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第10回クラス会議を終えて

今回の相談者はある男の子。内容は、「弟にレゴブロックをこわされる」という悩みでした。いつものように質問し、解決案を考えるための情報を聞き出します。その後は相談タイム。そして、輪番で解決案を出していき、フリートーク。最後に、相談者の彼に、「やってみよう」と思うものを選んでもらいました。

9月8日ぶりのクラス会議は、一か月前よりも格段に良いものになっていました。僕はその姿を見て、心から嬉しい気持ちになりました。きっと、運動会を通して「力」をつけたのだと思います。それが、今回のクラス会議につながったのだと思いました。



1つ目はサークルを作る時のことです。「きりーつ」と当番が声をかけます。その際に、きれいな「円」になるようにします。いつもなら、つま先を意識するのですが、今回は違いました。誰かが「コンパスだ」とつぶやいたのです。それを聞いた人たちが、コンパスで描いた円を想像し、きれいなサークルになるように動き始めました。これには、思わず「面白いな~」と声を出してしまいました。

2つ目は質問の内容です。質問は、解決案を考えるための情報を得るためにしなければいけません。それは、第1回目から言い続けているので、しっかりと意識ができています。今回は、さらにレベルアップしていました。「お金を使ってもいいですか?」「弟は怖いものがすきですか?」という質問が出たのです。輪番の後で、「相談者の〇〇くん。みんなの意見を聞いてどう?」と聞く時間があります。その際に、「お金は使えません」「弟の怖いものは鬼です」などのやり取りが、これまでに何度もあります。今回、質問した人たちは、このことを意識しての質問だったのだと思います。これまでにはない変化でした。



子どもたちに感想を聞きました。「次の人が喋ろうとしたら、自然と静かになった」「注意はあったけど、相手軸に立った言い方で声をかけていた」「解決案の中に「罰」の内容があったから、直した方がよい」。感想の質も高まっていると思いました。

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