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ヨガインストラクターのための指導ポイント

ヨガ指導におけるヒントや有益な知識情報をお伝えします。特にヨガの解剖学や安全安心な指導への情報を中心にお送りします。
ヨガの解剖学の第一人者直伝のヨガ指導のポイントをお伝えします。他ではあまり伝えない内容もここではお…
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#中村尚人

【マガジン】レッスンの違い〜パーソナル vs グループ〜

【マガジン】レッスンの違い〜パーソナル vs グループ〜

前回に引き続き、度々インストラクターについての記事です。

インストラクターというと、大きく二つのレッスンがあります。
パーソナルとグループです。

マンツーマンで行うパーソナルと多数を相手に行うグループとは、指導や経営においても違いがあります。

今回は、二つの違いを比較しながら、どの様なところを意識していけばいいのかを検討したいと思います。
インストラクターとしての経営的な部分も少し触れたいと

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【マガジン】インストラクターとしての心得

【マガジン】インストラクターとしての心得

僕もヨガやピラティスを指導し始めて、インストラクターとして仕事を始めて16年以上になりました。
理学療法士としては24年の経験がありながら、インストラクターとしても気がついたら長いことやっているなという感じです。

先日、若手のインストラクター養成講座を担当して、その方々に伝えた内容をまとめてみました。

僕よりも長い方もいるでしょうし、インストラクターを始めたばかりの人もいるでしょう。
初心に帰

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【マガジン】生徒さんの希望に合わせてはいけない

【マガジン】生徒さんの希望に合わせてはいけない

生徒さんはヨガインストラクターにとってお客様ですから、そのような要望に関して対応することは必要かもしれません。
しかし、生徒さんの希望に合わせていると、、、それはヨガではなく、生徒さんの欲望に合わせたサービスということになってしまいます。

ヨガを伝えるということは、生徒さんの希望、欲望に沿って提供することなのでしょうか?
ヨガインストラクターとして悩ましいこの問題を今回は考えてみたいと思います。

【マガジン】ヨガの目的を持って指導にあたる

【マガジン】ヨガの目的を持って指導にあたる

「何のためにヨガを指導していますか?」

意外とこの質問に即答できる指導者は少ないのではないでしょうか。

自分がヨガで救われたからそれを共有したい

家族や身近な人の健康のために

会社の同僚のストレス解消に

仕として、、、

何かしらのモチベーションがあるからヨガを伝えているのだと思います。
でもそれを言語化して、常に初心として意識できているか、、、。

ひたすらアーサナを深めて、曲芸のよう

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【マガジン】ヨガのポーズ(アーサナ)の入り方を再考しよう Part4

【マガジン】ヨガのポーズ(アーサナ)の入り方を再考しよう Part4

ヨガのポーズは一定の姿勢を2分程度維持することが基本です。
姿勢法ですから姿勢のアライメント(関節の動きや部位の位置関係)などが重要なのはいうまでもありません。
しかし、その姿勢に入るまでは動きであり、どうやってその姿勢になるか、またはどうやってその姿勢から戻ってくるかも重要です。

今回は、このポーズへの特に入り方について、いくつかのポーズをピックアップして考察してみたいと思います。

ウトゥカ

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【マガジン】ヨガのポーズ(アーサナ)の入り方を再考しよう Part3

【マガジン】ヨガのポーズ(アーサナ)の入り方を再考しよう Part3

ヨガのポーズは一定の姿勢を2分程度維持することが基本です。
姿勢法ですから姿勢のアライメント(関節の動きや部位の位置関係)などが重要なのはいうまでもありません。
しかし、その姿勢に入るまでは動きであり、どうやってその姿勢になるか、またはどうやってその姿勢から戻ってくるかも重要です。

今回は、このポーズへの特に入り方について、いくつかのポーズをピックアップして考察してみたいと思います。

ヴァシシ

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【マガジン】ヨガでセンスを高めると幸せになれるというロジックがしっくりくる

