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346.人って、やっぱり、見た目で決めるんだね!

1.どうして、人って見た目で決めるの?


 
もし、coucouさんが、突然、あなたの前にベンツを乗って来て、
どこかへ連れて行ったらどう?

たとえ、coucouさんのことを好きでなくとも、
ほとんどの人は、ベンツの良さがわからなくとも高級感を味わうかも。
(ただし、見知らぬ、変な親父の誘いは危険ですので要注意!)

そして、coucouさんの事を安心したり、信頼感が増したり、誰もが事業が儲かっているお金持ちだと信じるよね、きっと。
そしてcoucouさんの服装がジーンスやTシャツ一枚であっても、薄汚くとも、きっとオシャレに見えるかもね。

その反面、coucouさんがオンボロの傷だらけで、今にも止まってしまいそうな車であなたを迎えに来たらどう感じるかなあ?

きっと、この人に何か頼むのが不安に感じるはず。
そしてcoucouさんの服装がスーツにネクタイをしてきちんとした格好であったとしても、何か借り物のように見えてしまうとおもう。

でもね変だよね?

人は見かけではない、というけれど、結局見かけだよね!

このように「人は外見ではない」「外見で判断するなんておかしい」、そう思う人が大半だと思うけれど、本当の大半の人達は「人を外見で判断」してしまう。
例えば、骨董品の刀があり、みすぼらしい人が持つと数千万円のものでも偽物に見えてしまうし、偽物であっても見た目や社会的な地位のある人が持つと数千万円のものに見えてしまう。

これと同じように、営業活動(人間関係)も、販売活動も、広報活動もまったく同じといえる。

©NPО japan copyright association Hiroaki


2.どうしても人は見た目なんだね

coucouさんの顧問先の建築屋さんから、こんな相談が来た。
これはどこも同じだと思うけれど、相談内容は決まっている。
それは売り上げ不振。
(567明けはまだまだ。これからがさらに大変な時代)

その建築屋さんの社長はため息をつき、マスク越しに、暗い顔をしながらこう言った。

「毎日、毎日営業活動や宣伝をしているがなかなか契約にまで至らない…。このままでは潰れてまう…。coucouさん何か良い策はないだろうか?」

策の前にcoucouさんは質問した…。

「社長はそのために、どうしたいのですか?」

「私は営業の連中が毎日一生懸命に訪問したり、パンフレットを配布したりして頑張っているのだが、彼らの何かしら応援できる武器(アイデア)が欲しいと考えている。このままでは営業をしている者達の希望を失わせてしまうし、何よりも会社全体の指揮に影響を及ぼしてしまう…。皆、元気がなくなってしまっている…」

ある日、その会社の営業会議に参加することになった。
総勢20人のチームだ。

そこで「新規顧客の開拓」というテーマで話し合うことにした。

参加者は20歳から40歳の比較的若いチーム。
建築会社の営業とはいえ設計図面を描ける者も多くいる。

彼らの話をまとめると、
「まだまだ、567の余波は続いている…」
「仕入れ値が高くなった…」
「仕事が取れない…」
「競争が激しい…」
「不景気でお客にお金がない…」
「お金があっても、世の中がどのようになるか不安のため、
無駄遣いしなくなっていて財布の紐が固い」、
その他。
 
coucouさんと社長は現場の話を中心に聞き続けた。

すると、ある社員からこのような言葉が出た。

「とにかくライバル(同業者)が多い。中でも大手のネーミングにはお客様も信頼感を感じるのか、我々のような小さい会社では信頼、信用面が弱いような気がします。」

「……」この言葉でみな静まり返った。
そう、小さな会社には大手建築屋ほど広告予算もない、資金力もない、何よりも信用面(信頼面)が弱い。人は見た目で考えて、見た目で判断してしまうからね。

そこで、coucouさんは質問した。

「その大手と、皆さんとの営業の大きな違いは何ですか?ネームバリューだけですか?」
「ネームバリューはもちろん。何よりも信頼、信用面のように思えます。」

「信頼、信用面とはどのような面ですか?」
「おそらく、教育(マニアル)された営業、言葉使い、態度、服装、持ち物、広報力とどれを考えても我々には太刀打ちできないものばかりのように感じます」

「でも皆さんのスーツ姿も似合いますし、言葉使い、態度も好感が持てる気がしますが?」
「…ネームバリュー、宣伝力、トータル的なシステムに天と地の開きがあるように思えます…」

「では、皆さんが大手の社員だったら、必ず仕事が取れるのでしょうか?」
「……」
「優れた教育がなければむずかしい・・」
 
このように答えのないまま、この会議は終了した。
案の定、社長は頭を抱えてしまった。何も答えなどなかったからね。

そして、ひと月後に第2回目の会合を開くことにした。

そこでのテーマは、前回の続編だ。

「皆さん、一か月過ぎました。その後お考えになったと思いますが、どうでしょうか?」
最初にcoucouさんから声をかけてみた。

「このままやるしかありません…」
「やはり、仕事が取れないのは自分たちの責任ですので、頑張りつづけます、それ以外に方法がありません…」
「せえいっぱいお客様の立場になり、接するしかありません…」
「一日の訪問件数を増やす以外ありません…」

みんなはある意味、自分の責任と考え、さらなる努力をするといった内容だった。(少しばかり、coucouさんはうるうるした…)

