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あやの
2022年5月3日 16:38
おしゃべり好きな少女の震える手。無関心そうな少年からの素敵ですのひと言。耳を赤くする彼女が纏うオーラ。この世界に漂う不安を敏感に感じとる心が取り残されてしまう社会。声なき声に鈍感な僕らは雫を与えることができるだろうか。
2022年5月14日 07:59
心に迫ってくるんだ。寂しさ。不安。恐怖。愛することが怖くて。愛されることが怖くて。信じることが怖くて。信じられることが怖くて。青くて脆いガラスのようだ。触れたら一瞬で割れ割れた破片で誰かを傷つける。だから僕は、生きていくために強くなりたいという想いを心に纏う必要がある。感情に嘘をつく必要がある。こんなことを考えながらひとり空を見上げる。涙が頬を伝う。感情って何
2022年2月22日 22:44
目に映る世界がどれだけ美しくても突然襲ってくる。悪魔の蕾が。まるで僕の幸せを奪うかのようだ。降り注ぐ光がどれだけ価値のあるものでも心の在り様によって一瞬で闇に変わる。僕の目から映し出されるモノ。カタチ。イロ。オト。コトバ。ウゴキ。その全てが僕の姿。海の底へゆっくりと沈み行く。手を伸ばす。僕は過去を生きながら。未来を生きながら。今を生きる。
2021年8月13日 21:45
ぼくは人と関わることを辞めた。人と関わらなければ「傷」は残らないから。雨音が響き渡る図書室の片隅で、ぼくはまたページを捲る。このページの先にある光を探して。いつからだろうか。人を信じることを辞めたのは。幼い頃に母を病気で亡くした。母を亡くした悲しみで父はおかしくなった。だからいつも家で一人ぼっちだった。それが当たり前だった。学校に通い始め、ぼくにとっての当たり前が、他の
2021年9月2日 17:26
いつもより静かな一日を過ごしていた。だからなのか、たくさんの音が私を迎えた。雨の音。鳥がさえずる音。心地よかった。目を覚まさずにそのままでいたかった。そんな中、暖かい音に包まれた。キッチンで料理を作る音。湯を沸かす音。耳を澄ますと聴こえてくる。おと。日常の音楽会にまたきっと足を運ぶ。
2021年10月15日 17:19
ある夏休みのこと。元素の不思議を探るために上野の博物館へ出かけた。たくさんの元素が描かれた下敷きを手に持ちながら歩く。そしてまた歩く。せっかくの上野。どうしても動物園の場所まで行きたくて。また歩く。一人の少女の目の前に広がったのは小さな小さな遊園地だった。トンネルを抜けた先には、眩ゆいほどの光の粒が舞っていたのだ。そう、私の世界が一瞬にして消えたのだ。
2021年12月2日 23:55
心の琴線に触れたとき。僕は嬉しいはずなのに...哀しくなる。あまりにも繊細で、すぐに消えてしまいそうだから。消えてなくなってしまったら哀しさがただの悲しさに変わってしまうから。それが美しいと想える日は来るだろうか。美しさで涙を流せる日は来るだろうか。