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2020年メルボルン滞在記

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オーストラリア・メルボルン滞在中のちょっとした日本との違いとか、失敗談を書いていきます。これからメルボルン来る方は参考にしてみてください。
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ロックダウン明けに国内旅行したら、悔しくなった話。

ロックダウン明けに国内旅行したら、悔しくなった話。

僕が今住んでいるメルボルンは、今年の3月から2回ものロックダウンを経験した街だ。
そんな街ではロクに遊べなかったし、何より半径5km圏内しか移動できなかったことが一番つらかった。

ともあれそんなロックダウンも終わりを告げ、上記の制限も解かれた今は、自由に外に出れる、そんな幸せをかみしめている。

帰国前には旅行したいという気持ちがあった分、この制限解除の措置にはとても胸を躍らせた。そのニュースが

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書くことは、自分を見つめ直すきっかけになるかもしれない。

書くことは、自分を見つめ直すきっかけになるかもしれない。

9月の初めからnoteの毎日更新をはじめ、ちょうど30日続けた。
そして10月に、毎日更新を辞め一か月休んだ。
今日はその心情の変化を棚卸してみようと思う。

「毎日更新すること」が目的となってしまっていた。始めたきっかけは、
Stand FMの収録を、noteに書き起こしてみたらどうなるんだろう。
そんな疑問を元に、30日間やってみよう、と思った。
方法は至って簡単で、収録を聴きなおし、その題材

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不特定多数ではなく、まずは身近な人に伝えることが、実現への一歩。

先日、Stand.FMの『データと感情を「つなぐ」ラジオ』パーソナリティのひでさんとコラボLiveをし、海外生活やこれからの活動について一緒にお話していただいた。

この収録の中で、こんなひでさんの言葉があった。

「コーヒーの概念がサイクルし、また新しい概念として生まれ変わる。」

僕のやりたいことって、まさにこの言葉に集約される。

そんな感じでいい刺激を受けては、海外の話で盛り上がったりとあ

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バリスタは、通過点でしかない。

バリスタは、通過点でしかない。

オーストラリア・メルボルンという街は、世界各地からバリスタが集まり、その技術やホスピタリティを磨く。もちろんカフェにもよるが、やはりサービスが徹底されている所は多いと感じる。

僕はそのバリスタとしての技術を磨きに来てはいない。そもそもバリスタとして今まで人生で働いたことがないので、磨きようがない。
というより、「コーヒーの街の文化を学ぶ」という大きな目的のために、一番近く第一線で体験できるのがバ

