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纏っているもの

纏っているもの

いま纏っているものを観てみよう

一枚一枚脱ぎ捨てて
何を纏っているか観てみよう

一枚一枚手で触り
心地良いのか観てみよう

擦り切れてしまった衣は捨て去って
軽やかになるが良い

強張ってしまった衣は捨て去って
やわらかな衣に替えれば良い

昔の流行りの衣なら
思い出とともに捨て去って
新たな衣を羽織れば良い

いま心地よい衣着て
いま軽やかな衣着て

穏やかな面持ちで
いま再誕を迎えたい

手を合わせる姿

手を合わせる姿

手を合わせる姿は美しい

それは感謝かも知れない

それは祈りかも知れない

何であれその姿は美しいのです

手を合わせるとき

そこには無垢なものを感じます

内側にある奥底にある何枚もの

ベールに包まれたその奥から

やわらかであり真っ直ぐな何かが

解き放たれるのです。

かつて見た光景なのか

見たと思い込んでいる絵空事なのか、

白髪のおばあさんがお天道様に手を合わす

その姿が好きな

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風は流れる

風は流れる

風が吹いてる

北北西から南南東へと

あちらから吹いてきた風はこちらへ流れていく

こちらから吹いてきた風はあちらへと流れていく

やわらかな心地いい風はこのまま吹き続けてほしいと思い

冷たく強い風はいますぐに止んで欲しいと思う

風は必ず流れいく

冷たい風が目の前で留まることはない

風は流れる

風はマザーアースの息遣い

風は流れる

西から東へと

_φ(・_・

雲の合間に青空が覗いたら

雲の合間に青空が覗いたら

雲の合間に青空が覗いたら

私は空を思い出す

見渡す限りの青空に

ぽっかり雲が浮かんだら

私は雲を思い出す

思っ切りの憂鬱さに

笑いがひとつ転がれば

私は笑顔を思い出す

天にも昇る喜びに

悲劇がひとつ落ちたなら

私は涙を思い出す

真っ暗闇のトンネルで

わずかに光が差したなら

私は標を見つけ出す

真夏の広い原っぱで

休める影を見つけたら

私はきっと安堵する