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音楽家推進戦略室

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少しでも多くの人にあなたの音楽を届けるにはどうすれば良いのか?という事を軸に、ミュージシャンが今後生き残るために必要な考え方や、実践的な方法を書き綴っていきます。
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記事一覧

レコードを500枚プレスして9日で売り切るまでにやった事

レコードを500枚プレスして9日で売り切るまでにやった事

レコードをリリースする際に何枚プレスしたらいいか悩んでる人や、リリースしたけど思うようにセールスが伸びない人の参考になりますように。

※7/8追記6/10にリプレスした追加の300枚は3日で売り切れました!感謝!!

前書きまずはじめに500枚って少ないですよね。YoutubeやSpotifyでは数百万や億の再生数で話題になりますが、レコード / アナログの流通はそんなものです。一部の人達を除け

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音楽家のマーケティング|Vol.2 音楽家の収入源は40通り?Future of Music Coalitionより

音楽家のマーケティング|Vol.2 音楽家の収入源は40通り?Future of Music Coalitionより

この記事はFuture of Music Coalitionの記事(https://money.futureofmusic.org/)を一部翻訳したものです。
音楽家の収入源について説明してあるため翻訳しました。

音楽家の収入源は3カテゴリー3つのカテゴリーにわかれており、「Existing(既存/昔からある)」、「Expanded(既存のものからの拡大)」「New(新しい収入源)」を更に細分化

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デジタル音楽配信サービスは一体どこを選べばよいのか?レーベル運営の一助になる話

デジタル音楽配信サービスは一体どこを選べばよいのか?レーベル運営の一助になる話

もしあなたがオリジナルな音楽を作っている人なら、自分で作った楽曲をきっと誰かに聴いてもらいたくなるのは当然でしょう。その楽曲を誰かに聞いてもらう方法として、世の中には大きく2つの方法があります。ひとつは誰かがやっているレコード会社やレーベルへ自分のデモを送ってリリースの契約をする方法。もう一つは自分でレーベルを作って、世界中のどこかにいるであろう、その楽曲を気に入ってくれる誰かを見つけて届ける方法

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全アーティストのための音楽ストリーミング基礎講座

全アーティストのための音楽ストリーミング基礎講座

これからのストリーミング時代に向けて、いますぐできることをまとめました。必ず抑えておいてほしいことと考え方です。

インディーアーティストで自分で楽曲を配信しているアーティストの方、メジャーレーベルと呼ばれる大手レーベルのアーティストの方問わず参考になればと。
ストリーミングに関しては今後主戦場になるので、早めにファンベースを築き上げるのが最良の選択となります。ストリーミングは積み上げ型のビジネス

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全米レコード協会(RIAA)のレポートとSpotify上場にみるクラブミュージックの生存戦略

全米レコード協会(RIAA)のレポートとSpotify上場にみるクラブミュージックの生存戦略

以前、このブログの「ミュージシャンが知っておくべき3つの事実 2017年版」という記事で、レコード業界団体IFPIのレポートを解説したうえで、今後ミュージシャンが取りうる戦略について書きました。

そして、先月の終わり頃に全米レコード協会(RIAA)から、2017年を総括するレポート(以下のツイートを参照)が発表されました。
今回、このレポートや先日ニューヨーク証券取引所に上場したSpotifyの

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ミュージシャンが今後生き抜くために必要なものとは?

ミュージシャンが今後生き抜くために必要なものとは?

ミュージシャンが今後生き抜くために必要なもの、それは外貨を獲得するスキルです。当然ミュージシャンならば演奏や作曲などのスキルは必要ですが、ミュージシャンに限らず、この先できるだけ強い外貨を獲得できるようになっておいた方がいいのではないかと考えています。
今回は何故そのように考えたのかを書きたいと思います。

日銀による異次元金融緩和の出口の先2012年12月発足の安倍政権が打ち出した最初の経済政策

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誰かに伝えたくなる曲とはどんな曲か?



Source : 電通パブリックリレーションズ

前々回、前回と音楽を具体的に知ってもらう方法について書きました。今回は、具体的に知ってもらううえで、どんな内容のモノが良いか、非常に体系的に良くまとまった図があるので、紹介したいと思います。

上図は電通報で公開された、シェアしたくなる動機に紐づく感情をマッピクングしたものです。この図に依れば、感動、胸熱、信じられない内容のコンテンツが

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あなたの音楽は誰にも聴いてもらえない!適切な情報量と導線設計

あなたの音楽は誰にも聴いてもらえない!適切な情報量と導線設計

前回の記事「音楽家が知っておくべき3つの事実 2017年版」では、曲を動画にしてYouTubeへ公開する方法が良いのではないかと書きました。しかし、いきなりYouTubeへ動画を公開しても、誰にも見つけてもらえずほとんど視聴してもらえない可能性があります。それは何故か?その理由の一つに、以下の私が引用した記事のツイートにヒントが隠されています。

TSUTAYA 三軒茶屋店の仕掛け番長こと栗俣力也

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音楽家が知っておくべき3つの事実 2017年版

音楽家が知っておくべき3つの事実 2017年版

以前、「その音楽は一体だれが聴くのか?」にも書いた、国際的なレコード業界団体のIFPIから2017年の音楽の消費者洞察レポートが公開されました。

このレポート内容は、音楽を作りインターネット上で公開するすべての音楽家が知っていて損は無い内容だと思います。また、このレポートのデータの対象者は、過去6ヶ月以内にライセンスされた音楽にアクセスしている回答者で、サンプル数は n=11,776 と多く、信

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その音楽は一体だれが聴くのか?

その音楽は一体だれが聴くのか?

この広大なインターネット上に放たれた、ただ藪から棒に作られた私の音楽は、聴かかれる当ても無く漂い、いずれその有限な資源にあらがえず無に帰すことを繰り返している。

デジタルを媒体とした私たちの音楽は一体どれくらいの人たちに聴かれる可能性があるのだろうか?と、ふと疑問に思い調べてみることにした。

デジタル音楽利用者はオンライン人口の53%いろいろ調べ始めてみると、世界最大手の音楽のストリーミング配

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