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令和日本・今そこにある危機

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日中戦争開始。我々は生き残れるのか?
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2021年2月の記事一覧

樺太(ロシア名 サハリン)からの侵攻

樺太(ロシア名 サハリン)からの侵攻

北方四島ばかりが話題になりますが、日本の北には樺太(ロシアではサハリン)という、永きに渡り日本とロシアで取り合いをしていた、もっと大きな土地があります。ここには、大きなガス田もあり、エネルギー小国の日本にとっては重要な場所です。

樺太の位置づけGoogleEarthで樺太を俯瞰してみました。本当に大きな場所です。実は日本から一番近い外国はここなのでした。

札幌からは3百キロ未満、宗谷岬からも5

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アメリカの保守主義(3):伝統保守、リバタリアン、ネオコン/アメリカの思想の流れと日本社会への影響

「保守主義とは何か」第3章、アメリカの続き。

アメリカの保守の中でも一番基底にあるのが伝統的保守を支えるいわゆる宗教保守、特に福音派と言われる人たちだと思う。これらの存在については森本あんり「反知性主義」でも少し読んでいたが、今回の「保守主義とは何か」も読み、またいくつかネットでも調べて、だいぶイメージができてきた。

色々読んでみて思ったのが、彼ら宗教保守にとって最も重要なのが「回心」体験なの

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極東代理戦争に備える

極東代理戦争に備える

アメリカと中国の戦いは、極東における代理戦争として始まるかもしれません。
米中激突は避けられないものという識者が増えてきていますが、それはどのような形になるでしょうか?米ソ冷戦の時代には、それは代理戦争という形で行われてきました。朝鮮戦争、ベトナム戦争、中東戦争、アフガン紛争。どれも、米国とソビエトを代表した者同士の戦いだったのではないでしょうか?
今回の冷戦(熱戦?)も、同じく代理戦争の様相を呈

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災害時こそ中共の侵攻に備えましょう

災害時こそ中共の侵攻に備えましょう

自衛隊の評価が上がってきたのは、阪神淡路大震災や東日本大震災での活躍が知られるようになってきてからでしょうか?しかし、彼らの本分は敵国からの防衛であって、災害救助ではないはずです。今のように、災害対応を続けていると、軍事訓練が疎かになりますし、なにより災害出動しているときの国の守りが手薄になってしまいます。自衛隊を災害救助隊として見るのは厳に慎むべきだと思います。

台風・大雨防風そのものによる損

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中共の侵略が進むサンフランシスコ

中共の侵略が進むサンフランシスコ

投稿が空いてしまいました。

先日はLAから北上しサンフランシスコへ。

サンフランシスコ中華街の横に建てられた”中国製”慰安婦像の現場に行きました。

夜の中華街入口付近

 慰安婦像問題を語る時、前提としてこれは中国共産党による情報工作の一環である事を念頭に入れなければならないと、アメリカ人戦争特派員のマイケル・ヨン氏は強調します。そして、サンフランシスコに建てられた像はその事を隠しもしない他

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危うし、石垣島

危うし、石垣島

台湾が中共に吸収されてしまうと次は尖閣・八重山諸島・沖縄でしょう。彼らは沖縄も自分たちの固有の領土であると認識してます(参考;産経ニュース)。こういう宣言も歴史戦の一環でしょう。敵国や世界の”好意”を期待して日本政府が何もしなければ、簡単に奪われてしまうことになります。日本政府と外務省の”不作為”はお家芸のレベルに達していて、既定路線のような気もします。

石垣島のロケーション南の海でゆったりリゾ

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サイバーで世界を攻める

サイバーで世界を攻める

中国には有名なグレート・ファイアーウォールがあります。このシステムは、海外から国内への防壁となるだけではありません。外を攻める攻性防壁(士郎政宗『攻殻機動隊』)みたいな機能もあるようです。でも、攻めるためには”接続”している必要があります。

どのルートで攻める?世界とグレート・ファイアーウォールをつなぐ主な経路は海底ケーブルのようです。(海底のインターネット、宇宙のインターネット)。将来的にはS

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中国によるロシア侵攻

中国によるロシア侵攻

アメリカやインドの脅威を排除した暁には、中国はロシアを征服しにかかるでしょう。地政学におけるハートランドを抑えらるかどうかで世界制覇の可否が決まってくるのではないでしょうか?

