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意図的に「量感」を鍛えるようにしています

算数の授業で、「ピッタリ1㎏を作ろう」というゲームをしました。最初に、文房具や教科書などを使って1㎏を作ります。それらをビニール袋に入れます。そして、それを参考にしながら、「ピッタリ1㎏」を作るという内容です。

子どもたちは、こういった活動型ゲームは大好きです。説明をした後の表情は、とてもニコニコしていました。そして、「早くやらせてほしい!!」という気持ちが伝わってきました。「よし、みんなで中庭に行くぞ!」と伝えると、子どもたちはあっという間に教室を出て行ってしまいました。

「時間は5分間です。よーい、スタート!」の合図で、スコップを使って、ビニール袋に砂を入れ始めました。「これくらいでいいかな?」「いや、もうちょっとじゃない?」。「(片手に見本の袋を持ちながら)これくらいじゃない?」「いや、まだ軽いと思うけどな」など、グループ内で話し合いをしながら、1㎏ピッタリを目指していました。



「1班さん、何gだった?」「1120gでした」。「2班さんは?」「1220gでした」。というかたちで、すべての班の測定結果を聞きました。9班ある中で一番近かったのは、9班の940g。-60gでした。みんなで拍手を贈った後に記念撮影をしました。



僕は、こういった「量感」を鍛えることはとても大切だと考えています。今の子どもたちは、ゲームやSNSなどの「バーチャル」の世界で過ごすことが多くなりました。それ故に、「量感」がつかめないのです。例えば、「手で30cmを作ってください」と言うと「1m」や「10cm」を作る人がいます。例えば、「500gを作ってください」と言うと、「1000g」や「2000g」を作る人がいます。

「量感」は「加減」だと思います。だから、人間関係の「距離感」に大きな影響を及ぼします。だからこそ、算数などの時間を使って、意図的に「量感」を鍛えるようにしています。

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