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手を合わせる姿



手を合わせる姿は美しい

それは感謝かも知れない

それは祈りかも知れない

何であれその姿は美しいのです



手を合わせるとき

そこには無垢なものを感じます

内側にある奥底にある何枚もの

ベールに包まれたその奥から

やわらかであり真っ直ぐな何かが

解き放たれるのです。



かつて見た光景なのか

見たと思い込んでいる絵空事なのか、

白髪のおばあさんがお天道様に手を合わす

その姿が好きなのです。



何の思いも何の感情もないとき

不意に手を合わせたくなり

自然に手を合わせることがあります。

何の思いも何の感情もないのに

内側から発せられるのは

震えるくらいの至福であり

誰に向けるわけでもない感謝であり

それでありながら

手を合わせるその時は

ただ無心なのです。



手を合わせる姿は美しい。

その人の佇まいが美しいのです。




_φ(・_・


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