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【不登校攻略】自己肯定感を0→1に上げるステップ

ある塾アンケートによると、親が不登校の子供いだく不安ベスト3は
・自己肯定感の低下
・子供の将来
・学習のおくれ

なのだそうです。

「自己肯定感」とは…
【自分を肯定的にとらえたり、自分の存在に価値を感じる意識や感情】

失われた「自己肯定感」をいかに取り戻すか。
これが「不登校」解決のカギとなるに違いありません。



不登校と自己肯定感の関係


ではなぜ不登校になると、自己肯定感が低くなってしまうのでしょう?

これは、
「みんなできてるのに自分はできない…」
というマイナス感情に起因していると言われます。

「みんなの中で、自分はダメな存在」と位置づけているのです。

仮に不登校が登校の人数を上回っていれば、むしろ
「え?まだ登校してんの?」
みたいな心理状態になるわけです。

おまけに実際に学校にいない存在として、みんなの目で確認されますから、さらに劣等感を感じやすいのです。

親が、世の声なき声に劣等感をいだくのとソックリなのです。


自己肯定感が最重要

「自己肯定感の低下」の次に来る悩みは…
「将来の不安」や「学習の遅れ」。

しかしこれらは、子ども自身が「自己肯定感」をしっかり取り戻した後でないと、解消できるもではありません。

今日の自分を肯定することができないのに、目的に向かって何かを学べるはずがありません。

今日の自分を肯定することができないのに、遠い将来のことを考えられるはずがありません。

「将来はどうするの?」
「勉強しないと大変なことになるよ」
と、子どもにいくら働きかけても、自己肯定感が低い状態では、1歩も進むことはできないのです。


自己肯定には時間が必要

自己肯定感を取りもどすためには、
他者との比較ではなく、本人が「ありのままの自分」に価値を感じられる
ようになる必要があります。

しかし義務教育において、長らく集団で過ごして来た子どもは、他者との比較の中で自分の価値をとらえるよう習慣付いています。

親も、学校との関わりのなかで、子ども自身の独自の良さに着目することを忘れています。

学校と家庭の両方で、自己肯定感を感じづらい状況のなか、子どもは常に他者を意識しているのです。

ですから、いざ子どもが不登校になって
「さぁあなたの価値はなんですか?」
と問われても、短期間で自分の価値を見出すことは難しいと思われます。

時間をかけてゆっくりと模索していくほかありません。


家族からの肯定が土台に

子供の世界はまだとても狭く、学校のコニュニティが彼らにとっての全世界のような感覚を持っています。

だから、不登校は子どもにとって、全世界から否定された状態ととらえているのです。

周りを見渡せば全員が敵という四面楚歌状態の子どもを救えるのは
家族しかいません。

自己肯定感を取り戻すための第1歩は、
家族からの肯定です。

子どもの不登校を受け止めるとき、将来の不安などから否定的にとらえてしまいがちです。
しかしここは「急がば回れ」。

学校に行こうが行くまいが、
まずは子どもの存在自体を肯定するところに戻ること。
産まれたときは、それだけでよかったはず!

スタートに戻ることが最短の道なのです。


必ずある!子どもの長所

「子どもの長所を言ってみてください」
という問いかけに、何個の答えを見つけることができますか?

ここで挙げることは、
【誰かとの比較】で優れているところ、
すなわち相対評価ではありません。

子どもの得意なことや好きなこと、例えば…
・集中力がある
・明るくて人気者
・人の気持ちがわかる 

などの【絶対評価】として挙げられることです。

こどもにはみんな、3つ以上の長所があると言われています。
ぜひ、子どもの長所はどんなことか、一度考えてみてください。


短所のほうが言いやすい

人の悪いところは、目に付きやすいものです。

先ほどの3つの長所の例を言い換えてみると…
・視野が狭い、人の話を聞かない
・騒がしい、目立ちたがり屋
・周りの目を気にしやすい

と、長所は容易に短所として捉えることができます。

集団のなかでは、和を乱す行為はすべて短所として判断されがちです。

しかし、1人の人間に焦点を当てて良さをみると、どれも長所としてとらえることができるのです。


子どもの長所が肯定感に

まず、親が子どもの長所を挙げていくと…
子どものほうは、
「え?そんなことが長所?」
なんて言うかもしれませんね。

【運動ができる、勉強ができる】
学校では大枠でこの2つが価値があるとされていますから。

他にも、字がキレイ、絵がうまい、楽器が得意など、何かができる得意ということだけではなく、人との関わり方や性格にも長所は潜んでいます。

不登校になって、自分なんてダメな人間だと自暴自棄になっていたり、周りがみんな敵に見えているような心理状態です。

あたり前のような些細なことでも長所として認めてもらうことで、自分の存在そのものを認められるようになります。

子どもは、親に認めてもらうことが他の誰に認められるより嬉しいのです。

「わが家の例」…
家庭内で誰かと誰かがもめると、息子はいつも仲裁役として活躍していました。
双方の言い分を聞き、状況を整理し、互いの気持ちを落ち着かせ、解決に導いていく。

いろんな性格の人の気持ちがよく分かるのです。
家庭内だけではなく、学校に通っていた頃も、どちらかと言えば集団のなかで調和を保つポジションタイプでした。
「リーダー」ではなく「調整役」のような。

それがキッカケとなり、通信制高校からAO入試で大学の心理学部へ進みました。


自己肯定感は人生を豊かに

問題は「学校に行けるか or 行けないか」ではなく
「自己肯定感をもって人生を歩めるか」です。

どんなにレベルの高い学校に進学しても、
中卒で社会に出ても、
自己肯定感をもって生きている方が
よほど人生が豊かなのです。

ここで大事なのは、
親の自己肯定感と子どもの自己肯定感は別物
ということ。

自己肯定感とは、その人の価値観の中で、自己を肯定することを指します。
子どもの自己肯定感は子ども自身が作るのです。

子どもの長所を見つけ、肯定のキッカケを作ったり、親が子どもの存在自体を認めるわけですが、子どもがどんなことに自分の良さを認識し自己肯定をするかは、子ども自身が考えることなのです。

自己肯定感さえ取り戻すことができたら、あとはひとりでに前へ進み出します。
0→1は困難、1→10は容易というのは、何においても当て余るものです。




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