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進化思考

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記事一覧

進化思考の日

進化思考の日

皆さん本日は何の日か知っていますか?

実は本日4月21日は、進化思考の日。100年後に残る本を目指して書いた、この本の発売記念日です。国連のWorld Creativity Dayでもあり、世界の創造性を進化させる大変喜ばしい日なのですよ。
まだだれも知らないけど!

一年前は僕にとっては出産のような出来事でしたが、一緒に作り上げてくれた海士の風や英治出版のみなさんとの執筆の経験は一生の思い出で

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進化思考[増補改訂版]発売しました!

進化思考[増補改訂版]発売しました!

進化思考著者の太刀川英輔です。
進化思考の増補改訂版が僕の手元に届いて、第一版の時にはまだ感じなかった不思議な感動を味わっています。陳腐な言葉ですが、これまで色々作ってきた僕の人生の中で、血と汗と涙の結晶といえるものがあるなら、この本をおいて他にはないでしょう。

進化思考は、創造力の構造を解き明かし、誰しもが学べるものにするための本です。そして私たちの未来を持続可能にするイノベーターを増やすため

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『創造性の誤解を解く鍵としての進化論』

『創造性の誤解を解く鍵としての進化論』

進化思考批判への批評と誤解の解消ー太刀川英輔はじめに進化思考を深く読み込んでくれて、ディープに進化論の角度から批判する論文と記事がいくつか出ています。批判には誤解もあり最初は面食らって腹も立ちましたが、これは進化思考の進化にとって有難い機会だと思い始めました。一回読むのにも時間のかかるこの面倒な本に興味を持ってくれてうれしいです。代表的と思われる2つの批判に対して、著者からの批評をお伝えしたいと思

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「進化思考」のこれからについて

「進化思考」のこれからについて

『進化思考』著者の太刀川英輔です。これまで書籍に対して、様々なご意見を頂戴しています。創造性を体系化したというご評価、及びそれに伴ういくつかのありがたい賞を賜りました。一方で、主に進化生物学の専門家の方々から誤りや改善のご指摘もいただいており、それによってさまざまな反省すべき点や気づきがありました。
この度、ご心配をおかけしてしまったみなさまに向けて、現時点での私の考えをお伝えするための記事として

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『進化思考 生き残るコンセプトをつくる「変異と適応」』創造性の源泉とは?

『進化思考 生き残るコンセプトをつくる「変異と適応」』創造性の源泉とは?

『進化思考 生き残るコンセプトをつくる「変異と適応」』(太刀川英輔著)を読んだ。たまたま友達に紹介してもらった本。僕もいつの頃からか、創造性(想像性)に興味を持って本を読んだことがある。その時はなんとなくそういうもんなんだな、と思ったけど、それをうまく活かすことはできていただろうか? と考えると、どこまで読んだことを活かすことができたかはわからない。

ある時から僕は本を書くようになった。昔一度旅

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WCW2023 【CancerX 課題発見】〜課題発見のその先へ 進化思考で「X」を進化させる方法〜

WCW2023 【CancerX 課題発見】〜課題発見のその先へ 進化思考で「X」を進化させる方法〜

■セッション概要

これまでCancerX課題発見は、アートや写真を使った「対話型鑑賞」を使って、CancerXに関わる人々の多様性を活かしたワークショップにより、個人それぞれのバイアスに気が付き、問題の本質や潜在的なニーズを読み解く練習と、それらを応用した実践事例を紹介してきました。

対話型鑑賞は、自分の中に「変化」が生まれ、新しい「気づき」を無数に得られる特徴があり、複雑な社会課題の解決にみ

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『進化思考[増補改訂版]』─増補改訂版の協力にあたって 監修者 公開

『進化思考[増補改訂版]』─増補改訂版の協力にあたって 監修者 公開

増補改訂版の協力にあたって 監修者

河田雅圭(東北大学 総長特命教授)

『進化思考』は、自然選択による生物進化のプロセスからヒントを得て、太刀川さんが考案した「創造性」を生み出す思考法の体系である。あくまで思考法であり、生物進化の解説書ではない。著書の生物進化に関する一部をとりあげて批判するのではなく、生物進化を理解し、応用しようとしている著者の誤解を解いてもらい、正しい理解の普及に努めるのが

