焦燥感

 最近、憂鬱な気分と共に焦燥感が私の周りを取り巻くようになった。この焦燥感は以前よりいた憂鬱と共に私から元気や希望を奪っていく。
 この焦燥感は私に、今住んでいる場所から出ていくようにとか、家族の元から早々に去っていく方が身のためだ、などと思わせてくる。焦燥感によれば私が今のままの状況にいることが危険だというのだ。現状のままでいれば私は間違いなく自分自身を破壊する。いや、私自身どころか、周りのモノや人まで破滅に導いてしまうだろう、と。
 最近、私は本当にこのままでいいのかと自分に問いかけることが多くなった。それも焦燥感がそう思わせるのである。今の私の頭の中には様々な問いが渦巻いている。私はこのままでいいのか?家の中で半ば引きこもりのように生活していてよいのか?私は自分のやりたいことをやるべきではなかったのか?まず私のやりたいこととは何だったかのか?私は私自身の欲求や願望すら忘れてしまったのか?
 焦燥感は日常生活において不便なことを引き起こしはするが、私自身について私が今まで忘れていた、或いは忘れようとしていた様々なことを思い出させてくれる。焦燥感は私が自分自身について深く考えることを助けてくれる使徒なのだろう。

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