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「損切丸」-「日銀」編

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「損切丸」が20年以上 ”お付き合い” させて頂いた「日銀」に関するより突っ込んだ記事をご紹介。
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#日経平均

国民が背負う「荷物」Ⅲ ー 今度は「インフレ税」という "重税"

国民が背負う「荷物」Ⅲ ー 今度は「インフレ税」という "重税"

 国民が背負う「荷物」。|損切丸 (note.com)
 続・国民が背負う「荷物」。|損切丸 (note.com) からの続編

 税金+社会保険料を合わせたいわゆる「国民負担率」が50%に達し重税苦に喘ぐ日本国民だが、財政赤字を加味すると「6公4民」という試算もある。ここまで来るとさすがに政府もこれ以上負担を引き上げるのには無理があり、選挙で負けるなど政治的に難しくなってきた

 そこで浮上した

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「利下げ」の ”芽” vs しつこい「円安」

「利下げ」の ”芽” vs しつこい「円安」

 PMIの大幅な減少は昨年8月以来でやや意外感があった。価格や雇用指数を見ても、まんべんなく ”景気減速” が見て取れ、これが真のトレンドになるならようやく「利下げ」の ”芽” が吹いた事になる

 これを受けて米国債も全般に買われ年内「利下げ」シナリオも徳俵に足が掛かった状態で持ち堪えた。ここまで金利上昇が急だっただけに当然の小休止とも言える

 これを諸手を挙げて歓迎したのが株式市場。「マグニ

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まるで ”モグラ叩きゲーム” - 苦しむファンド・トレーダー

まるで ”モグラ叩きゲーム” - 苦しむファンド・トレーダー

 参照: 溢れる「過剰流動性」の "器" - 「逆イールド」の米国債 → ナスダック → ビットコイン、日経平均、そして...|損切丸 (note.com)
 "積み上がっているモノ" は何か? -「金利」との比較|損切丸 (note.com)
 「行って欲しくない方に動く」相場の原理@2024 ー 一体誰が困るのか?|損切丸 (note.com)

 最近の相場を見ていて「損切丸」の正直な感想。

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「利上げ」が先か「株安」が先か - 「投機」は「円安」ではなく「日経平均」?

「利上げ」が先か「株安」が先か - 「投機」は「円安」ではなく「日経平均」?

 「利下げ」が先か「株安」が先か|損切丸 (note.com) ではアメリカとFRBの事を書こうと思ったが、それより先にまさか「日経平均」がここまで落ちるとは...。完全に想定外(ごめんなさい)。これでは日本版:「利上げ」が先か「株安」が先かになってしまう

 今回の急落にはいくつか背景が考えられる

 まず "主役" はファンドを中心とした海外勢だろう。「新NISA」の「お金」も入っているだろう

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 "積み上がっているモノ" は何か? -「金利」との比較

"積み上がっているモノ" は何か? -「金利」との比較

 このところの日経平均の急落で「新NISA」を始めたばかりの方はマーケットからの "洗礼" を浴びているが、こういう時だからこそ「自分自身との対話」を深めて頂きたい。危機に直面した時①我慢する②ムキになって刃向かう③一旦「損切り」して出直す④横を向いて見ないようにする、等人それぞれ。最後の④だけは感心しないが自分の心がどう動いているかは判るだろう

 日本人はとかくドル円や日経平均に目が向きがちだ

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もう「円安」だけで「日経平均」は買えない - 「円安」を止める "鍵"

もう「円安」だけで「日経平均」は買えない - 「円安」を止める "鍵"

 はっきりした「ドル建日経平均」戦略Ⅲ - ヘッジファンド ”恐るるに足らず”|損切丸 (note.com) を書いてきたが、どうやら ”ゲーム” のルールが変わってきたようだ。もう「円安」だけで「日経平均」は買えない

 3月まであれだけ勢いよく買われてきた「無敵の日経平均」だが、今や見る影もないほど弱々しい。月2,000億円とも言われた「新NISA」の弾が切れつつあることもあろう。まさに実需の

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なぜアメリカ人は@7%の住宅ローンを借りるのか?

なぜアメリカ人は@7%の住宅ローンを借りるのか?

