奥井 貴仁

愛知県公立小学校教諭。教育サークル根っこワーク代表。授業づくりネットワーク理事。「未来…

奥井 貴仁

愛知県公立小学校教諭。教育サークル根っこワーク代表。授業づくりネットワーク理事。「未来を幸せに生き抜く力」をつけるために、サークル対話やクラス会議、自由進度学習に取り組む。答えのあるパズル型ではなくレゴブロック型の学級経営を。趣味は,ハンモック、ギター、ビール、ランニング、釣り。

最近の記事

久しぶりに心がグラグラと動いたクラス会議だった

9/19 2学期最初のクラス会議は「自学タワーの目標冊数を決めたい」というもの。相談者はぼくだ。 久しぶりに相談者として参加した。子どもたちのあたたかさに感動した。輪番発表の際に、一人ひとりがぼくの目を見て話をしてくれた。輪番発表後に、相談者であるぼくに「どう思いますか?」と聴いてくれた。フリートークの時に「ちょっと喋ってもいいかな?」と尋ねると、皆が真剣に話を聴いてくれた。この、皆が寄り添ってくれる感覚を、相談者として味わうことができた。これまでに何度も相談者役として参

    • 息子と電車の男旅

      9/9 息子と電車の男旅。何となーく大須に来て、何となーく食べたいものを選んで。飲んで、食べて、汗かいて!最高です(^^)

      • さ、明日から二学期だ!

        9/1 台風10号のノロノロには参った。予定が大幅に狂ってしまった。そして「まさか、二学期初日は休校か?!」と不安になってしまった。こんなにも間の悪い台風は久しぶりである。 ◆ そう言えば、この夏に「小中学生のいる困窮世帯の計60%が、子どもの夏休みは「なくて良い」「今より短い方が良い」と考えていることが民間団体の調査で分かった」という記事があった。その理由として「子どもが家にいると生活費がかかる」「物価高が続く中、夏休みは学校の給食がないため家で食事を用意する必要があ

        • 「あの時の先生と同じ歳じゃん!」

          8/30 教え子との再会。久しぶりに会いましたが、見た目は変わっていても、笑顔はあの時のままでした。そして、話を聞きながら「そうそう。彼女はそういう子だったよな」と懐かしさを感じました。 色んなことをお喋りしました。同級生の今。あの頃の思い出。今の仕事のこと。2人とも、苦労しながらも頑張っているようです。そんな中でも「自分らしさ」を失ってはいませんでした。人柄もあの頃と何も変わっていませんでした。嬉しかったのは「色々あったけどこうやってやってこれたのは、奥井先生のおかげで

        久しぶりに心がグラグラと動いたクラス会議だった

          ようやく夏の風物詩

          8/3 今年初めての小アジ釣り。20匹と大漁。夏休み二週目で、ようやく夏の風物詩を味わうことができた。 そして、今宵は小アジの唐揚げ。美味い!美味すぎる!!家族も絶賛(^^)

          ようやく夏の風物詩

          「別れの言葉」に向き合うことで

          2/15 卒業生の別れの言葉。感動しないとまでは言わないが、味気ないなと思ってしまう。きっとそれは、その台詞に子どもの思いが入っていないからだ。これまでの定型文があり、その一部を今年度用にアレンジする。そこにどれだけの思いを込めれるのだろうか。ぼくはそれが嫌で、今年度は「別れの言葉」を一人ひとりに作らせることにした。6年間をふり返り、最も伝えたいことをまとめるのだ。 最初は、字数制限なく思っていることを書く。次に66文字にする。子どもたちはそれなりに頑張って要約する。だか

          「別れの言葉」に向き合うことで

          どちらが「くじらぐも」に見えるでしょうか

          給食時間のことです。窓の外を見で驚きました。その雲が「くじらぐも」に見えたのです。なかなか見ることのない形。そして、1年生の教材にもなっている雲に、思わずシャッターを切りました。 「くじらぐもがあるよ」と皆に伝えると、窓に近寄り、「あ、本当だ!」「すごい」「懐かしい」という声が挙がりました。「場所も伝えていないのに、みんなも『くじらぐも』に見えるということは、本当にそっくりなんだな」と嬉しくなりました。しかし、子どもたちの見ている方向は、ぼくのそれとは違っていました。「いや

          どちらが「くじらぐも」に見えるでしょうか

          静寂の中で、バッと立った彼

          2/16 自由進度学習でのことです。子どもたちの様子を眺めていると、どうも集中し切れていません。その姿に、「これでは取り組む意味がない」と感じ、自分の席に戻るように指示しました。それから、チャイムが鳴るまでの10分間は一人で学習しました。 2時間目のこと。作文の清書とパワーポイントの発表練習の時間としました。「何か質問はありませんか?」と聞くと、「自由進度学習のように、自由に学び合っていいのですか?」とありました。「できますか?」と問うと、「・・・」。誰からも応答がありま

          静寂の中で、バッと立った彼

          少し違う見え方になりませんか?

