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リハビリ専門家(認定PTや修士を取得済み)です。患者様に役立つ情報やリハビリの有用性を、一般の方にもわかりやすく発信します。健康や生活に関する学びもシェアします。また、理学療法士の多様な働き方を発信しながら、今後このキャリアへの一助なればと思います。ぜひフォローお願いします

マガジン

  • リハビリ・ブレインストリーム

    リハビリの専門家同士(実際は1人かな?笑)が知恵を絞り合う場。最新の研究成果はもちろんですが、基礎的で大事な考え方や理論を自分の勉強の成果物としてアウトプットしていきたいと思います。できるだけ簡潔にたくさんまとめていきます!

  • キャリア形成

    ここでは、私の活動の記録としての日常をつづっていきます。

  • ウェルビーイングへの道

    健康的で充実した生活を送るための秘密や工夫を日々の臨床で感じていることを大公開。初心者から上級者まで誰にとっても楽しめる健康情報と実践方法を蓄積していきます。

最近の記事

No.3産業保健領域 ワークエンゲージメントと座位時間、日本女性のプレゼンティーイムズと更年期症状

ワークエンゲージメントと座位時間 COVID-19パンデミック後の日本の労働環境における労働者の座位時間とワーク・エンゲイジメントとの関連を分析した。その結果、座位時間とワーク・エンゲイジメントの低さとの間に有意な関連が認められ、その関連は特にデスクワーカーで強いことが観察された。特に、フルタイムの非管理職雇用者、および在宅勤務が週4日以上の者ほど顕著であった。4〜<8時間: オッズ比 (OR) 1.42、8〜<12時間: OR 1.77、≥12時間: OR 2.14であっ

    • なぜ、PTが事務職をキャリアの1つにしようと思ったのか。

      現在、私は、クリニックのシステム管理者としての側面も持ちつつ働いています。そして、その様な働き方は待遇を変えるための有効な1つの手段だと考えてます。その考えや思いについて紹介致します。 理由は、シンプルでPDCAサイクル(Plan-Do-Check-Act)に基づいた思考に慣れていることです。 リハビリテーションの現場では、患者の状態評価、治療計画の実行、進捗確認、計画修正というプロセスが日常的に行われており、これはビジネスで求められる思考方法と酷似しています。対象が患者

      • 最近知った、”感情労働”

        医療専門職の皆様。日々お疲れ様です。そして、ありがとうございます。 今回は、私自身も時々見舞われているであろう”感情労働”について最近知ったので簡単にまとめてみました。これを参考に疲弊し過ぎないように気をつけて下さいね♨️ 感情労働とは日々患者さんやその家族との関わりの中で、自身の感情をコントロールしながら適切な対応することです。 感情労働の具体例として: 1.緊急時の冷静さの維持 2.難しい患者への穏やかな対応 3.悪い知らせの伝達時の適切な共感と希望の提示 4.長時間

        • No.2足の伸筋支帯の可動性、バランスと足部・足関節の構造と機能

          ”知のコンパス・コレクション”では、理学療法の世界で日々蓄積される膨大な研究成果の中から、実践に役立つ重要な知見を端的に厳選してお届けします。最新のトレンドだけでなく、時代を超えて価値ある基礎的研究まで幅広くカバーし、皆様の臨床実践に確かな方向性を示す「知のコンパス」となることを目指しています。 ※端的にまとめますので、詳しくは文献にてご確認ください。 足関節の伸筋支帯の可動性 伸筋支帯は,脛骨腓骨を繋ぐ肥厚した深筋膜であり,伸張性に乏しい組織である。伸筋支帯は解剖学上,上

        No.3産業保健領域 ワークエンゲージメントと座位時間、日本女性のプレゼンティーイムズと更年期症状

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        • リハビリ・ブレインストリーム
          4本
        • キャリア形成
          3本
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          4本

        記事

          #1システム管理者としての活動

          プリンターと電子カルテの管理 今日も充実した一日だった。リハビリ専門家としての仕事と、クリニックのシステム管理の両立は大変だが、やりがいを感じている。 最近は、クリニックのプリンターが一斉に壊れだしたので入れ替えプロジェクトを完了させた。新しい機種は効率的で、スタッフ(主に院長)からも好評だ。旧機種の撤去から新機種の設置、ネットワーク設定まで、すべて何とか進行できたのは嬉しい。 また、旧電子カルテの整理にも着手している。データ保管の観点から旧電子カルテも保存しておく必要

          #1システム管理者としての活動

          この痛みは我慢すべき??

          働き盛りの皆さん、痛みと向き合うことの大切さをご存知ですか?私がクリニックの臨床で多く聞かれることがあります。それが、「痛みってどれぐらい我慢して動いた方がいいの?」「我慢できるから歩いていましたけど、大丈夫ですか?」という内容です。 私の肌感覚では多くの人が「痛みは我慢するもの」と考えがちですが、実はそれが大きな間違いかもしれません。 結論からすると、”基本的に痛みは我慢しないでください。” そもそもなのですが、痛みは体を守るための防御システムです。体の安全を守るため

          この痛みは我慢すべき??

