この街で必要とされていない感覚。でも、もう少し、がんばってみよう。

とうとう2月に入り、私のメルボルン生活が約2か月近くになってきました。本来(というか理想)であれば、バリスタとして働きつつもSNSを更新しまくっていたかったのですが、全く上手くいっておりません。

求人を出しまくっては断られ、貯金は減り、体重も減り、何をしようにもやる気の出ない毎日を1月後半は送っていました。
SNSもここ一週間本当に辛くて何も発信出来ていません。noteを書いている今でさえも、言われもない不安が私の手を掴んでは放してきます。

この一か月間、実際にやってきたことを、自戒の念を込めて。
是非、私の弱いところを見てください。


とにかく履歴書を配ろう「とした」

メルボルンでの仕事探しは、ネットでの応募だけでなく、直接お店に出向いて履歴書を渡す方法が今でも主流です。
「ワーホリ 仕事探し」で調べてみると、「1日に~件レジュメ(履歴書)を配りました」とか、「人によっては~件で仕事が見つかりました」とか検索で出てきます。

1月頭、私もレジュメを作成し、そのレジュメ配りに臨みました。
あらかじめGoogle Map で近くにどんな店があるか、どんな雰囲気か、どうやっていけばいいか確認してから出向きました。
でもダメでした。ネットに載っている画像は大体綺麗でかっこよくてレベルが高くて。
なので、「自分なんかがこんなお店で働けるのかな」と思ってしまうんです。そんな気持ちでお店の近くに来ても、入れるわけありません。
一つのカフェに入るだけに1時間かかりました。それくらい億劫。
今行ったら人が多いから邪魔かな...なんて言われるかな...英語調べておけばよかった...と変に考えすぎていました。
メルボルンのカフェは大体15時16時に閉まるので、決心がつく頃にはもうお店が閉まったりすることもありました。
そしてなにもせず帰ってくるという。つら。

奇跡的に配れた日もありました。でもめちゃくちゃ緊張しているので顔は引きつり、声も低い。仏頂面の英語カタコト日本人が来られても嫌ですよね。そして配ったことで満足してしまい、結局自分をアピールできず。そりゃその後連絡きません。

受けの姿勢でFacebookのグループに求人を投稿。

このグループ、メルボルンにあるカフェやバリスタたちのほとんどが入っているので、求人を出せばその全員に自分を見せられます。
ただその分、数に埋もれてしまう可能性もあります。ここで出来ることは、投稿と連絡が来るまで待つことだけです。

私はこの一か月間で3回、同じような内容を日を空けて投稿しました。3回も投稿するくらい反応がありませんでした。
私はラテアートも上手くかけないし、メルボルンでのカフェ経験もありません。なので、「手練れたち」の陰で埋もれてしまいます。
みんな、めちゃくちゃうまいラテアート載せるんです。

だから、私は「盛り」ました。
半年しかカフェで働いたことないのに、「2 year experience」
英語も大して喋れないのに、「good, fluent English」
4年間ユニクロで働いていたのをいいことに、「4 year hospitality」

ラテアートも今までで一番よかったものを、露光とか彩度をかなりいじって載せました。

実際こんなものしか作れません。↓

これといった反応はありません。
何千人いるコミュニティなのにいいねが一つ。しかもいいねしかしない。つら。

YouTubeやその他SNSが、レジュメ配りをしない言い訳になった。

自分の置かれている状況は、これからワーホリする人やバリスタを目指す人にとって必ず有益な情報になる!と、メルボルンに来る前からSNSでの配信も増やしていこうと計画しました。

YouTubeもその一環で、年内に動画を作るという目標の下、新しく取り組みました。

動画編集は私の性格にあっていました。楽しかったですから。

思い描いていた理想は、自分の成長記録として、そしてそれが誰かの助けになるものでした。
それが、「再生回数」とか「登録者数」の数に追われ、「多くの人に見てもらっていいねをもらいたい」と思うようになりました。

目標も目的も「数」になっていました。

そんな時に、求人を載せたり履歴書を配りに行っても全く受け付けてくれない状態になりました。

まさに、
「この街で誰からも必要とされていない感覚」でした。

なので、
誰かに必要とされたい」がためにSNSに頼ろうとしました。
でも「数」の意識しかありません。どこにも何もしていないので、つぶやきも画像もネタも何もありません。全部中途半端。
するとどうでしょう。最初はメッセージもいいねももらえますが、しばらくすると評価されない(感覚になってしまった。)

タイムラインを見つめる日々。流れてくるものは全て嫉妬の対象。億劫なレジュメ配りをせずに済むから動画編集やSNSをしているフリ。悪循環でした。


お金もない。やる気もない。目標もない。見ている景色がグレーに。

お金も減っていきます。今までにないストレスで体重も減っていきます。やる気も消滅していきます。何をしても集中できません。
人と会うのは怖くなってくる。何もできていない自分を責めては考えることを放棄する。何をしていたか分からない。

あっ、鬱の手前ってこんなかんじなんかな。
目の前の景色がどんどん単色になって、全部がグレーに見えてきました。

寝れば忘れるタイプの便利人間でしたが、起きても起きても何も解決されないので、辛かった。です。心臓をゴム手袋で縛っているみたいな。おえ。


だから、「あえて」一日中へこたれてみたんです。

私は、少し理想が高かったのかもしれません。
苦労は覚悟しているつもりでした。でもそれを見せずに成果をあげていこう、みたいにかっこよく生きたかったです。
でもそれはイチローで、私じゃありません。
私はもっとかっこ悪くて鈍臭い人間だ。

もっと足元見なきゃ

辛かったので、うつ伏せで大の字に倒れました。メルボルンも当然玄関はないので土足で部屋まで行きます。カーペット、汚いです。

辛かったので、椅子から滑り落ちました。

辛かったので、シェアメイトが持っていたワンピースを読みました。ワノ国編です。

辛かったので、「世界の車窓から」を観ました。


そうしたら、一件連絡くれました。うちに来てトライアル受けてみないかと。

まだ働くことが決まったわけじゃないから素直に喜べなくて。
でも、なんだろう、本当に嬉しくて、このチャンスを無駄にしないように。
今このnoteを書けているのも、この連絡があったからです。
ほんの少し、視野が開けて、色が戻ったような気がします。

人生、なんとかなるのでしょうか。
もうすこし、もうすこし頑張ってみよう。

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