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ある映画でみた、カフェでの黒人差別

NetFlixのオリジナル映画シリーズ『Umbrella Academy』
これが今オーストラリアでは大人気を博している。僕も家で映画を見る機会多くなり、映画好きで同じ職場のジョージにこの映画をお勧めされた。



現在、この映画はシリーズ1と2が放送されており、シリーズ2は登場人物の一人が超能力を使って仲間を全員過去に飛ばし、舞台は1963年付近から始まる。

実はこの映画には、度々コーヒーが登場する。
このシリーズ2では、その時代のコーヒーが色濃く映し出されていた。
今日はそのシーンから考えたことを伝えようと思う。

※ネタバレは書かないつもりだが、機にする方は気を付けてください。



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こんなシーンがある。
とあるカフェで、黒人お断りですぐに出ていけと言われていた。
そこで黒人のグループが立ち上がり反抗する場面。

コーヒーの観点からこの場面を見てみると、二つ面白い点が見つかった。

一つは、コーヒーそのもの。

このカフェではエスプレッソではなく、ブラックコーヒー、いわゆるコーヒーをドリップで作る(もしくはインスタントコーヒーかも)コーヒーを提供していた。イメージは、取っ手のついた西洋風のカップで真っ黒なコーヒー。

このシーンは1960年代のアメリカ、テキサス州ダラスという設定になっている。1971年にスターバックス第一号店が誕生する10年ほど前。

その頃からラテが広まり始めたと考えると、意外だった。
アメリカと言えばスターバックスの影響か、ラテのイメージが強い。
考えてみれば確かにそうで、アメリカ―ノという言葉があるように、アメリカではこういったアメリカーノのようなものが主流だったのだろう。


そして二つ目は、バリスタの人種。
黒人禁止のカフェで当たり前かもしれませんが、バリスタ(コーヒーをサーブする人)は白人。

この辺りは今でも思うところがある。
オーストラリア・メルボルンでも、黒人のバリスタをあまり見ない。

それはもしかしたら、そもそもバリスタになりたいという需要が黒人にはないのかもしれない。もしくは、その需要があるのに何かしらの理由でなりづらいのかもしれない。

聞いた話によると、アフリカや南米といったコーヒー生産国でのコーヒーは、ほぼその土地で消費されず輸出に回される。だから、生産国の人がそもそもコーヒーの淹れ方を知らない、なんてことがあるという。

そこを変えていこうということで、生産国におけるバリスタの養成に力をいれ生産国自体のコーヒー需要を高める運動もあるようだ。そうすることで、よりコーヒーの質の向上にもつながるはず。


そんなことを映画の1シーンで思った。


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最後まで読んでいただきありがとうございました。
今日の記事は、この収録を元に加筆しました。
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