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日本を襲う宇宙戦争

最近、エリノア・スローン(著)、奥山・平山(訳)『現代の軍事戦略入門 増補新板』芙蓉書房出版,2019.を読みました。最終章は「スペースパワー」がテーマで、これは宇宙戦力のことです。中国による月面探査、火星探査のニュースが世間を騒がしており、宇宙空間も戦争の舞台となる日が来たことを実感させられました。

中国に大きく劣る日本の宇宙戦力。熱戦が開始されれば、以下に述べるように様々な衛星を破壊され、陸海空の力は半減させられてしまうでしょう。


早期警戒衛星

早期警戒衛星や画像衛星が破壊されると、軍隊の移動やミサイル発射を捉えることができなくなります。常に敵に先手を取られ、ミサイルの迎撃もできなくなるでしょう。自衛隊自慢のイージス艦も宝の持ち腐れになってしまうかも。

通信衛星

海底ケーブルも同時に切断されると完全に海外との通信が途絶えます。米軍の遠隔操縦型のドローンも遠く離れた極東では操作できなくなってしまいます。極東に展開する米軍も米国本国との通信が鈍くなり、力を発揮できなくなるのではないでしょうか?

GPS衛星

GPSにより精度を向上した誘導ミサイル類や陸軍・海兵隊の測位や舞台誘導に支障を来すのではないでしょうか?旧来の慣性航法のみの測位はGPSの支援を失い精度が大幅に劣化するでしょう。

まとめ

日本や極東の同盟国軍が宇宙戦力を失うと、陸海空の戦力も能力を半減させることになります。米国ですら宇宙軍創設トランプ政権になってからです(防衛白書令和2年版)。先行する中国の宇宙戦力にどこまでキャッチアップできるか疑問です。令和3年はますます危機が増していくようです。






日本の危機を広く知ってもらうため日々noteで投稿しています。あわせて日本復活に必要と考えている新しい技術・産業についても書いています。