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リハビリ専門家(認定PTや修士を取得済み)です。患者様に役立つ情報やリハビリの有用性を、一般の方にもわかりやすく発信します。健康や生活に関する学びもシェアします。また、理学療法士の多様な働き方を発信しながら、今後このキャリアへの一助なればと思います。ぜひフォローお願いします

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  • ウェルビーイングマスターへの道

    健康的で充実した生活を送るための秘密や工夫を日々の臨床で感じていることを大公開。初心者から上級者まで誰にとっても楽しめる健康情報と実践方法を蓄積していきます。

  • リハビリ・ブレインストリーム

    リハビリの専門家同士(実際は1人かな?笑)が知恵を絞り合う場。最新の研究成果はもちろんですが、基礎的で大事な考え方や理論を自分の勉強の成果物としてアウトプットしていきたいと思います。できるだけ簡潔にたくさんまとめていきます!

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”完治”ってする?          筋骨格系の問題を予防するための秘訣

クリニックでよく聞かれること年を取ると、体の機能が落ちていくことは避けられません。若い頃には感じなかった疲れやこりが、年齢とともに増えてきます。これは、筋肉量や筋力の減少、骨密度の低下、関節の柔軟性の減少などが原因です。これにより、日常生活で感じる身体的な負担が増え、ちょっとした動きでも痛みを感じるようになります。でも、クリニックでは働いているとよく聞かれます。「この痛みのは、”完治”ってするんでしょうか?」 筋骨格系の痛みでは「完治」ではなく「調整」筋骨格系(関節や筋肉)

    • 痛みを我慢せず、賢く活動!組織修復を促進して早期回復を目指す❀

      こんにちは。今回は、怪我や病気からの回復についてお話ししたいと思います。特に、組織修復のプロセスと、その期間中にどのように活動すればよいかについて説明します。これを理解することで、より健康的で効果的なリハビリテーションを進めることができます。 組織修復には時間がかかる まず初めに知っておいていただきたいのは、組織修復にはそれなりの時間がかかるということです。例えば、骨折した骨が完全に治るまでには数週間から数ヶ月、筋肉や靭帯の損傷も数週間から数ヶ月の時間を要します。これらの

      • 組織修復と強度 ~ケガの回復、そのプロセスを知る!~

        組織修復に関する理学療法士の視点からのまとめ組織修復は生体の損傷に対する自然な応答であり、理学療法士にとって非常に重要な知識です。以下では、皮膚、関節軟骨、骨、靭帯、腱、筋の修復過程と修復後に再度果たすべき各組織の機能について要点をまとめます。 皮膚の修復皮膚は損傷を受けると以下の3つの段階を経て修復されます。 1. 炎症期 炎症期は受傷後3-8日間続きます。この期間中、創内への滲出液中の多核白血球、大食細胞、リンパ球などが働き、細菌および壊死組織などの異物が排除されま

        • 転倒リスクと下肢筋力

          高齢者においてADLが自立し安定安全に行うには運動能力、特に筋力が重要であることがこれまでの諸家の報告で明らかにされている。近年、下肢支持性の代表値としてよく用いられるのが、膝関節伸展筋力である。しかし、この膝関節伸展筋力はHHDなどの機器による測定値であり、忙しくかつ物理的な制約のある臨床で容易に測定できるものではない。今回は、先行研究の測定値を踏まえて臨床で簡便にできる評価方法を紹介する。 下肢筋力  独歩   ・等尺性膝伸展筋力が体重比の35%以上 ・等速性膝伸展

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          転倒要因とその身体的特徴

          人生100年時代に伴って転倒は誰もが避けて通れない時代になっている。 転倒は、要介護の主要な要因となっている. これは、転倒による外傷, 特に要介護者にとって骨折は身体的な障害が生ずるだけでなく、転倒の恐怖感が生じ、転倒以降の身体活動を著しく制限することで、生活機能が低下する。また、転倒によって股関節骨折を受傷すると、手術を含めて年間約140万もの医療費がかかることから 転倒予防は早急に解決すべき最も重要な課題となって いる。 発生場所: 施設入所者は病室内が半数以上

          転倒要因とその身体的特徴