西進?北進?チンギス・ハーンのように、ウィグルを通り抜けて西進していくのでしょうか?それとも、大日本帝国陸軍のように北部戦区を通り抜けてバイカル湖イルクーツク・シベリア方面、オホーツク海方面を目指すのでしょうか?

(ここ

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日本を襲う宇宙戦争

日本を襲う宇宙戦争

最近、エリノア・スローン(著)、奥山・平山(訳)『現代の軍事戦略入門 増補新板』芙蓉書房出版,2019.を読みました。最終章は「スペースパワー」がテーマで、これは宇宙戦力のことです。中国による月面探査、火星探査のニュースが世間を騒がしており、宇宙空間も戦争の舞台となる日が来たことを実感させられました。

中国に大きく劣る日本の宇宙戦力。熱戦が開始されれば、以下に述べるように様々な衛星を破壊され、陸

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太平洋から日本本土を狙う

太平洋から日本本土を狙う

グアム、サイパン、小笠原諸島あたりが敵性国家の手に落ちた場合、日本はどうなるだろうか?Google Earthをくるくる回しながら、妄想してみました。

太平洋から見た日本下の写真は、太平洋から見た日本列島です。向かって右側は太平洋プレート。左側はフィリピン海プレートです。この間に挟まるように小笠原諸島、サイパン、グアムが並びます。鍵状の海嶺の先端にはパラオ共和国もあります。この広大な西太平洋エリ

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ミャンマーのクーデターは日本にとって他人事ではない件

ミャンマーのクーデターは日本にとって他人事ではない件

ミャンマーで、軍部がスーチー政権の政府高官らを拘束したとのニュースが流れました。ここは対中国戦略を考える上でとても重要な場所と言われているので、Google Earthを使って、その地理的な条件を見ておこうと思います。

ミャンマーの海下記はミャンマー周辺の地図画像です。赤い丸はマラッカ海峡で日本のエネルギー輸送の要です。中国にとっても同じなのですが、ミャンマーの沿岸部にアクセスできれば、マラッカ

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北極から見た米中対立

北極から見た米中対立

地図の見方で、ものの味方が変わる。下記はそんなものの一つである。

正距方位図法で見る北半球中国からアメリカを狙うと北極を超えていくのが最短距離である。太平洋を超えていく必要はない。大陸間弾道ミサイルはここを通るはずである。
中射程のSLBMを発射するのであれば、日本列島、アリューシャン列島沿いに北上して、北アメリカに接近する必要ある。

太平洋からの米国侵攻中国が太平洋への自由を獲得すると、アメ

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韓国から見ると日本は太平洋への出口を塞ぐ邪魔な存在

韓国から見ると日本は太平洋への出口を塞ぐ邪魔な存在

2017年に文在寅大統領が就任して以来、統一朝鮮実現に向けた動きや日本に対する軍事的な強硬姿勢が活発化しています。Google Earthを回転させながら、韓国から見た日本を考えてみました。

逆さ地図地図の上下を逆さにして韓国から日本列島を眺めてみると太平洋側の出口を塞いでいるのがわかります。自由に貿易できるとしても日本列島はなんとも邪魔な存在です。

とはいえ、日本列島を海に沈めるわけにもいか

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中国にとって、台湾を確保できると何が嬉しいのか?

中国にとって、台湾を確保できると何が嬉しいのか?

日本が緊急事態制限のもとGDPを10%近くも減らして苦境にあえぐ中、米国はバイデン政権が成立し混迷を深め、中国は一人勝ち。台湾・尖閣周辺のリスクが高まってきているように感じる。北京オリンピックを成功裡に終わらせるまでは表立ったアクションはないかもしれないが、開催が危ぶまれるようなことにでもなれば、緊張は急激に高まり2021年中に何かが起きるかもしれない。この記事では、中国が台湾を確保したら何がうれ

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