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2020年メルボルン滞在記

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オーストラリア・メルボルン滞在中のちょっとした日本との違いとか、失敗談を書いていきます。これからメルボルン来る方は参考にしてみてください。
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#コーヒー

コーヒーに、物語は必要だろうか。

コーヒーに、物語は必要だろうか。

少なくともそこに人の手を介するのであれば、必要だ。
そうでなければ、その人たちは報われない、と僕は思う。

問題は、誰にとって必要かということ。
僕にとって、コーヒーを飲むときそういったコーヒー豆の物語があると、よりコーヒーを大切に楽しく消費することができるから、必要だ。

でも、そうではない人もいる。むしろその方が多いと思う。
コーヒーの産地や生産者、精製方法、そういったコーヒーが僕ら消費者に届

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今後、「バリスタ」をしていくつもりはない理由。

今後、「バリスタ」をしていくつもりはない理由。

ビザの任期満了が近づき、日本に帰る日が近くなってきた。
嬉しいことに帰国後の活動について興味を持ってくれる方がいる。僕もその方のために胸を張ってこれをしたいと言えるよう、言葉と行動にしていきたい。

なのでこんな収録を残した。

この収録では、主に二つのことを簡単に話している。
①日本で、コーヒーを軸と活動をし、拠点を増やすこと
②海外で、コーヒー文化を発信する活動

①も②も共通することは、コー

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美味しさを越えた、面白さ。

美味しさを越えた、面白さ。

先日こんな質問をいただいた。

「同じお店でも味が異なるのはどうしてですか」

くださったのは同じメルボルンに長く住む女性からだ。

このメルボルンは世界的にもカフェの街として有名で、信号機の数よりもカフェが多い、なんて話をよく聞く。

そんなカフェ文化が盛んでなのは、バリスタとしての技術やホスピタリティを磨こうとする人が多いことも理由の一つ。

僕もメルボルンというコーヒーの街に魅せられて来た一

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英語を話す「目的」を定める。

英語を話す「目的」を定める。

僕は英語をそこまで喋れない、という前提で聞いてほしい。

英語について、僕から皆さんにその知識を教えることはできないと思う。
日本にいた時は気付かなかったが、英語を話せる日本人はそこら中にいる。そして彼らから英語をどう学んだかを聞いた方が、より説得力はあるはず。

そんな中で、こんなラジオを収録した。

バリスタに必要な英語力。いやバリスタに限らずどの職種においても海外で働くとなったら越えなければ

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ある映画でみた、カフェでの黒人差別

ある映画でみた、カフェでの黒人差別

NetFlixのオリジナル映画シリーズ『Umbrella Academy』
これが今オーストラリアでは大人気を博している。僕も家で映画を見る機会多くなり、映画好きで同じ職場のジョージにこの映画をお勧めされた。

現在、この映画はシリーズ1と2が放送されており、シリーズ2は登場人物の一人が超能力を使って仲間を全員過去に飛ばし、舞台は1963年付近から始まる。

実はこの映画には、度々コーヒーが登場す

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コーヒーは、日々新しくなる。

コーヒーは、日々新しくなる。

「コーヒーを読む日曜」と題してコーヒーについて話すラジオを毎週日曜の朝、している。これはStandart Japanというコーヒー雑誌の発行するニュースレターを題材に話している。

世界のコーヒー情報が、日本では一番早く手に入る情報誌だと思う。それだけ内容の濃い雑誌、そしてニュースレターだと思う。
そのニュースレターを読んでいると毎回思うことがある。

コーヒーって常にアップデートされているなぁ。

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コーヒーは、名脇役である。

コーヒーは、名脇役である。

コーヒーと運動の相性について話したことがある。

もしかしたらコーヒーによってダイエットに成功したかもしれないという経験から、コーヒーのダイエット効果について調べていた。
既に研究結果として、コーヒーのカフェインによって脂肪燃焼効率を高める効果が確認されている。

