18回目の内観終了時に想う
1週間の静かな森での研修が終りました。
骨身を削るような内観を行う意志もなく、ただ都会の雑音を離れ、一人静かな自然の中に身を置きたい、という気持ちでこちらに参ったわけですが、本当に静かな休息のひとときだったと思います。
途中先生の許しをいただいて、森の中を散歩しました。
その時2つのことを見聞き、感じました。
1つは、蝉が籔の中で暴れている姿を目撃したのですが、よく見ると、カマキリが蝉を食べているところでした。
以前であれば、蝉を助けようとか、なにがしか感じたことと思いますが、これも自然の摂理として静かに有り様を見守り、手を合わせました。
また、森は開拓されて大きく変化していると感じました。
「無常だなぁ、以前来たときの瞑想の森はもうこの世のどこにもないんだ、私の脳裏に幻影として存在しているのに過ぎないんだ。そして今日の景色も、また来るときには、きっと変わっているのだろう」と。
すべての事は「このことも、また、あのことも」過ぎ去っていくものです。
移りゆく寂しさを感じるとともに、新しい息吹を感じさせるものでした。
とにかくこの森の環境が素晴らしく、今後ますますの発展と人間性回復のオアシスとして、多くの人々の心の駆け込み寺として、このように存続し続けることを願ってやみません。
また機会があれば、こちらにお邪魔したいと思っております。
(神奈川県 33歳男性 会社員)
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