マガジンのカバー画像

日常の中の日常

51
全50回。日常の普遍的なことをテーマにしたエッセイ。無料。 クスりと笑えるような思わぬ発見があるような。この作品があなたの日常にとけこんでくれたらそれはとても喜ばしいことです。 …
運営しているクリエイター

2018年4月の記事一覧

笑いについて

笑いについて



今回の「笑い」というテーマ。
何も芸人の誰々が好きだの、あのコントは秀逸だのと語りたいわけではない。

「笑い」というよりは「笑う」ということについてのお話。

「笑う」とはつまり受け取り側であるということ。

例によって自身の思い出話などを交えながら綴ろうと思う。

お笑いは好きだ。

個人的に好きな芸人もいるし、漫才やお笑い番組を観るのも好きだ。
吉本だって何度か観に行ったこともある。

もっとみる
風邪について

風邪について



小学校二年の秋。初めて学校を休んだ。この日は土曜日だった。
今でこそ学校は週休二日制だが、その頃は土曜日でも学校があった。昼まで3限ほど授業を行い、家に帰る。
なんて事のない土曜日。

ただ、その時は幼い僕にとっては大事なイベントがあった。

なにを隠そう、それは焼き芋大会の日だったのだ。
春にみんなで植えたサツマイモが収穫の時期を迎えていた。みんなで芋掘りをして、新聞紙にくるみ、焼けたそいつ

もっとみる
カメラについて ~シャッターを切るときのドキドキ~

カメラについて ~シャッターを切るときのドキドキ~



カメラを撮ることと、撮られること。

皆さんはどちらの方が苦手だろうか。

僕は撮ることの方が苦手である。

いや、苦手という表現は適切ではない。
正しくは照れるのだ。そして、タイトル通りシャッターを切る時ドキドキするのだ。

ファインダー越しに覗く対象物。それは男、女、動物に関係なく少なからずも気分が高揚する。

この高揚感が好きでカメラを手にするのだと思う。

もちろん、出来上がった写真を

もっとみる
仕事について

仕事について



日本語とは面白い。

仕事について。

この一文だけでも「『仕事』について」と「仕事に就いて」の二つの解釈ができる。
イントネーションの差異はなく、こうして文字に書き起こす場合でない限りは前後の文脈で判断しなければならない。

本題に入る前からこんな面倒臭いことに手間をかけるつもりなど毛頭ないのだが、いかんせんこれを書いている人間が面倒臭い奴なのだからそれはいた仕方がない。
今回は仕事という事

もっとみる
嘘について

嘘について



嘘についてのテーマを書こうと考えた時、一つのエピソードを思い出した。
嘘とは少し違う思い出話かもしれないが、いかんせん書き始めた以上筆を止めるわけにはいかない。

それ故、読者には読み始めた以上最後までお付き合い頂きたい。
半ば暴力的な誘い文句だがこんな枕もたまにはいいではないか。

小学校の頃の話。

僕の小学校は山間にある小さな学校だった。眼前には海が広がり、長い坂を登り学校へと向かう。ラ

もっとみる
おっぱいについて

おっぱいについて



「銀の時間をうまく活用しなさい。」

中学の時の数学の先生が言っていた。

僕は数学はてんでダメだったのだけれど、この言葉はよく覚えている。

この銀の時間とは、夕方から夕食にかけての時間で人間の中でとても集中できる時間帯なのだと説明してくれた。
受験を控えた中学三年生の頃に教えてもらったと記憶する。

では金の時間とは何かというと、朝起きてから昼ごはんを食べる前だと教えてくれた。

この金の

もっとみる
無人島の法則について

無人島の法則について



「無人島の法則」
いつしかこんな言葉が頭の中にあった。

どっかの学者や心理学者が唱えたものだと思っていたのだけれど、ネットで検索したところ、どこにも引っかからなかった。
だからこの言葉は僕が作り出した言葉かもしれない。違ったらその時は大恥を掻く姿を見て全力で笑って欲しい。

無人島の法則。

それは、「人は与えられた選択肢の中で判断する」ということ。

何かの事態が起きて無人島に男女が二人辿

もっとみる
加齢について

加齢について



あなたが歳をとったなと感じる時はどういう時ですか?

この手の質問はトーク番組や一般人の飲み会でも度々行われる。

高校生になった時、20代になった時、社会人になった時、対象は違えど至る所で聞くテンプレートのひとつである。

社会人になったと実感する瞬間であれば、家に帰ってネクタイを外す時と答える人がいるかもしれない。

中学生になったと実感するならば、買い食いをするようになったと答えるかもし

もっとみる
ビールについて

ビールについて



アルコールを飲めない人からしたらそんなもの知ったこっちゃ無いわけで、あまり豪語するのは憚(はばか)られる。

しかしながら、それでも敢えて言わせてもらうならばお酒が飲めてよかったと思う。

「お酒の味が分からなかったら人生の半分は損している!」

なんて言えば「お前の人生の半分は酒か!」と返ってきそうだが、ついついそんなことを言ってしまいそうになる程だ。

最近でこそビールを好んで飲むのだが、

もっとみる
風呂について

風呂について



最近は専ら湯船に浸かる回数が増えた。

今までは夏だろうと冬だろうとシャワーだけで済ますことが多かった。
それは10代の頃実家に住んでいたときもそうだった。

実家では年がら年中湯船を張っているのだけれど、どうにもこうにも湯船に浸かるのが面倒だった。

湯船に浸かることがリラックスであるとも思えなかったし、そもそも小学生の頃は風呂自体が入るのがとてつもなく面倒だった。

小学生の頃は毎日風呂に

もっとみる
料理について

料理について



高校を卒業と同時に一人暮らしを始めたのにもかかわらず、料理には全く興味がなかった。

自分で作るには店以上のものを作れる気はしないし、料理をするとなると少なからず時間を必要とする。
そして一人で食事をするのが嫌だった。

20歳の頃、一つ年上の好きな子ができた。

その子に電話をしたくて、でもいきなり電話するのもなんだかなぁと思った。
電話をするのには正当な理由が必要だ。

僕は思いついた。

もっとみる
コーヒーについて

コーヒーについて



毎朝、必ずコーヒーを飲む。

季節問わず、毎日。

そしてそれはブラックコーヒーでなければならない。

これは自分のルーティンの一つであり、コーヒーを飲まなければ一日が始まらない。
一日が始まるからコーヒーを飲む。これは卵が先か、うんぬんかんぬんである。

でもこれは何も僕自身に限らず多くの人から賛同を得る習慣の一つであると思う。

ではなぜ僕はコーヒーを飲むのか。

それはコーヒーに含まれて

もっとみる
自信を持つということ

自信を持つということ



自信を持つということ。
今回はいつの世も普遍的なこのテーマを綴りたいと思う。

自信を持つと一言に言っても、紐解くといくつかに分類される。

まず、「根拠のない自信」

実はこの言葉がとても好きだった。無敵感。何にでもなれるような感覚。
高校時分、初めてバンドを始めた時、初めて髪の毛を染めた時、初めて相合傘をした時のあの感覚。
スーパーマリオでいうところのスターを身に纏った状態。

また、スポ

もっとみる