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No.2足の伸筋支帯の可動性、バランスと足部・足関節の構造と機能
”知のコンパス・コレクション”では、理学療法の世界で日々蓄積される膨大な研究成果の中から、実践に役立つ重要な知見を端的に厳選してお届けします。最新のトレンドだけでなく、時代を超えて価値ある基礎的研究まで幅広くカバーし、皆様の臨床実践に確かな方向性を示す「知のコンパス」となることを目指しています。
※端的にまとめますので、詳しくは文献にてご確認ください。
足関節の伸筋支帯の可動性
伸筋支帯は,脛骨
組織修復と強度 ~ケガの回復、そのプロセスを知る!~
組織修復に関する理学療法士の視点からのまとめ組織修復は生体の損傷に対する自然な応答であり、理学療法士にとって非常に重要な知識です。以下では、皮膚、関節軟骨、骨、靭帯、腱、筋の修復過程と修復後に再度果たすべき各組織の機能について要点をまとめます。
皮膚の修復皮膚は損傷を受けると以下の3つの段階を経て修復されます。
1. 炎症期
炎症期は受傷後3-8日間続きます。この期間中、創内への滲出液中の多
転倒リスクと下肢筋力
高齢者においてADLが自立し安定安全に行うには運動能力、特に筋力が重要であることがこれまでの諸家の報告で明らかにされている。近年、下肢支持性の代表値としてよく用いられるのが、膝関節伸展筋力である。しかし、この膝関節伸展筋力はHHDなどの機器による測定値であり、忙しくかつ物理的な制約のある臨床で容易に測定できるものではない。今回は、先行研究の測定値を踏まえて臨床で簡便にできる評価方法を紹介する。
転倒要因とその身体的特徴
人生100年時代に伴って転倒は誰もが避けて通れない時代になっている。
転倒は、要介護の主要な要因となっている. これは、転倒による外傷, 特に要介護者にとって骨折は身体的な障害が生ずるだけでなく、転倒の恐怖感が生じ、転倒以降の身体活動を著しく制限することで、生活機能が低下する。また、転倒によって股関節骨折を受傷すると、手術を含めて年間約140万もの医療費がかかることから 転倒予防は早急に解決す