          No.1 膝OAの痛みの軌跡、一番早く痛くなる動作は?、痛みの発生原因は?

          ”知のコンパス・コレクション”では、理学療法の世界で日々蓄積される膨大な研究成果の中から、実践に役立つ重要な知見を端的に厳選してお届けします。最新のトレンドだけでなく、時代を超えて価値ある基礎的研究まで幅広くカバーし、皆様の臨床実践に確かな方向性を示す「知のコンパス」となることを目指しています。 ※端的にまとめますので、詳しくは文献にてご確認ください。 変形性膝関節症患者の痛みの軌跡に関する要因705人の参加者の5年間の追跡調査の縦断的疼痛データでは痛みの3つの軌跡が確認さ

          No.1 膝OAの痛みの軌跡、一番早く痛くなる動作は?、痛みの発生原因は?

          目指すキャリア形成

          今回は、私の今後のキャリア形成の目標をまとめていきたいと思います。 現状の資格と立場 認定理学療法士 理学療法学(修士) クリニックのシステム管理者 今後目指す立場 産業保健分野での活動 note活動 投資 理学療法士としての専門性を軸に、多角的なアプローチで収入アップを目指す私のビジョンです。去年、クリニックのシステムの入れ替え経験を認められ、今年、施設のシステム管理者に就任しました。今後もITスキルを磨きつつ、デジカル化が進むクリニック内でのシステム管理

          目指すキャリア形成

          ”元に戻りますか?”という質問に思う事

          クリニックでよく聞かれること 年を取ると、体の機能が落ちていくことは避けられません。これは、筋肉量や筋力の減少、骨密度の低下、関節の柔軟性の減少などが原因です。これにより、日常生活で感じる身体的な負担が増え、ちょっとした動きでも痛みを感じるようになります。でも、クリニックでは働いているとよく聞かれます。「この痛みのは、”完治”ってするんでしょうか?元に戻りますか?」と。 過去には戻れない。 まず、がっかりせず聞いてください。人は、日々老いていくことが定められている”生き

          ”元に戻りますか?”という質問に思う事

          痛みを我慢せず、賢く活動!組織修復を促進して早期回復を目指す❀

          こんにちは。今回は、怪我や病気からの回復についてお話ししたいと思います。特に、組織修復のプロセスと、その期間中にどのように活動すればよいかについて説明します。これを理解することで、より健康的で効果的なリハビリテーションを進めることができます。 組織修復には時間がかかる まず初めに知っておいていただきたいのは、組織修復にはそれなりの時間がかかるということです。例えば、骨折した骨が完全に治るまでには数週間から数ヶ月、筋肉や靭帯の損傷も数週間から数ヶ月の時間を要します。これらの

          痛みを我慢せず、賢く活動!組織修復を促進して早期回復を目指す❀

          組織修復と強度 ~ケガの回復、そのプロセスを知る!~

          組織修復に関する理学療法士の視点からのまとめ組織修復は生体の損傷に対する自然な応答であり、理学療法士にとって非常に重要な知識です。以下では、皮膚、関節軟骨、骨、靭帯、腱、筋の修復過程と修復後に再度果たすべき各組織の機能について要点をまとめます。 皮膚の修復皮膚は損傷を受けると以下の3つの段階を経て修復されます。 1. 炎症期 炎症期は受傷後3-8日間続きます。この期間中、創内への滲出液中の多核白血球、大食細胞、リンパ球などが働き、細菌および壊死組織などの異物が排除されま

          組織修復と強度 ~ケガの回復、そのプロセスを知る!~

          転倒リスクと下肢筋力

          高齢者においてADLが自立し安定安全に行うには運動能力、特に筋力が重要であることがこれまでの諸家の報告で明らかにされている。近年、下肢支持性の代表値としてよく用いられるのが、膝関節伸展筋力である。しかし、この膝関節伸展筋力はHHDなどの機器による測定値であり、忙しくかつ物理的な制約のある臨床で容易に測定できるものではない。今回は、先行研究の測定値を踏まえて臨床で簡便にできる評価方法を紹介する。 下肢筋力  独歩   ・等尺性膝伸展筋力が体重比の35%以上 ・等速性膝伸展

          転倒リスクと下肢筋力

          転倒要因とその身体的特徴

          人生100年時代に伴って転倒は誰もが避けて通れない時代になっている。 転倒は、要介護の主要な要因となっている. これは、転倒による外傷, 特に要介護者にとって骨折は身体的な障害が生ずるだけでなく、転倒の恐怖感が生じ、転倒以降の身体活動を著しく制限することで、生活機能が低下する。また、転倒によって股関節骨折を受傷すると、手術を含めて年間約140万もの医療費がかかることから 転倒予防は早急に解決すべき最も重要な課題となって いる。 発生場所: 施設入所者は病室内が半数以上

          転倒要因とその身体的特徴