。自分たちのよいところを見つけることができるようになってきた。よしよし。

次は2ヶ月後。終業式のあたりだな。どんな変化があるか楽しみだな(^^

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第10回クラス会議を終えて

第10回クラス会議を終えて

今回の相談者はある男の子。内容は、「弟にレゴブロックをこわされる」という悩みでした。いつものように質問し、解決案を考えるための情報を聞き出します。その後は相談タイム。そして、輪番で解決案を出していき、フリートーク。最後に、相談者の彼に、「やってみよう」と思うものを選んでもらいました。

9月8日ぶりのクラス会議は、一か月前よりも格段に良いものになっていました。僕はその姿を見て、心から嬉しい気持ちに

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なんであんなにこだわっていのだろう

なんであんなにこだわっていのだろう

「1秒で立つ」とか「給食の準備を7分以内」などにこだわっていた2年目。

なんであんなにこだわっていのだろう。

確かに、やれないよりはやれたほうがいいし、その過程にこそが成長なのだとは思うが。

きっと、技能レベルを目指していたんだろうな。今は技術レベルで十分だと考えている。

クラスのみんなで大笑いする時間が大好き

クラスのみんなで大笑いする時間が大好き

10/21

国語は「修飾語を使って書こう」という単元に入りました。ここでは、修飾語の意味や、それを使って文を書くことをしていきます。その第1時です。

ーーーーーー

「おくいは、走った。」これでは情報が不足しています。質問をして、僕から情報を聞き出してください。

ーーーーーー

この言葉から授業を始めました。
「どのように走ったのですか?」「ゆっくりだよ」。
「いつのことですか?」「昨日のこ

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よかれと思って使っていたが

よかれと思って使っていたが

「あっという間の半年だったね」
「この半年で、更なる成長のために頑張りましょう」
「毎日一歩ずつやっていこう!」

こんなにも「聞きたくない」と思う日がくるとは思わなかった。
何でだろう。
どうして自分の中に入ることを拒否するのだろう。
こういった言葉を使ってきた僕が、これだけ毛嫌いする理由はなんだろう。

んー。

少なくとも、よかれと思って使っていた僕の考えに、待ったをかけた。

意図的に「量感」を鍛えるようにしています

意図的に「量感」を鍛えるようにしています

算数の授業で、「ピッタリ1㎏を作ろう」というゲームをしました。最初に、文房具や教科書などを使って1㎏を作ります。それらをビニール袋に入れます。そして、それを参考にしながら、「ピッタリ1㎏」を作るという内容です。

子どもたちは、こういった活動型ゲームは大好きです。説明をした後の表情は、とてもニコニコしていました。そして、「早くやらせてほしい!!」という気持ちが伝わってきました。「よし、みんなで中庭

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ここが、大きな違いなのだろう

ここが、大きな違いなのだろう

10/4

5時間目の国語。3年前にいっしょに組んだ彼女が参観に来てくれた。1週間前に「話し合いがうまくいかなくて。奥井先生の授業を見せてほしいです」と声をかけてくれたことがきっかけだ。

その日のうちにフィードバック。「どうだった?」と聞くと、「私は『話し合い』を深く考えすぎてました」と。「どういうこと?」「話し合いをするって、グループで話し合いをさせて、新しい考えを創造して、それで授業を作って

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