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家庭科を通して生徒の思考力を伸ばすヒント ~「進化思考」活用例~

家庭科を通して生徒の思考力を伸ばすヒント ~「進化思考」活用例~

1 はじめに

家庭科教育に携わる方々のサードプレイス「みらい家庭科ラボ」では先生方が対象の研修を担当させていただく機会があります。「みらい家庭科ラボ」のスタッフ二名、木村か布村のどちらかが担当致しますが布村が担当させていただいた場合「進化思考」という本をベースにしたワークを先生方に体験していただいております。

研修の時間内で「進化思考」について説明する時間を十分とる事は難しいのが現状です。そこ

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『進化思考[増補改訂版]』─はじめに 公開

『進化思考[増補改訂版]』─はじめに 公開



はじめに

レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた人体図、あるいは伊藤若冲が描いたニワトリの絵をじっとみつめてみる。チック・コリアの「リターン・トゥ・フォーエヴァー」を耳を澄まして聴く。アントニオ・ガウディのサグラダ・ファミリアの空間に圧倒される。

理解できない。なぜ、これほどまでの作品を創ることができたのか。とうてい人間業とは思えない。そこで、私は思い知る。ああ、この人たちは天才なんだと。私など

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12/23出版『進化思考[増補改訂版]』改訂の経緯と内容紹介

12/23出版『進化思考[増補改訂版]』改訂の経緯と内容紹介

私ども海士の風の1冊目となる書籍『進化思考』(2021年4月21日発行)が全面改訂・大幅増補され、2023年12月23日に『進化思考[増補改訂版]』として出版いたします。

改訂の経緯と増補改訂版についてご紹介させていただきます。

改訂の経緯について

本書第一版は、イノベーションを体系化した本として大きな反響をいただき、3刷3万部発行となりました。メディア取材は80を超え、40以上の企業等で導

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designingはメディアからプラットフォームへと向かう第一歩を踏み出しました

designingはメディアからプラットフォームへと向かう第一歩を踏み出しました

本日、designingは今後の活動拠点となる新たなWebサイトを公開した。

この機に、これまでnoteで展開してきたWebメディアの機能を移行、コンテンツに限らずさまざまな価値発揮をするために、足場を整えた形となる。

これは、単に(自由度のある)独自サイトに移るということではない。正直、純粋な“メディア事業”と捉えるならば、読者も一定集まっており、関係性もあるnoteを中心に展開していくほう

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手のひらサイズの創造力

手のひらサイズの創造力

ちょっと試してみたいこと。
進化思考×事務仕事

時間の使い方を見直す

毎朝のルーティンはたいてい決まっている
軽く掃除して、パソコンを立ち上げ、メールをチェック、昨日終わらなかった仕事を手に取って…

手をつける順番を入れ替えてみる=交換

手をつけることをやめてみる=欠失

朝ではなく昼、あるいは前日の帰り際にタイミングをずらしてみる=転移

当たり前を疑ってみるともっとうまく回り出すかもし

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自己紹介

自己紹介

はじめまして。ゆこです。リモートシフトしてから、様々なコミュニティを漂流することが増えました。そこで学んだことや考えたこと、実践してみたことなどをシェアしてみたいなと思っています。ちなみにここ2年くらいの間に参加してきたコミュニティはこんな感じです↓。

進化の学校「進化思考」著者の太刀川英輔さんから直接学ぶことができる「進化の学校」。2022年2月期に参加し、無事卒業しました。進化の学校はウェブ

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「ではない」に思いを馳せる

「ではない」に思いを馳せる

東京駅とその周辺の街が一度にぽっかりとなくなってしまう日が来ても、Xデーから5年も経てばそこで働く人達はきっと新しい仕事についてしまうだろう。

この世から明日いきなり人間がいなくなったとしたら、地球はやがて人間のない生態系を完全に作り出すだろう。まるで人間などいなかったかのような世界が出来上がるだろう。

だからこそ、今の当たり前の色眼鏡を外す努力をしなければと思う。

今見えている当たり前など

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