佐藤鈴蘭

メンヘラがただ駄弁るだけ

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自傷行為常習犯の独白

 私は自傷行為常習犯である。私の肉体は自傷行為によって破壊され、私の精神は自傷行為によって創造される。私という人間を自傷行為を抜きにして理解することは不可能だ。…

佐藤鈴蘭
3か月前
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【詩】tapvc

あいつは地から這って出た奴だ 誰にも匹敵させやしないんだ 誰かが聞いたところによるとどうやら あいつはtapvc あいつはtapvc あいつはいつでも先を行く奴だ 誰にも追い…

佐藤鈴蘭
9時間前
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ブロンをODする。金パブをODする。メジコンをODする。レグカをする。ベルトに首を引っ掛けてみる。お金をかければこれだけの安心が手に入る。この安直さよ。この安っぽさよ。

佐藤鈴蘭
2日前

【今週読んだ書籍】
•『こらっ』中島らも
•『信仰の現場~すっとこどっこいにヨロシク~』ナンシー関

佐藤鈴蘭
4日前

ビニール袋を被ってしばし呼吸する。吸って吐いてを繰り返しているうちに顔周辺の空気の密度が濃くなっているのが感じられる。数分してから袋を取ると、世界を取り巻く空気の清らかさに驚く。死にたみを消す手っ取り早い方法である。

佐藤鈴蘭
6日前
1

ウイスキーの水割りを好んで呑んでいる。水割りは炭酸水割りよりもウイスキーの香りがダイレクトに感じられるのが好きだ。よく呑む銘柄はバレンタインファイネストとカティサークとブラックニッカリッチブレンド。まさに天にも昇る心地である。

佐藤鈴蘭
7日前

曽祖父(とその他大勢)の慰霊碑

 もうほとんどセピア色に変色した紫陽花並木に挟まれた山道をひたすら登っていく。この山の頂上に私の曽祖父の慰霊碑がある。正確には曽祖父が所属していた部隊の慰霊碑が…

佐藤鈴蘭
8日前

【今週読んだ書籍】
・『欲望という名の列車』テネシー・ウィリアムズ
・『ナイン・ストーリーズ』J・D・サリンジャー
・『掃除婦のための手引書:ルシア・ベルリン作品集』ルシア・ベルリン

佐藤鈴蘭
10日前
1

また目が覚めてしまった。新しい一日が来てしまった。抑うつと発狂恐怖に苛まれる中、時間だけが過ぎていく。もうこの世界から早く抜け出したい。早く死にたい。

佐藤鈴蘭
12日前
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レグカをする。アルコールを飲む。こんな生活は長くは続かない。それは重々理解している。どうか眠っている間に私が死にますように。この人生がすぐ終わりますように。

佐藤鈴蘭
13日前
1

すごく酩酊感を味わいたい気分なのに、アルコールもアルプラゾラムも底をついている。何だか身体中がむずむずして焦りが止まらない。今すぐコンビニに行ってストロング系酎ハイを買わないと。それが一番早く効くから。

佐藤鈴蘭
2週間前
2

焦燥感

 最近、憂鬱な気分と共に焦燥感が私の周りを取り巻くようになった。この焦燥感は以前よりいた憂鬱と共に私から元気や希望を奪っていく。  この焦燥感は私に、今住んでい…

佐藤鈴蘭
2週間前
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【今週読んだ書籍】
・『女子の国はいつも内戦』辛酸なめ子
・『トーキングヘッズ叢書 98 骨と心臓 死と生のシンボリズム』アトリエサード編
・『百頭女』マックス・エルンスト

佐藤鈴蘭
2週間前

【詩】それでも

私たちが何処から来たのか 私たちが何処から間違ったのか 私たちは何処へ向かうのか 分からない 何も 得られない 何も 私たちが何処から来ても 私たちが何か間違ってい…

佐藤鈴蘭
2週間前
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様々な地域で選挙が行われている。何人もの政治家がいるのに安楽死を認めてくれる奴は一人もいない。私が欲しいのは明るい未来じゃない。ただ安息が欲しいだけ。

佐藤鈴蘭
3週間前
1

憂鬱のどん底にいた午前中とは打って変わって、なんだか妙にハイテンションになっている午後である。馬鹿みたいに機嫌が良いので、ヘミングウェイカクテルでも飲みたい気分だが、シャンパンもアブサンも持っていないので断念するしかない。今は気分の上昇具合が若干下火になりつつある。変な一日だ。

佐藤鈴蘭
3週間前
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自傷行為常習犯の独白

 私は自傷行為常習犯である。私の肉体は自傷行為によって破壊され、私の精神は自傷行為によって創造される。私という人間を自傷行為を抜きにして理解することは不可能だ。それほど私は自傷行為に依存している。
 思えば生まれてから数年しか経っていない保育園に在籍していた頃から自傷したいという欲求は既にあったと思う。思うように事が進まないなどの小さなストレスが重なる度に血が出るまで爪を噛み、誰かに私の肉体や精神