そう、コーヒーと運動は相性がいいのだ。

ただ僕は、そのコーヒーに含まれる成分どうこうというよりも、
コーヒーという概念がもつ、その親

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模様替えしたら、コーヒーから春の香りがした話

模様替えしたら、コーヒーから春の香りがした話

こんにちは。メルボルンでバリスタをしている名倉(@nagusuke2)です。

メルボルンは2ndロックダウンで、今だおうち時間が長引いている状況。
時間ができたので部屋の模様替えをしてみました。

その後飲んだコーヒーから春の香りがして。

今日はそんなちょっとした体験を綴っていこうかなと。
最後までお付き合いくださったら嬉しいです。

模様替えのきっかけその動機、というかきっかけは単純で。

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コーヒーを淹れる自分を棚卸してみた。

コーヒーを淹れる自分を棚卸してみた。

メルボルンからおはようございます。

バリスタの朝は早い、とよく言われます。
そんな朝、ちょっとだけ早く起きれた時、コーヒーを淹れることがあります。
そのコーヒーは、メルボルンではフィルター、日本ではドリップと言われるもの。
コーヒーを飲むのに10分くらい時間をかけて作ります。

だから、ドリップでコーヒーを淹れる時、意外と暇なんです。

今日も朝少し早く起きれたもんですから、コーヒーを淹れる代わ

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今のコーヒーの動きを「ファッション」にしたくない。

今のコーヒーの動きを「ファッション」にしたくない。

こんにちは。

私は今、メルボルンでバリスタをしています。
メルボルンは世界的にも有名なコーヒータウンです。
コーヒーの世界チャンピオンも軒並みこの街にカフェを建てては、このコーヒーの街に新しい風を運びます。

そんな中でバリスタとして働けていることに胸を張りつつも、日本のコーヒー文化も面白いぞ!と強がっている今日この頃。

さて今日はそんなコーヒーの文化について、僕がそうなってほしくないという願

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信頼されることで信頼することの大切さを知る。

こんにちは。

今日は、今働いている職場で言われた言葉が、優しく自分を変えてくれたので、そのお話をさせてください。

英語ができないから、休めと言われました。今働いている職場は、オーストラリア・メルボルンという街から電車で30分ほどの、Ivanhoeという街にあります。
Ivanhoeはローカルな地域で、まずお客さんのほとんどがオージー。あるいはここに住んで何年も住んでいる方。
当然、日本語は全く

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安定を作る強さと怖さ

安定を作る強さと怖さ

決まったルーティンや、安心できる場を作りあげることは、とても難しい。

家探しや仕事探しを通して気づきますが、これらには心の強さが必要です。
心の強さは、勇気と言い換えてもいいかもしれません。

私は今、オーストラリアのメルボルンという街でコーヒーのお仕事をしています。ワーキングホリデーという制度を使って1年間この街に住み始めました。

その仕事もやっと決まったと思ったら、私の立場上6ヶ月後にはそ

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2月15日は私にとって大切な日です。

なぜなら、一年前のこの日に会社を正式に辞めたから。

こんにちは。
今日はそんなメモリアルデーなので、簡単に現状報告です。

その前に、退職した2月15日からのこの1年間。
歳もやっと四半世紀を迎えたわけですが、その一年に何をしてきたか。
お初の方は下の記事をご覧ください。

無事、オーストラリア・メルボルンへ。このメルボルンという地に降り立つことを心に決め、準備を始めました。
本当にメルボルンで

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この街で必要とされていない感覚。でも、もう少し、がんばってみよう。

とうとう2月に入り、私のメルボルン生活が約2か月近くになってきました。本来(というか理想)であれば、バリスタとして働きつつもSNSを更新しまくっていたかったのですが、全く上手くいっておりません。

求人を出しまくっては断られ、貯金は減り、体重も減り、何をしようにもやる気の出ない毎日を1月後半は送っていました。
SNSもここ一週間本当に辛くて何も発信出来ていません。noteを書いている今でさえも、言

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