記事一覧
【2000字のドラマ】その笑顔は私じゃなくて
左耳のピアスを外してイヤホンを付ける。
目の前の鏡でもう一度確認した。
長く伸びた髪は都合良くイヤホンを隠してくれている。
よし、心の中で呟くと左耳に、機械を通してくぐもった音が流れた。
『K、聞こえるか? 応答せよ』
何をふざけているんだかこんなときに。
私はわざとらしくため息をついてそれに答える。
「ねえ凪沙そーゆーのいいからちゃんと頼むよ」
『なによー。ノリ悪いわね。楓が緊張してる
第3回THE NEW COOL NOTERに応募してみました。
駆け込みでこちらに応募してみました。
よろしくお願いします🤲
小説になってないって言われそうで怖いんですが……😱
怖がってても仕方ないので、ビビりながら応募しております。
まあでも言われたら勉強し直せばいいか。
余談ですが、
最近、文字数制限に苦しめられてまして、短いのに出す機会が多くて、新しいのも書けずに、
文字数気にせず書いたものを、削りに削る作業ばっかりしてました。
【短編小説】想い出は思い出として
高校卒業後、イギリスに行くと真人から聞かされた日、私は真人への想いを隠す事を決めた。
ただの幼馴染である私には引き留めることすらできなかった。
「よかったな」
水の張っていないプールに腰掛ける私に届いた下からの真人の声は珍しく震えていた。
卒業式を終えて真人と二人で過ごす最後の時間。
昼休みになると決まってプールのベンチで二人だけでご飯を食べた。
私たちだけの時間と空間。
その静かで