大村泰樹

静寂を取り戻そう。 静けさは、ここにある。

大村泰樹

静寂を取り戻そう。 静けさは、ここにある。

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記事一覧

あとに続く沈黙

静けさが生きているのは、草のなか葉の下そして、石と石のあいだの青い空静寂とは」アーリング・カッゲ (田村義進 訳)からロルフ・ヤコブセン「あとに続く沈黙」より 静け…

大村泰樹
3か月前
2

風はながれる

昨日、考えていたこと おととい、の感情 こういう思考を発動して と念じたわけでなく こんな感情を起こして と願ったわけでもないのに ただ起きたこと それらは何処…

大村泰樹
3か月前
1

静寂への舟

誰しもが静寂なのです 静寂は満ちた波動であり ただ存在しているのです 思考、感情のように存在を主張することなく この満たされたエネルギーはただ在るのです わたしは…

大村泰樹
2年前
5

存在の至福

自問自答 私は考える 私が答える 考えている私は 誰だろうか 答えている私は 誰だろうか 思考と思考の狭間にふと現れる 言葉にはならない 感覚のようなもの 考えの…

大村泰樹
3年前
5

存在の感覚

自分が自分である感覚 性格でもなく 価値観でもなく 目が覚めてから眠るまでの間 ずっと、ここにあるもの 内側に感じる存在の感覚 自分だと認識している感覚 迷いが…

大村泰樹
3年前
3

蜃気楼と埃と瞑想と。

風が吹いたのだろう。 12月の終わりの頃から私の内側に埃が舞っている。 うっすらと光が差す空間を埃は不規則な動きで彷徨っている。 その空間をぼんやりと眺め時間を過ご…

大村泰樹
3年前
5

纏っているもの

いま纏っているものを観てみよう 一枚一枚脱ぎ捨てて 何を纏っているか観てみよう 一枚一枚手で触り 心地良いのか観てみよう 擦り切れてしまった衣は捨て去って 軽やか…

大村泰樹
3年前
4

私でもなく、あなたでもない

ただ、穏やかに安らかに生きていたい 豊かであり平安であることを願っているのに 知らず知らずに身体は強ばり、緊張し バリアを張り巡らし、それでも何かに反応する それ…

大村泰樹
3年前
3

手を合わせる姿

手を合わせる姿は美しい それは感謝かも知れない それは祈りかも知れない 何であれその姿は美しいのです 手を合わせるとき そこには無垢なものを感じます 内側にある…

大村泰樹
3年前
4

風は流れる

風が吹いてる 北北西から南南東へと あちらから吹いてきた風はこちらへ流れていく こちらから吹いてきた風はあちらへと流れていく やわらかな心地いい風はこのまま吹き…

大村泰樹
3年前
1

雲の合間に青空が覗いたら

雲の合間に青空が覗いたら 私は空を思い出す 見渡す限りの青空に ぽっかり雲が浮かんだら 私は雲を思い出す 思っ切りの憂鬱さに 笑いがひとつ転がれば 私は笑顔を思…

大村泰樹
4年前
4

空間に佇む

激しい雨の音 眠っているのか覚めているのか そんな私に 雨の音は聞こえる 雨が止んだのだろう 雨の音が消え 音のない空間 静かな空間が現れる その空間に佇み 朝…

大村泰樹
4年前
4

静けさ、満ちる

今朝の瞑想はとても静かでした。 雨音と共に始めた瞑想 終わった後には静けさが満ちていました 雨が止み、ただ静寂がある世界 時々聞こえる鳥の声は 静寂を際立たせ深さ…

大村泰樹
4年前
5

ただのひとり

私は空間を持っている。 身体という空間。 この空間は体調が良いときは空気のように存在する。 この空間を体調が良いときは思考が支配する。 この空間はなんだろう。 …