          子どもの言動がおかしい。保護者のクレームが重なる。2月はそんな時期です。そして、それは心が不安定だから起こることです。 裏を返せば、この1年間が楽しかったのです。居心地が良かったのです。だからこそ、その環境も残り30日で失われることに不安を感じている。そんな風に思うと、少し違う見え方になりませんか? この時期に絶対にしてはいけないこと。それは、子どもが、保護者が、担任である自分がと、誰かのせいにすることです。 今日の保護者とのやりとり、本当に苦しかった。

          少し違う見え方になりませんか?

          続けることで一番変わるのは教師

          2/9 何か実践をする時、続けることで一番変わるのは教師です。続けることのできない人は失敗の原因を子どもに向け、続けることのできる人は自分に向けます。これが大きな要因だと考えています。 ぼくは、クラス会議を続けてきました。続けたことで、「もっと知りたい」「もっとよくしたい」「そのために学びたい」「そのために子どもに聞こう」となりました。ぼく自身が変わろうとしていることに気付いたのです。 この経験は、ぼくにとって大きな学びとなりました。

          続けることで一番変わるのは教師

          第14回クラス会議を終えて

          2/1 第14回のクラス会議。驚いたことは司会者でした。テンポがよいのです。「では、ペアで相談をしてください」。「時間になったよ。輪番で意見を言っていください」と。このテンポは「間」の取り方がうまいからです。発言者に対する、聞き手の反応を少しだけ受け取り、次の発言者をすぐに指名する。活動後の子どもたちの反応を少しだけ眺め、次の活動に移る。なかなかできるものではありません。司会者が作ったこのテンポが、よいクラス会議の雰囲気を作り出しました。 さすが、10月からリーダーとして

          第14回クラス会議を終えて

          3学期は0学期として…??

          1/7 「来年度はひとつ上の学年です。だから3学期は0学期として… 」と伝えることに違和感があります。次の学年を意識させるよりも、9ヶ月の成長を確認し共有する。そして、その力を発揮させたいです。3月には「成長したよな」「楽しかったな」と達成感を味わうことの方が大切だと考えています。 だから、3学期始めの成長ノートは、どんなことができるようになったのか。どんな力がついてきたかを、ふり返るところから始める予定です。 0学期を意識するのは教師だけでよいと思います。

          3学期は0学期として…??

          日頃の授業を心掛けるだけ

          1/5 研究授業は緊張します。大勢の人が観に来るのだから仕方がありません。でも、それを少しでも緩和したいと思うなら、日頃の授業を大切にするべきです。いつも通りにやればいいのです。授業の5分前に着席させたり、いつもしないようなツッコミを子どもにしてみたり、服装を正装に変えたりしないことを心掛けます。如何に、昨日と同じようにするかが、緊張しないコツだと考えています。 日頃の授業を心掛けるだけで緊張は緩和されます。しかし、研究授業は提案が大切です。その時だけの、その日初めてのこ

          日頃の授業を心掛けるだけ

          クラスの自慢②

          国語の「対話の練習」。 練習のためにと「3年1組の自慢」をテーマにした。 あれから2ヶ月。 学習発表会後に、もう一度話し合いをした。 楽しそうに話し合う姿。 「おくちゃん!96個も書いたよー」と。あの時は、多いグループで50ほどだったが、90を超えたか。自分たちのよいところを見つけることができるようになってきた。よしよし。 次は2ヶ月後。終業式のあたりだな。どんな変化があるか楽しみだな(^^)

          クラスの自慢②

          第10回クラス会議を終えて

          今回の相談者はある男の子。内容は、「弟にレゴブロックをこわされる」という悩みでした。いつものように質問し、解決案を考えるための情報を聞き出します。その後は相談タイム。そして、輪番で解決案を出していき、フリートーク。最後に、相談者の彼に、「やってみよう」と思うものを選んでもらいました。 9月8日ぶりのクラス会議は、一か月前よりも格段に良いものになっていました。僕はその姿を見て、心から嬉しい気持ちになりました。きっと、運動会を通して「力」をつけたのだと思います。それが、今回のク

          第10回クラス会議を終えて

          なんであんなにこだわっていのだろう

          「1秒で立つ」とか「給食の準備を7分以内」などにこだわっていた2年目。 なんであんなにこだわっていのだろう。 確かに、やれないよりはやれたほうがいいし、その過程にこそが成長なのだとは思うが。 きっと、技能レベルを目指していたんだろうな。今は技術レベルで十分だと考えている。

          なんであんなにこだわっていのだろう