©NPО japan copyright association Hiroaki


3.人は見た目を信用する



そこで、coucouさんは、このような提案をした。
 
「みなさん、賛同して下さる人達だけでかまいません。
これからいうcoucouさんの「新規顧客の開拓」方法を聞いてください。
行うも、行わずとも皆さんの自由です。
「人は見た目で判断」されますよね。
見た目というのは何もきちんとスーツ(業態)を着て、重いアタッシュケースを持って一軒、一軒訪問することではありません。
今の建築業界のほとんどは、きちんとした服装で充分な教育を受けて営業している人達がほとんどですね。
だからといって、みなさんが大手でネームバリューがあって教育を受けたからといって仕事が増えて、売り上げが上がる訳ではありません。
今のみなさんは愛社精神もあり立派で何も問題はないと感じます。
営業活動もあせらず、今のままでかまわないと思います。

ただ、ひとつだけ提案があります。

それは他の同業者との徹底とした差別化、区別化が必要になります。
今のままでは他社との大きな違いがありません。
違いは会社名だけです。

そこで、全員一度、現在のスーツ姿を止めて、現場着に着替えることを提案します。
理想は私服で大工さんや左官、塗装などの作業服を着て、本来の現場の人間として活動するようにしてみてください。
今は高齢者の時代でもありますが、腰に道具をぶら下げている職人さんルックを取り入れるのです。

きっと懐かしさや安心感を与えるはずです。

頭にねじり鉢巻きをしてもかまいません。
昔の工務店、建築屋はみなそのような恰好をしていたはずです。
私達営業は宣伝マンでもあり、心を伝える営業活動が必要になります。
おそらく時代背景もありますが強烈なインパクト(安心・信頼・信用)を与えます。これがわたしからの提案です。」

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4.見た目を変える


 
「……」
 
一時、誰からも返答がなかった…。
だけど、みんなの顔がさらに真剣になったのがわかった。

すると、一番若い人から質問が出た。

「具体的にその恰好をして、
どのようにお客様と接すれば良いのでしょう?」

「はい、とても良い質問です。
営業とは仕事を貰うことだけが営業ではありません。
一番重要な営業は相手から信頼されることです。
ですから、《仕事を下さい》というのは後にしましょう。
絶対に仕事をください、という言葉や態度は禁止です。

そのため、人の紹介も大切ですが、訪問の場合でも、『何かお困りの問題はありませんか?』
『何かお役に立てることはありませんか?』という姿勢で、要望が出た場合その場でして差し上げるか、後にしてあげるか、小さなことを行うことをしてあげましょう。
何でもいいのです。
トイレの取っ手のゆるみ、扉の歪み、配線、壊れている棚、お年寄りが少しでも助かるようなお手伝い。窓ガラス拭きだっていい。ごみの片付けもいい。その人の小さな困っている事を助ければいい。
簡単なことでしょ!

契約書などよりも道具を常に持ち歩き、簡単であればその場で直してあげても良いでしょう。
これは大手には出来ない小回り営業になります。
服装(業態)を変えるだけで相手からのイメージが変わります。」


その後、営業の方々全員がスーツとネクタイを止めて、私服または仕事着(現場着)となり、営業活動を始め現在、この街で一番忙しい建築会社になった。
 
やっぱり、《人は見た目で決める》んだね。

©NPО japan copyright association Hiroaki
©NPО japan copyright association 


coucouさんです。
みなさん、ごきげんよう! 

coucouさんはね、何でも屋さん、便利屋さんというコンサルタント。

でもね、本業はこのnote記事だよ!
だって、楽しい仕事だもの。
もし、このnoteの世界がなかったら、とても寂しい、暗い人生かもね。

でも、不動産、設計、建築、内装、店舗、デザイン、企画、販売促進、営業、講演、その他、ビジネスや組織、まちおこしなど、全部イタリアントマトで学んだものばかり、あれから40年過ぎても何も変わらないのが、この世の中の経済のしくみ。

確かにネットが普及してとても便利な時代になったけれど、「業態」が変化しただけで、「業種」そのものは変わらない。

そして、さらに変わらないことは、
「人は見た目で判断してしまう習性がある」ということだね。

食べ物も同じ、信じられないかも知れないけれど、美味しい、不味いは見た目のイメージが最優先されるという統計もある。

もちろん、見た目だけで食べたら不味いのは長続きはしないけれどね。

お菓子も、ケーキも、お土産も、車も服装も、フェイスまでも?

coucouさんはフェイスは負けてしまう…。
若い頃は素敵だったんだよ?誰も信じないだろうけどね。

でも年老いても見た目で左右されてしまうのなら、美しく歳を取りたいね。真っ赤なシャツでも着ればみんなが振り向く。
ジーンズよりスーツ姿かな?
パイプなど似合うお年頃になったしね。

それとも、スポーツジムに通ってムキムキマンもいいね。
だって、みんなイメージで判断するのだもの。

お金はないけれどまたベンツかBМに乗れば、誰も貧乏人には見えないだろう。でも、騙される恐れがある。

だから、やっぱり今乗っている、
ホンダの軽自動車、我が愛車のバモスがいい。

この愛車に名前を付けてあげた。
それは「アフェドラ(希望)」。

最近は15万キロの走行距離を超えたが、20万キロを目指している。
チャレンジだ!
20万キロ超えたらホンダで表彰でもしてくれたらうれしいね。

でもね、人は見た目じゃあないんだよ~

見た目で判断したらね、痛い思いもする~

みんなは大丈夫だと思うけれど、その人の背後や内面を覗いてみたら違う発見もあるかもしれないよ~

ここまで、読んでくれて~
coucouさんはとても嬉しい~
こんな素晴らしい、素敵な仕事はないね。


では、また~
あしたね!
きっと、今日もいい日だね~





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