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判断軸を、自分の「心」に置こう。

判断軸を、自分の「心」に置こう。

10/1というのは、僕らコーヒーに携わるものにとって特別な日だ。
なぜなら、この日は「コーヒーの日」だからだ。

そういえば、去年の10/1はどう過ごしていたのだろうと気になり、Google Photoを見返した。コーヒーのイベントやら色々と仕掛けていたなぁ。

去年ももちろん特別な一年だった。
会社を辞めコーヒーの道に進むと決め、お金の許す限り自由気ままに日本のコーヒーを研究し楽しんでいた。

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好きだったことに、また夢中になれそうだ。

好きだったことに、また夢中になれそうだ。

散歩をしていると、どこからかピアノの音がした。
近づいてみると、ショパンのメフィストワルツだった。
僕の大好きな曲だ。

ラジオでは、そのピアノの音が聞こえてきたよって話から、音声の持つ不思議な力について話している。

そう、このメルボルンの街の片隅から、クラシックが聞こえたのだ。
今までこの音楽を、実は避けていて、本当に久しぶりに聴いた。

この曲が耳に届いた時、体が勝手にその音の方へ向かってい

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再現性のない情報に、価値があるのかもしれない。

再現性のない情報に、価値があるのかもしれない。

カフェで働いていると、オージーたちがジェスチャーで何か合図を送っている場面に遭遇する。

先週ラジオでそんな話をした。

実はこのカフェで働く前は、バリスタの経験が全くなかった。
なのでメルボルンで日本人バリスタのトレーニングを受けたことがある。

エスプレッソマシンの使い方や、メルボルンならではのオーダーなど、ここのカフェで働く上での役立つ情報を沢山いただけた。それがなければ今カフェで働くことが

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スタンスは柔軟に、スタイルは堅固に。

スタンスは柔軟に、スタイルは堅固に。

オーストラリアの各都市にあるカフェのスタイルの違いについて、質問をいただいたのでラジオで答えた。

そのスタイルの違いについては、ラジオで聞いていただくとして。
この違いを語る際に、ふと「スタイル」と「スタンス」について考えていた。

ラジオではそこには言及しなかったため、それぞれを自分に当てはめて考えてみた。

***

「スタンス」とは、「対象となる人や事象との距離や対応の仕方のことで、 対象

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人と違うことは、誇るべきこと。

人と違うことは、誇るべきこと。

先日、働いているカフェで子連れ親子が来た。
子どもは小学生くらいだろうか。ちょっと変わった、お気に入りのキャラクターのTシャツを着ていた。そんな彼に対して、職場のボス、Michelleがこう言った。

"You're different today!"

僕はその言葉に驚いた。

なぜならMichelleがポジティブに、誉め言葉として使っていたから。

Different...知っていた意味は、「

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また会いたい、と思える存在になること。

また会いたい、と思える存在になること。

アドレスホッパーや多拠点生活、なんて言葉をよく聞く。

最近はそんな場所を選ばない、暮らし方、働き方が生まれつつあると聞く。
僕もそんな暮らし方に憧れを持つ一方で、少し違和感も覚える。

アドレスホッパーや多拠点生活、という言葉に、「場所」の印象が強く残ってしまっているような気がする。

「場所」ではなく、そこに住む「人」にこそ、意識を向けていきたい。

僕は、様々な国、地域、コミュニティに存在す

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この街の電車では、寝たくない。

この街の電車では、寝たくない。

オーストラリアに来て、10ヶ月が経った。

メルボルンに来た当初は、すべてが非日常だった。
それが今では少しづつ慣れて、非日常と感じるほどではなくなった。

それでも未だに知らない道や、人、風に驚く。こんな表情もあるんだ。
毎日乗る電車でも、毎日思う。
窓から見える景色のすべてが新鮮で、そして毎日変わる。

それはおそらく、一日の気候変動が激しいメルボルンだからこそなのかもしれない。昨日桜が咲いた

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コーヒーに、物語は必要だろうか。

コーヒーに、物語は必要だろうか。

少なくともそこに人の手を介するのであれば、必要だ。
そうでなければ、その人たちは報われない、と僕は思う。

問題は、誰にとって必要かということ。
僕にとって、コーヒーを飲むときそういったコーヒー豆の物語があると、よりコーヒーを大切に楽しく消費することができるから、必要だ。

でも、そうではない人もいる。むしろその方が多いと思う。
コーヒーの産地や生産者、精製方法、そういったコーヒーが僕ら消費者に届

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経験を交えないと、単なる「知識」で終わってしまう。

経験を交えないと、単なる「知識」で終わってしまう。

コーヒーは、奥深い。
様々な議論が交わされ、歴史の中でも重要な役割を担い、今なお世界中で飲まれ続けている。どこに行こうが、その国にコーヒーがない、なんてことはないだろう。

それだけ市場の広く、様々な文献もあるコーヒー。
それを知ろうと図書館に籠り、雑誌や関連図書を読み漁ったことがある。
詳しくなりたいがために、知識をインプットした。

そのインプットしたものが、こうやって収録でアウトプットされる

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コーヒーを、みんなと一緒に消費したい。

コーヒーを、みんなと一緒に消費したい。

バリスタになってからものすごく思うのだが、バリスタとして働いていると、本当に他のカフェに行けない。
仕事中にもコーヒーに触れて味もチェックしているため、コーヒーに飢えているわけでもない。行こうと思っても営業時間もどこも同じで仕事が終わってもどこにも行けない。

さらにはTakeawayのみ、且つ5km圏内の移動しか認められていないメルボルンでは、ことさら近くのカフェにしか行けず。

そんな中で先週

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