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80回目 ”The Fishing-Boat Picture" by Alan Sillitoe を読む。「この短編は最高」なる Note 投稿に「再読」を促され。
この短編は次のサイトに公開されています。PDF file をダウンロードできます。全編合計で10ページです。 https://shortstorymagictricks.com/2020/01/07/the-fishing-boa…
90回目 "The Wars Against Saddam" を読む(Part 5)。Kuwait に武力侵攻したまま、Saddam が欧米勢の撤退要求を拒絶する中、1991年1月17日の夜、米軍のミサイルが Baghdad を襲います。
国連がその本部のあるニューヨーク時間を基準に、1991年1月15日 0 時を期限として、イラク軍にクウェイトから撤退する様に要求していました。
John Simpson を中心としたBBCの取材チームは欧米軍の反抗の開始を想定してイラクへの入国を果たします。そして Baghdad の有名ホテルの高層階の部屋から街にミサイルが降り注ぐのを自身の目で観察、撮影します。
イラクにこのようなタイミング
89回目 "The Wars Against Saddam" を読む (Part 4)。イランとの戦争を終えたばかりのイラクがクウェートに侵攻。今進行中のイスラエルのガザ攻撃の背景を考える。
多額の金を稼げる個人が使用人を雇う。家事雑用に始まる肉体労働、すなわち富の蓄積が不可能な労働で生きる人々の存在。この種の労働の成果を我が物にすることを「是」とする社会。 このような労働にしかありつけない屈辱に生きる人々をどうすれば(どのような構造の社会にすれば)無くせるのかなと考えながら、この本を読んでいます。
1. 4・5日で勝てるとしてイランとの戦争を開始。その戦争は8年も続き、経済は破綻。
88回目 "The Wars Against Saddam" を読む(Part 3)。政敵どころか部下であっても出る杭と見るや射殺する。Saddam はこんな社会 Iraq の大統領だったのです。
前回の読書対象範囲の最後の節 11. POWER において、Ba'athists バース党が躍進した様子、並びにやがてこの党内で Saddam がどのように昇進したかを知りました。それは 1990 年のクェ-ト侵攻(湾岸戦争)に至るよりもかなり以前(1968 〜 1980)の話でした。
この後に続く 1980 - 2004 年、この 20 余年間、一人の人間がその最も活動的な期間である 36 ~
87回目 "The Wars Against Saddam" を読む(Part 2)。自分の興味に答えてくれる英文を読む。教材の英文を読むのと大違いです。
John Simpson のこの本は、20 才の頃の私にこれを読めていたら、ジャーナリストに成りたいと考え出していたかもしれない、私に大それた望みを抱かせていたかも知れない程に、魅力的な本です。
興味に答えてくれる本とは人生を、長い将来の生き方を考える材料です。大学入試勉強用の「英文読解演習本(300‐400頁の本)」の一冊をすべて理解し読み終えることができた人、そんなレベルに届いた人は、大人の
86回目 "The Wars Against Saddam" by John Simpsonを読む (Part 1) 。Journalist が意識すべきとする政治権力からの距離の置き方も興味ある所です。
イラクという国家、サダム・フセインの政権(バグダッド)が 2003 年 4 月に陥落しますが、それまでの二十年余りに渡りサダムの活動を追いかけて来た BBC の記者、John Simpson の取材活動をじっくりと読んでみることにします。
今回は本文の前に挿入された "Aftermath「跡に残された悲惨」" と題された節(7 Pages)を中心に本文の第4節 Daughter までを読みます。
85回目 "What Kind of Day Did You Have?" を読む(Part 4、読了回)。読み終え振り返るに、読書中に考えた登場人物の役廻りがことごとく誤り(早計)だったと気づかされます。
今回の読書対象は、このノベッラ 合計 73 ぺージの内の最後尾の 10 ページです。
1. 長めの読後感想文
読書中の誤りのひとつは、‘’What Kind of Day Did You Have?" なる疑問文です。主人公のカトリーナの一日に向けて、「あなたはこの一日を、何と気味の悪い過ごし方をしたものだね。」と揶揄する言葉と信じて読者は読み進むはず。 ところが、カトリーナがやっとの思いで帰
84回目 "What Kind of Day Did You Have?" を読む (Part 3)。世界一の Art Critic を自認する男の議論、そしてこの男に魅せられた離婚訴訟中の女。
Saul Bellow のこのノベッラ、今回は全4章の内の第3章(Pages 319 - 344)を読みます。
1. 家庭管理の単純作業部分を任せる使用人を家族のひとりとする感覚。そんな経験が無い私は戸惑います。リベラルな生き方を主張する一人である Katrina、彼女の親は民主党のシカゴ支部に所属して選挙運動に精を出していた農場主でした。この作品の主役 Katrina の今の家庭には自宅を管理
83回目 "What Kind of Day Did You Have?" by Saul Bellow を読む (Part 2)。 マルクスの著作への「いざない」もあります。