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【詩】tapvc

あいつは地から這って出た奴だ
誰にも匹敵させやしないんだ
誰かが聞いたところによるとどうやら
あいつはtapvc あいつはtapvc

あいつはいつでも先を行く奴だ
誰にも追いつかせやしないんだ
誰かが聞いたところによるとどうやら
あいつはtapvc あいつはtapvc

あいつは憐憫が嫌いな奴だ
誰とも平等に張り合うんだ
誰かが聞いたところによるとどうやら
あいつはtapvc あいつはtapvc

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ブロンをODする。金パブをODする。メジコンをODする。レグカをする。ベルトに首を引っ掛けてみる。お金をかければこれだけの安心が手に入る。この安直さよ。この安っぽさよ。

【今週読んだ書籍】
•『こらっ』中島らも
•『信仰の現場~すっとこどっこいにヨロシク~』ナンシー関

ビニール袋を被ってしばし呼吸する。吸って吐いてを繰り返しているうちに顔周辺の空気の密度が濃くなっているのが感じられる。数分してから袋を取ると、世界を取り巻く空気の清らかさに驚く。死にたみを消す手っ取り早い方法である。

ウイスキーの水割りを好んで呑んでいる。水割りは炭酸水割りよりもウイスキーの香りがダイレクトに感じられるのが好きだ。よく呑む銘柄はバレンタインファイネストとカティサークとブラックニッカリッチブレンド。まさに天にも昇る心地である。

曽祖父(とその他大勢)の慰霊碑

 もうほとんどセピア色に変色した紫陽花並木に挟まれた山道をひたすら登っていく。この山の頂上に私の曽祖父の慰霊碑がある。正確には曽祖父が所属していた部隊の慰霊碑がある。私の曽祖父は太平洋戦争時に徴兵され、フィリピンで戦死した。曽祖父が死んで今年で79年目になる。
 曽祖父の顔は見たことがない。曽祖父の次女である私の祖母も自分の父親の顔は覚えていない。祖母は今年で81になる。不可抗力で身体に不調をきた

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【今週読んだ書籍】
・『欲望という名の列車』テネシー・ウィリアムズ
・『ナイン・ストーリーズ』J・D・サリンジャー
・『掃除婦のための手引書:ルシア・ベルリン作品集』ルシア・ベルリン

また目が覚めてしまった。新しい一日が来てしまった。抑うつと発狂恐怖に苛まれる中、時間だけが過ぎていく。もうこの世界から早く抜け出したい。早く死にたい。

レグカをする。アルコールを飲む。こんな生活は長くは続かない。それは重々理解している。どうか眠っている間に私が死にますように。この人生がすぐ終わりますように。

すごく酩酊感を味わいたい気分なのに、アルコールもアルプラゾラムも底をついている。何だか身体中がむずむずして焦りが止まらない。今すぐコンビニに行ってストロング系酎ハイを買わないと。それが一番早く効くから。

焦燥感

 最近、憂鬱な気分と共に焦燥感が私の周りを取り巻くようになった。この焦燥感は以前よりいた憂鬱と共に私から元気や希望を奪っていく。
 この焦燥感は私に、今住んでいる場所から出ていくようにとか、家族の元から早々に去っていく方が身のためだ、などと思わせてくる。焦燥感によれば私が今のままの状況にいることが危険だというのだ。現状のままでいれば私は間違いなく自分自身を破壊する。いや、私自身どころか、周りのモノ

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【今週読んだ書籍】
・『女子の国はいつも内戦』辛酸なめ子
・『トーキングヘッズ叢書 98 骨と心臓 死と生のシンボリズム』アトリエサード編
・『百頭女』マックス・エルンスト

【詩】それでも

私たちが何処から来たのか
私たちが何処から間違ったのか
私たちは何処へ向かうのか
分からない 何も
得られない 何も

私たちが何処から来ても
私たちが何か間違っていても
私たちが何処へ向かうとしても
愛してくれ 誰か
受け入れてくれ 誰か

私たちは何処から来たのか
私たちは間違っていたのか
私たちは何処へ向かうのか
分からない 何も
生きるしかない それでも

様々な地域で選挙が行われている。何人もの政治家がいるのに安楽死を認めてくれる奴は一人もいない。私が欲しいのは明るい未来じゃない。ただ安息が欲しいだけ。

憂鬱のどん底にいた午前中とは打って変わって、なんだか妙にハイテンションになっている午後である。馬鹿みたいに機嫌が良いので、ヘミングウェイカクテルでも飲みたい気分だが、シャンパンもアブサンも持っていないので断念するしかない。今は気分の上昇具合が若干下火になりつつある。変な一日だ。