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コーヒーを、みんなと一緒に消費したい。



バリスタになってからものすごく思うのだが、バリスタとして働いていると、本当に他のカフェに行けない。
仕事中にもコーヒーに触れて味もチェックしているため、コーヒーに飢えているわけでもない。行こうと思っても営業時間もどこも同じで仕事が終わってもどこにも行けない。

さらにはTakeawayのみ、且つ5km圏内の移動しか認められていないメルボルンでは、ことさら近くのカフェにしか行けず。

そんな中で先週こんなことを呟いた。

確かに僕は「バリスタ」としてコーヒーを提供する立場で活動はしない。
それは、上記で言った、他店舗のコーヒーが飲めないから、というわけではない。

そしてこれは意識の仕方でガラッと変わると思う。
コーヒーを淹れたくないわけでも誰かに飲まれたくないわけでも全くない。ただ「バリスタ」と「お客さん」という意識をなくして一緒に楽しみたい、ということだけなのだ。


実は日本ではバリスタの経験がない。
このメルボルンが、初の本格的なバリスタデビューの地となっている。
だからなのか分からないが、ここの人たちはものすごくフレンドリーで優しいと思ってしまう。たわいもない映画の話や政治の話、誕生日の話、ファッションの話、眼鏡の話。いろんな話をしてくれる。

その光景を肌で感じて思うのは、みんなこのカフェのコーヒーで繋がった友達なんだ、ということ。「お客さん」と「バリスタ」の壁なんて到底感じない。(だからと言ってコーヒーを適当に作っているわけではない。)

この、「一緒にコーヒーを飲みながら楽しむ」ことが、コーヒーを提供する側ではなく、一緒に消費したい、という気持ちに繋がってきている。そう思うと、日本でもこの気持ちを忘れず活動していきたい。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
記事は、ラジオを元に執筆しました。
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