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先進国幸福度No1!オランダが力を入れる「イエナプラン教育」のノウハウ!

この記事は1800字程度です。5分で読めますが、太字だけでも読めるように書いています。少しだけお時間を下さい。

子供の教育法に関する記事、第3段です。これまで「モンテッソーリ教育」「シュタイナー教育」について記述してきました。興味がある方は下の記事のリンクを見て下さい。

ということで、今回はイエナプラン教育について書いていきます。ドイツのイエナ大学の教育学者ペーター・ペーターゼンが実験校として始めた教育モデル。今では発祥の地ドイツよりも、オランダで普及したんです。なぜかというと、オランダの教育は市民が自ら行動して社会を作る方針を取っているため、イエナプラン教育が発展したんですね。

オランダは世界でも先進国の中で幸福度ランキングNo1という、とっても国民が幸せを感じている!イエナプラン教育の考えの元で教育が施されているから、子供も成長した大人も社会を自ら設計するという意識があるためかもしれないですね。

日本ではイエナプラン教育は、恐らく馴染はないでしょう。というのも日本ではあまり普及しておらず、ごく一部の学校で取り入れられているくらいで、認知する機会がなかったかと思います。

ただ、今回この記事を通じて「子供を持つ親」「教育関係で働く人」「学校の先生」「スクールをやっている人」へ、こういう教育方法があり一部分でも取り入れてもらい視野を広げてもらえたらと思っています。

【イエナプラン教育の概要】

・イエナプラン教育の考えの要
子供たちに将来への希望を与え続け、楽しみや幸福感を持てる幸福な大人へ成長する

・イエナプラン教育の目的
自分自身の弱みや強みを知るばかりでなく、他人の良さも知り、地域や社会に貢献する市民を育成することを目指す。本質を問う力を身につける。

・イエナプラン教育の主な取り組み
対話→学習(仕事)→遊び→行事(催し)の4つの活動を基軸に、科目の時間割によらない教育システムを採用。
教室はリビングルームとして教員と生徒が学びやすい環境を自ら整える。それは生徒だけではなく保護者や教師も一体となって共同体を作ることを意味する。見守られているという安心感がある環境を目指す。
学年編成はマルチエイジを採用し、3つの年齢を1グループとして構成し、担任はグループリーダーとして位置付ける。障害をもつ子供も積極的にグループに採用。これにより、他者との違いを受け入れる教育が自然に身に着くようになる。

これがイエナプラン教育の概要です。何となく日本で馴染みがない理由がわかって頂けたかと思います。モンテッソーリ教育は個人に対する尊重が強く表れていますが、イエナプラン教育は社会に対する個人の位置を尊重しているため、共同体感覚が身につきやすいんです。まさに、お互いが一緒に生きている、という感覚ですね。

日本の公教育で採用されるのが難しくても、私教育(塾やスクール)などでは積極的に採用されているところもあるようです。そして、共感できる部分がたくさんあるので、ぜひ家庭でも取り入れてみたいと思っています。僕も一部、これはいいなと思ったものを家庭で子供と接するとき、自分の生徒を指導するときに、役立たせてもらっています。

それは「行動」というよりも「思想」です。オランダ国民がなぜ幸せなのかをよく考えてみると答えが出るかもしれませんね。僕の答え(指導上の思想)は・・・

「幸福な人の方が、色んなことを知っている人よりも、人として大切なこと」

その幸福というのは共同体の中で、自分と他人が共存し、自分を高めながら社会に貢献している、という感覚をもつこと。それを子供のうちから知っていて社会に出るのと、自分の欲のために社会に出て働くのとでは、まるで心が違ってくるんじゃないかなって思います。

この考え方はアドラー心理学でも言われていることですね。アドラー心理学の頂点には「共同体感覚」を持つ、と言われており、対人関係で最も必要な感覚だということです。それをイエナプラン教育では幼児教育から取り入れているのですから、そりゃ幸福ですよね!

イエナプラン教育はどう考えても日本で実践するのは難しいです。だから、この教育の目的をしっかりと意識して子供たちと接していけば、いつしか幸せが国ができあがるのではと考えます。

ぜひ自分の思考の調整(マインドセット)してみてください。

【冒険者プロフィール】
・1982年福島県いわき市生まれ
・中高生では陸上に没頭しインターハイに出場
(400mHで個人で県4位。400m×4リレーで東北大会4位、全国準決勝敗退)
・現役で国公立大学教育学部を卒業
・大手予備校就職、2年目で校舎長に抜擢される
・10年以上小中学生に集団授業(数学、理科、社会)
※1校舎で最高320人の生徒を在籍させ、200人以上の前での授業経験あり。のべ10000人以上の生徒を指導する。
・保護者面談、保護者会を通じていくつもの事例に応え続け、学力を伸ばすにはどうすればよいかを考え続ける
・その後、能力をかわれ大学受験指導に転部。それまでの集団指導から離れコーチングによる生徒指導に日々没頭。
・東大をはじめ、京都大学、旧帝国大学、医学部の生徒を多数排出。あくまで現役にこだわる。
・現在は中部圏を中心に高校生指導を現場で行いつつ、日本教育を改革すべく、Noteを中心に活動をする。

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