 17年振りの「金融引締め」に世間は大騒ぎ。特に住宅ローンの 「固定金利」か「変動金利」か。ー 「銀行」の立場から考えて見る。|損切丸 (note.com) の議論が喧しい

 ここで一つ、 "ある疑問" を提起してみよう

 住宅ローンに関しては2つ論点がある:①「資金繰り」と②「投資」だ

 ①「資金繰り」

 日本における「変動金利か固定金利か」の議論はこの「資金繰り」に終始している。つまり

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さらば "異次元" - 次に待ち受けるのは「利上げ」催促相場

さらば "異次元" - 次に待ち受けるのは「利上げ」催促相場

 とタイトルは付けたが、「損切丸」の第一印象は「結構思い切ったな」

 実際「マイナス金利解除」するとどうなるのか?|損切丸 (note.com) では「マクロ加算残高」を残す予想をしたが、特殊な「三層構造」↓ は崩れ ”元来の準備預金制度” へ戻る。これで@0.10%の「付利」対象は一気に300兆円以上増え、日銀は年間約▼3,000億円のコスト持ち出しになる

 もっとも増えた▼3,000億円の

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はっきりした「ドル建日経平均」戦略Ⅳ - 狙われた日本人 ≓「新NISA」

はっきりした「ドル建日経平均」戦略Ⅳ - 狙われた日本人 ≓「新NISA」

 はっきりした「ドル建日経平均」戦略Ⅲ - ヘッジファンド ”恐るるに足らず”|損切丸 (note.com) からの続き

 まあこれだけ報道が続けば、明日(3/19)「マイナス金利解除」を見送る方が "サプライズ" となるので、余程のアクシデントでもない限り決定となるだろう。能登地震がなければ1月だったのかもしれない

 今朝の猛烈な「日経平均」の買い戻しで判るようにヘッジファンド(HF)だって

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実際「マイナス金利解除」するとどうなるのか?

実際「マイナス金利解除」するとどうなるのか?

 高めの米CPIであきらめるかと思いきや はっきりした「ドル建日経平均」戦略Ⅲ - "脅し" に屈した方がやられる|損切丸 (note.com) で "売り崩し戦略" に出ていたファンド勢は簡単にはあきらめない。まあ売ったり買ったりを繰り返して「損」を薄めようと藻掻いているようにも見える

 さて「マイナス金利解除」が大分 "リアル" になってきたので、現状の確認とその変化について考察を加えてみよ

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はっきりした「ドル建日経平均」戦略Ⅲ - ヘッジファンド ”恐るるに足らず”

はっきりした「ドル建日経平均」戦略Ⅲ - ヘッジファンド ”恐るるに足らず”

 はっきりした「ドル建日経平均」戦略 - 注目すべきは「FX」フロー|損切丸 (note.com)
 続・はっきりした「ドル建日経平均」戦略 - 欧米の ”小鬼” たちに振り回されるな!|損切丸 (note.com)
 からの続編

 「マイナス金利廃止」については筆者はかねてより「3月派」だったが、何だかメディアも市場関係者も急に「4月派」から鞍替え。日銀関係者からドンドン ”気球” が上がって

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ヨーロッパから聞こえてくる ”悲鳴” - AI相場は高速回転の ”インフレマシーン”

ヨーロッパから聞こえてくる ”悲鳴” - AI相場は高速回転の ”インフレマシーン”

 ECBは大方の予想通り政策金利を据え置いたが「インフレ率」の見通しを引下げた事から一時ドイツ国債等買われ金利が低下。やはり中国・ロシア傾斜のツケは重く本当に景気が悪いのだろう。フランス、イタリアなどラテン国家群を中心に「早期利下げ」を求める ”悲鳴” が聞こえてくるようだ

 これに対しかつての「世界のタカ」ブンデスバンク(ドイツ中央銀行)一派は拙速な「利下げ」には真っ向反対。中国傾斜で景気が悪

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続・はっきりした「ドル建日経平均」戦略 - 欧米の ”小鬼” たちに振り回されるな!

続・はっきりした「ドル建日経平均」戦略 - 欧米の ”小鬼” たちに振り回されるな!

 はっきりした「ドル建日経平均」戦略 - 注目すべきは「FX」フロー|損切丸 (note.com) の続編

 今朝方(3/7)「円高」にも関わらず@40,400円まで乗せて「強いなあ」と驚かせた「日経平均」。その後は一転売りに転じ@39,600円割れまで下落

 元々3月は「配当落ち」が意識され先物を中心に「売り崩し」が見られるが、昨日も日経平均先物は200~300円ものワイドターン(売買いの差

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続・逃げ出す「お金」。向かう先は... @2024

続・逃げ出す「お金」。向かう先は... @2024

 逃げ出す「お金」。向かう先は...@2024|損切丸 (note.com) の続編

 ストラテジストの個人的見解かもしれないが、ウォール街の "2巨頭" 「JPモルガンチェース」と「ゴールドマンサックス」でこれだけ意見が反駁するのも珍しい。それだけ現在の ”高値” で売買いの火花が散っているという事

  "2巨頭" といってもその性格は大きく異なる

 JPは「ドルの巨人」。「預金」「貸出」

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