大村泰樹
4年前
4
あとに続く沈黙

あとに続く沈黙

静けさが生きているのは、草のなか葉の下そして、石と石のあいだの青い空静寂とは」アーリング・カッゲ (田村義進 訳)からロルフ・ヤコブセン「あとに続く沈黙」より

静けさは
"ここにあるよ"とは伝えてくれない

みえているのに見ていない空間

そこに触れたとき、
静けさは現れる

その空間に触れ
静けさがあらわれたとき
肚は満ちている

思考は動きを止め
外界への欲求は消え

内側に在る
豊かさ、静

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風はながれる

風はながれる

昨日、考えていたこと

おととい、の感情

こういう思考を発動して

と念じたわけでなく

こんな感情を起こして

と願ったわけでもないのに

ただ起きたこと

それらは何処から

うみだされたのだろうか

いま、そのときの考えも感情も

憶えてはいない

風はながれる

静寂への舟

静寂への舟

誰しもが静寂なのです

静寂は満ちた波動であり
ただ存在しているのです

思考、感情のように存在を主張することなく
この満たされたエネルギーはただ在るのです

わたしは思考、感情ではないのです
思考、感情はわたしではないのです

わたしでないから
常に存在を主張するのです

わたしは静寂なのです
寂しさや孤独感とは対極にある
満たされた波動なのです

わたしである ゆえに
静かに在るのです

目の

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存在の至福

存在の至福

自問自答

私は考える 私が答える

考えている私は 誰だろうか
答えている私は 誰だろうか

思考と思考の狭間にふと現れる
言葉にはならない 感覚のようなもの

考えの果てに現れるもの
何かを指し示すように
私を導いてくれる感覚

濃霧の中で 見えない視界の中で
ほのかに浮かび上がる道標

それは一体なんだろうか

作られた私
造られた私
創られた私

孤独感、分離感を感じた時
埋めるための何か

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存在の感覚

存在の感覚

自分が自分である感覚

性格でもなく 価値観でもなく

目が覚めてから眠るまでの間

ずっと、ここにあるもの

内側に感じる存在の感覚

自分だと認識している感覚

迷いが生じたら 足を止め

その感覚に戻ればいい

混乱が生じたら その感覚を見つめて
その光を見ればいい

何かを決めるなら その反応を感じて
決心すればいい

その存在が 霞んでいるなら
瞑想すればいい

蜃気楼と埃と瞑想と。

蜃気楼と埃と瞑想と。

風が吹いたのだろう。

12月の終わりの頃から私の内側に埃が舞っている。
うっすらと光が差す空間を埃は不規則な動きで彷徨っている。
その空間をぼんやりと眺め時間を過ごす。埃の動きはなんとなくだけど奥行きを感じ、なんとなくだけど飽きが来ない。
それでもときどき埃に視点を定め、埃を見つめる。

そこに真理を探すように、そこに真理があるかのように埃をじっと見つめる。もちろんそこに真理はなく、ないというこ

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纏っているもの

纏っているもの

いま纏っているものを観てみよう

一枚一枚脱ぎ捨てて
何を纏っているか観てみよう

一枚一枚手で触り
心地良いのか観てみよう

擦り切れてしまった衣は捨て去って
軽やかになるが良い

強張ってしまった衣は捨て去って
やわらかな衣に替えれば良い

昔の流行りの衣なら
思い出とともに捨て去って
新たな衣を羽織れば良い

いま心地よい衣着て
いま軽やかな衣着て

穏やかな面持ちで
いま再誕を迎えたい

私でもなく、あなたでもない

私でもなく、あなたでもない

ただ、穏やかに安らかに生きていたい
豊かであり平安であることを願っているのに
知らず知らずに身体は強ばり、緊張し
バリアを張り巡らし、それでも何かに反応する

それは私でもなく貴方でもない

自分を守ろうとして誰かを傷つけ、自己嫌悪に陥る
この社会で生きていくために身についたただの反応

それは私でもなく貴方でもない

思考のない時間
それは何も生まない、気づきの時間

持っているものに気づき

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手を合わせる姿

手を合わせる姿

手を合わせる姿は美しい

それは感謝かも知れない

それは祈りかも知れない

何であれその姿は美しいのです

手を合わせるとき

そこには無垢なものを感じます

内側にある奥底にある何枚もの

ベールに包まれたその奥から

やわらかであり真っ直ぐな何かが

解き放たれるのです。

かつて見た光景なのか

見たと思い込んでいる絵空事なのか、

白髪のおばあさんがお天道様に手を合わす

その姿が好きな

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風は流れる

風は流れる

風が吹いてる

北北西から南南東へと

あちらから吹いてきた風はこちらへ流れていく

こちらから吹いてきた風はあちらへと流れていく

やわらかな心地いい風はこのまま吹き続けてほしいと思い

冷たく強い風はいますぐに止んで欲しいと思う

風は必ず流れいく

冷たい風が目の前で留まることはない

風は流れる

風はマザーアースの息遣い

風は流れる

西から東へと

_φ(・_・

雲の合間に青空が覗いたら

雲の合間に青空が覗いたら

雲の合間に青空が覗いたら

私は空を思い出す

見渡す限りの青空に

ぽっかり雲が浮かんだら

私は雲を思い出す

思っ切りの憂鬱さに

笑いがひとつ転がれば

私は笑顔を思い出す

天にも昇る喜びに

悲劇がひとつ落ちたなら

私は涙を思い出す

真っ暗闇のトンネルで

わずかに光が差したなら

私は標を見つけ出す

真夏の広い原っぱで

休める影を見つけたら

私はきっと安堵する

空間に佇む

空間に佇む

激しい雨の音

眠っているのか覚めているのか

そんな私に

雨の音は聞こえる

雨が止んだのだろう

雨の音が消え

音のない空間

静かな空間が現れる

その空間に佇み

朝の瞑想をする

湿気を帯びた空間で

瞑想をする

空間に現れるもの

それは私が纏っているもの

無意識の思い

無意識の想い

思いがわいては去っていく

想いがわいては去っていく

思いと想いの間に

記憶にない間が

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静けさ、満ちる

静けさ、満ちる

今朝の瞑想はとても静かでした。

雨音と共に始めた瞑想
終わった後には静けさが満ちていました

雨が止み、ただ静寂がある世界

時々聞こえる鳥の声は
静寂を際立たせ深さを感じさせてくれます

いまこうして静寂の中にいて
静かなココロを感じることは至福です

瞑想中決して静かとはいえない
あれやこれやと湧き上がるもの

それもいまはどこかへ消え去り
内にも外にも
ただ静寂があります

また雨が降って

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ただのひとり

ただのひとり

私は空間を持っている。

身体という空間。

この空間は体調が良いときは空気のように存在する。

この空間を体調が良いときは思考が支配する。

この空間はなんだろう。

37兆とも60兆ともいわれる細胞の織りなす奇跡の空間。

身体のまわりにはエネルギーが層を成し、

この空間を空へと広げ、空につながり、

ただひとつの宇宙を形成する。

一方、

私の中では思考が湧き、

ただのひとりを形成する

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