【マガジン】ヨガでセンスを高めると幸せになれるというロジックがしっくりくる

ヨガは幸せを高め苦しみを減らすというのが現代社会の中では基本的なヨガのコンセプトだと思います。
解脱とか悟りというのが宗教的には目的ですが、そこを本気で目指している愛好家はマイノリティだと思います。
「苦しみを作る原因を知ることで、苦しみを生まないようにしよう」というメッセージが現実的であり、もう少し曖昧に言えば心身ともに健康になりたいという感じでしょう。

でもこれって概念や思想ですよね。
「じ

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【マガジン】ヨガのポーズ(アーサナ)の入り方を再考しよう Part2

【マガジン】ヨガのポーズ(アーサナ)の入り方を再考しよう Part2

ヨガのポーズは一定の姿勢を2分程度維持することが基本です。
姿勢法ですから姿勢のアライメント(関節の動きや部位の位置関係)などが重要なのはいうまでもありません。
しかし、その姿勢に入るまでは動きであり、どうやってその姿勢になるか、またはどうやってその姿勢から戻ってくるかも重要です。

今回は、このポーズへの特に入り方について、いくつかのポーズをピックアップして考察してみたいと思います。

ウッティ

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【マガジン】古典アーサナPart4

【マガジン】古典アーサナPart4

ついに古典アーサナシリーズの最終回です。
最後はシヴァ・サンヒター SSを見ていきます。
この古典文献は思想的な部分が多く、読み物的です。

ですから、実践について多くは記されていません。
アーサナの数としては4つのみ。
18世ですから、前回のGS と同時期です。
以下の5章からなります。

第1章 宇宙観
第2章 人間論
第3章 ヨーガの修習
第4章 ムドラー
第5章 雑録

アーサナに関しては

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【マガジン】古典アーサナPart3

【マガジン】古典アーサナPart3

いよいよ古典アーサナも大詰めですね。
ゲーランダサンヒター GSについて見ていきたいと思います。

GSはアーサナの解説数が32と最大です。
ほぼ半分はHYPと被っていますので、今回はある程度は割愛します。
成立は18世紀ですから、もう結構最近という感じです。

18世紀は英国では産業革命が起こっていますし、日本では江戸の中期以降になります。
比較的都市化され、近代的な発展が世界各国であった時です

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【マガジン】古典アーサナPart2

【マガジン】古典アーサナPart2

今回はヨガスートラ YSとゴーラクシャシャタカ GS、ハタヨガプラディーピカ HYPで紹介されているアーサナを見ていきたいと思います。

ヨガスートラ実は、ラージャヨガの古典文献であるヨガスートラでアーサナについては以下のように記されています。

YSではアーサナは姿勢であり座法です。
座法に熟達するということは、自分の肉体を忘れるような状態です。

良い悪いとかの二極的な考え方が消えるとあります

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【マガジン】古典アーサナPart1

【マガジン】古典アーサナPart1

古典文献に載っているアーサナは実は多くありません。
今回は、ハタヨガの古典文献で紹介されているアーサナをシリーズ化して紹介し、何を昔のインドの行者は伝えようとしたのか考察してみたいと思います。

古典出典参考にする日本語訳の書籍は以下になります。

「ヨガ・スートラ」向田みよ訳編、YOGA BOOKS

「ハタ・ヨーガ基礎と実践」向田みよ訳編、YOGA BOOKS

「ハタ・ヨーガ・プラディーピカ

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【マガジン】ヨガのリスクで多いもの

【マガジン】ヨガのリスクで多いもの

ヨガで怪我をしたという方は少なくありません。
訴訟やニュースになるほどではないくても、おそらく日常的に痛みを感じて練習している人は多いでしょう。

今回は、ヨガのアーサナの練習において特に注意すべきことを確認していきたいと思います。

アーサナ塾オンライン(「アーサナのリスク」)でも触れたことですが、大切なのでここでも最重要な部分をまとめたいと思います。

オンライン参加された方は復習と思って下さ

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