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#スチームパンク
とあるハンドメイド作家の日常(仮) -9日目木曜日-
あの日の私に誰とも被らないアクセサリーを。今日は私の作品について
語ろうと思う。
私の作品のコンセプトは、
「世界に一つだけの物語を
あなたの手の中に。」
である。
限定品以外は
ひとつとして同じデザインのものは
作っていない。
また、一つ一つに物語があり、
それを手書きでショップカードに書いて
お送りしている。
何故そうしたのか。
それには訳がある。
世の中にはたくさんの同じ
とあるハンドメイド作家の日常(仮) -5日目日曜日-
再構築しなおすとよりイイものが出来上がる。UVライトのコンセントを挿し、
素材を収納しているBOXを座椅子の側に置く。
作り出された冷風で満たされた部屋の
ど真ん中に置かれた炬燵机の上に、
私の歯車たちがコトリコトリと置かれていく。
一昨日作って残っていた
インド風カレーを昼ご飯にして平らげ、
窓からまぶしいほどの光が差し込む午後、
製作を開始する。
8月限定品を1度作り上げたものの、
もう
とあるハンドメイド作家の日常(仮) -1日目水曜日-
初めて人間になれたと思えるようになった夜の帳はどっぷりと降り、
ジメジメした空気が
肌に纏わりつく夏も佳境に入った頃。
苛立ち隠せぬ会社員の方々と共に、
私は満員電車に揺られて帰路についていた。
20分強という短い電車時間でありながらも
8時間という長い間デスクに向かっていた足は
浮腫みとお友達になったかのように
パンパンに腫れ、
怠さと共に顔は苦痛に歪んでいた。
40歳という節目の年齢、
とあるハンドメイド作家の日常(仮) -2日目木曜日-
頭が破裂しそうなほど考えても何も始まらない毎朝毎夜、電車に揺られ、
たくさんの人々と
短い時間を共に過ごしているわけだが、
このたくさんの人々の中に、
「スチームパンク」という
単語を知っている人は
どのくらいいるのだろうと考えてみた。
おそらくはほとんどいないのだろうと
推測している。
何故なら今までかなりの人に、
私の肩書、
「スチパン魔導具製作家」
を説明した際に、
スチームパンクで