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#note映画部
【配給会社ムヴィオラの映画1本語り】『春江水暖〜しゅんこうすいだん』⑬公開前日。明日は春節。人事を尽くして…「天地」に祈る!
明日は2月11日。映画『春江水暖〜しゅんこうすいだん』がBunkamuraル・シネマでついに封切りとなるのである!この映画は『鬼滅の刃』のような「全国一斉400館公開!」というメジャー作品とは違うので、まず東京が開き、そこから全国へと広がって50館位を巡回するような公開形式。なので東京のヘッド館が初日を迎えても仕事はまだまだ続くのだが、東京の初日が一つの大きな区切りになる。
*金曜日の新聞に出す
【配給会社ムヴィオラの映画1本語り】『春江水暖〜しゅんこうすいだん』⑪「河(川)の映画」というものがある気がする
ちょっと入稿続きで、間が空いてしまいました。
とある新聞社の映画記者Iさんとメールのやりとりをしていたら、「「河(川)の映画」のことを思い出した。Iさんは昔、パオロ・ソレンティーノの『グレート・ビューティー/追憶のローマ』の映画評を書いていたのだが、そのテベレ川の描写が見事で、文章を読んで「このテベレ川を観なくては!」と映画館に駆けつけた。後日、お会いした時に「川の映画がお好きですよね」と言った
【配給会社ムヴィオラの映画1本語り】『春江水暖〜しゅんこうすいだん』⑩シャオガン監督の好きな映画10本が届いた
世は映画ベスト10シーズンですね。今年の洋画は『パラサイト』でしょうか。そんな中、Brutusでホンマタカシさんが『春江水暖〜しゅんこうすいだん』を2020年ベスト1に選んでくれた!
さて昨日、グー・シャオガン監督からWeChatで「今日2021年1月22日現在の好きな映画10本」が届いた。オールタイムベスト10ですね。ではさっそく。
1.《悲情城市》——ホウ・シャオシェン
2.《ヤンヤン
【配給会社ムヴィオラの映画1本語り】『春江水暖〜しゅんこうすいだん』⑦山水画の絵巻を映画にする、と簡単に言うけれど。
「ストーリーを通じて現代の町の変化をいかにとらえるかを考えるうちに、英題にもなっている『富春山居図(Dwelling in the Fuchun Mountains)』という絵巻物からヒントを得て、映画を絵巻物のように描くことを思いつきました」(グー・シャオガン監督/2019年11月24日 東京フィルメックスでの上映後Q&Aより)
*フィルメックスでのQ&A 左は市山尚三さん、右は、今監督取材で
【配給会社ムヴィオラの映画1本語り】『春江水暖〜しゅんこうすいだん』⑤「これは驚いた」「これは映画史に残る」。10分53秒の自由。
リュミエール兄弟によって、パリのグラン・カフェ地階の「インドの間」で、『工場の出口』を含む10本の短編が上映された1895年12月28日。この日を「映画が誕生した日」と呼んだりもするが、それから125年。それだけ経てば、映画の撮り方・作り方はセオリーだらけで、もう「映画の表現」は出尽くしたろう、新しいことなんかないだろうと思う人がいるかもしれない。映画に愛着のない人だと「映画はもう古いメディアです
もっとみる【配給会社ムヴィオラの映画1本語り】『春江水暖〜しゅんこうすいだん』④ジャ・ジャンクー、アピチャッポン、イニャリトゥ、ワン・ビン以来の…
『春江水暖〜しゅんこうすいだん』は1988年生まれの中国新世代監督グー・シャオガンの長編劇映画第一作。うっかりすると、これまでも中国映画で見たことのある「ある家族の大河ドラマ」という印象を与えてしまう面もあるのだが、私の初見での印象は何をおいても「驚き」だった。こんな映画が出てくるなんて!という嬉しい驚きに溢れていた。
その後、監督に話を聞いたところ、さらに驚かされたのが、「クルーと一緒に撮った