今回読むことになる部分では、主人公の一人である Victor は Buffalo の街で講演をします。そのテーマが "The application of The Eighteenth Brumaire to American politics and society … the farce of the Second Empire" です。
これは Karl Marx のエッセイ "The E
82回目 "What Kind of Day Did You Have?" by Saul Bellow を読む (Part 1) ベローの 'Collected Stories' と題された一冊(Penguin Paperback)収載の一遍
丁度 1 年間の中断となりましたが、作品集 'Saul Bellow Collected Stories' a Penguin Paperback に戻って、"What Kind of Day Did You Have?" を読むことにします。
(この一遍を読み終えるとこの作品集、全作品の読了です。)
この一遍はこの作品集の中で最も長いものです。短編どころか Novella というにも長すぎる
81回目 "Mr. Raynor the School-Teacher" by Alan Sillitoe を読む。イギリス人ブロガーの読書感想文も覗き見します。
前回の投稿と同じ短編集 "The Loneliness of the Long-Distance Runner" に収載されている "Mr. Raynor the School-Teacher" を読みます。
この短編は次のサイトから短編集 "The Loneliness of the Long-Distance Runner" に収載された全作品がPDFファイルとして無償提供されています。”M
80回目 ”The Fishing-Boat Picture" by Alan Sillitoe を読む。「この短編は最高」なる Note 投稿に「再読」を促され。
この短編は次のサイトに公開されています。PDF file をダウンロードできます。全編合計で10ページです。
https://shortstorymagictricks.com/2020/01/07/the-fishing-boat-picture-by-alan-sillitoe/
《注》このサイトの記事のやや後段部分にこの短編へのリンクが掲載されています。
葛城さまの投稿、氏がアラン・シリト
79回目 "Tell Me How Long the Train's Been Gone" を読む(第8回/読了回)。 Leo が世に出る、そのしっかりした手掛かりを捉えた日の喜びを読者が共有できる箇所です。
舞台に上ったと言っても名ばかりの端役しかないままに日が過ぎていきます。アルバイト仕事も途絶えることがあります。路上生活者との違いは自分の心に辛うじて生き残っている自尊心だけです。この時の心情は次のように表現されています(原書 318 頁)I didn't want to know the people in my condition -- I didn't like my condition, I
もっとみる78回目 "Tell Me How Long the Train's Been Gone" を読む(第7回)。
第7回の今回から、この小説の最後の1/3である Book 3 に這入ります。Penguin Modern Classics Paperback 版 pages 238-304 です。
1. 主人公であり、語り手である Leo (今や 50 才直前)の記憶をたどる話、自身が 24 才の頃の状況です。演劇団に加入が許されたものの、まだまだ研修・訓練生の身分です。アクターとは言えても名ばかりで、空き時
77回目 "Tell Me How Long the Train's Been Gone" を読む(第6回)。理屈をつけてする言い争いのシーンはさすがボールドウィン、見事です。
今回の読書対象は、Book 1, 2 & 3 の三部でなるこの小説の Book 2 の最終部分(Pages 181 - 235)です。
今回投稿では、理屈の応酬でなる口論、そのおもしろい箇所のひとつを取り上げ、じっくり読み味わって見ることにします。
Barbara King と Leo Proudhammer は劇団への加入を期して入団のためのオーディションに臨みます。審査するのは劇団のオーナ
76回目 "Tell Me How Long the Train's Been Gone" を読む(第5回)。口喧嘩のあとの興奮した議論ーこれはプロパガンダであって「小説という芸術」ではないのか?
今回の投稿では、Book 2 の中心をなすいくつかのエピソードの一つを読み進めます。
主人公である Leo と Barbara 、Barbara の宿縁の男友達 Jerry に中堅女優 Madeleine が加わった3人の白人と1人の黒人でなる仲間がイタリアンのレストランでピザの夕食をとり、そこで黒人の2人と意気投合。酔った勢いで黒人地区のバーに車で移動、はしご酒(二次会)におよぶという話です。
75回目 "Tell Me How Long the Train's Been Gone" を読む(第4回)。劇団への加入試験で演じるシーンの候補に挙がった演劇 "Waiting for Lefty"、そしてその脚本家 Clifford Odets を知り学ぶ。
Barbara と 私 Leo はサン・マルカンド夫妻が保有する劇団への加入候補生です。ある地方都市の劇場での公演に備えてこの街の劇場近くの空き家などを借り切って一時の住まいし、大勢の劇団員が Workshop と呼ぶ公演準備を始めています。加入試験は何か月も先に延ばされ、二人には舞台の準備・設え作業の肉体労働が割り振られています。
この間、この試験の為の演技にどのようなシーンを演じるか二人は頭