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雑文集 #2

192
雑多な文章の集積の二個目です。
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2020年7月の記事一覧

雑文 #185  シルバーチェーン

雑文 #185 シルバーチェーン

昨日の続き。

昨夜、雑文 #184 を書いて寝たら、朝起きた瞬間に突然思い出した。

さくらんぼの瓶詰めの他にもJからもらったものがあった。

Jはチャラかったので、チェーンネックレスを着けて学校に行っていた。野球選手がよく着けるようなキンキラキンのやつじゃなく、シルバーのチェーン。上ボタンを開けた制服のシャツの下からそれがちらちら見えた。ちなみに私はアクセサリーを着ける男性が好きじゃない。でも

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雑文 #184  さくらんぼの思い出

雑文 #184 さくらんぼの思い出

今日は5人で外食をした。

と書けば、例のアレか、5人以上で会食をしたのか。と言われそう。

会社の向かいでお客さんやうちの会社の者と、5人でササッと回転寿司を食べたのだ。ちなみに寿司は回ってなかった。

私は会社に行く日はいつもお弁当を用意して行くので、そんな流れになるとも思わずに、なぜ今日に限って用意しなかったんだろう(無駄にしなくてよかった)、不思議だなと思った。

そして思い出す。

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雑文 #183  ドタキャン

雑文 #183 ドタキャン

昨日、ついに日帰り出張をドタキャンしてしまった。

眠れない日が続いたのだ。
朝4時半に起きてしまったとき、ああもう出張無理だと思った。それでもまた寝ようとがんばったけれど、あんな目覚めかたをして再度眠れるわけがないんだ。経験でわかってる。
朝早く起きなきゃいけないのがプレッシャーになったのか、2時間ちょいの睡眠でぱちんと起きてしまい、そこからもし夜9時過ぎ家に帰るまで、暑い中歩いて電車に2時間乗

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雑文 #182  手紙

雑文 #182 手紙

去年の秋にあるひとに手紙を書いた。

メールじゃなくて、タイプした紙でもなくて、手で書いた紙。手紙。
紙を折って封筒に入れて宛名を書いて。
だいたい私は昔から手紙を書くことがとても好きだ。
遠くにいる人に書くのも好きだし、学校でよく会う人にわざわざ書くのも好きだった。

皆さんもそうだと思うけど、手紙を書く機会はぐっと減った。
だから去年の秋に書いた手紙の内容をよく覚えている。

それは勝手な近

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雑文 #181  泣かない

雑文 #181 泣かない

母が入院した。

去年の春先にも2ヶ月入院してたから、あのときのような衝撃はない。もう私はそのことでノイローゼのようにはならないだろう。

だけど私がここのところ調子が悪い一因に、母のことがあるんだろうとは思ってた。原因の全部ではない。コロナ禍とか、自分自身のこととか、いろいろあるんだろうけど、でも母が悪くなるタイミングで私も悪くなってった。

こう書くと誤解されるだろう。母思いの娘だと。全然違う

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雑文 #180 チクタク

雑文 #180 チクタク

宅配便を待っている。

19時〜21時。
なかなか受け取る機会がないから。ひとつめは、来た。ふたつめを待っている。

早く受け取って、シャワーを浴びて寝たい。
明日は早いのだ。

今日は宅配便の人以外、誰にも会わないつもりで会社に行ったらお客さんが来た。
かわいいご夫婦だった。
どちらもお洒落で。
私は誰にも会わないつもりだったから、髪はボサボサ服はほとんど部屋着で、恥ずかしかった。
お店の掃除を

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雑文 #179  デート

雑文 #179 デート

4連休初日。
約2週間前の 雑文 #165 で接客したお客さんが来てくれて、大きな買い物をしてくれたため私の数字がポンと上がった。
憂鬱ちゃんのくせに、私はよくやった。

帰りの電車でなぜか「ああずっとデートしていないな」と思い立った。
誰か仲睦まじいカップルを見たからかもしれない。何か懐かしいデートを思い出したからかもしれない。
なぜか忘れたけど、最後にデートしたのはいつか?ということを考えた。

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雑文 #178  サルスベリ

雑文 #178 サルスベリ

朝窓を開けると向かいの家のサルスベリが私を励ましてくれる季節がやってきた。

咲き始めたのは一週間か10日前くらい。私はすぐに気がつく。だってこんな見事な枝ぶり。だってこんな鮮やかなピンク色。

サルスベリの花期は長い。夏中ずっと咲いているはずだ。

それにしても晴れない。こんなに長い梅雨ってあったかな。

今年は好きな季節である春を逃した。あのゆるやかな春風やほのかな幸福感。優しい春。

夏は強

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雑文 #177  明けない夜

雑文 #177 明けない夜

とにかく夜布団に入る瞬間を楽しみに一日を生きてる昨今なのに、眠れない。
眠っても、変な時間に起きてしまうか、起きる必要のない早朝に目覚めて寝不足で空振りな一日を過ごす。

昨夜は深夜2時に起きた。いや、また寝なきゃ翌日無理だろう。そのまま眠気を待って3時半。諦めて、いろいろやる。お香を焚く。個人的に眠くなる映像作品を観る。一旦諦めて、ようやくまた眠る。

そのまま休日だと楽だが、出勤だと目も当てら

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雑文 #176  モテない

雑文 #176 モテない

ここ数年モテなくなった。

と言うと、まるで基本モテる人のようだが、そういうわけではなくて、あくまでも自分基準の中で、モテなくなったのである。

早朝、まだ寝ててもいい時間に、夢をみながら起きた。
微笑みながら起きた。
いい夢だったのだ。

夢の中で、中学のときの同級生が私に電話をかけてきて「明日、君のいる店に遊びに行くから」と言う。
私はうれしかったが、焦る。
ひとつには店が散らかりすぎているの

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雑文 #175 毅然

雑文 #175 毅然

行きかう人々を見ていた。

日曜日は家族連れ。若い人たち、中高年の人たち。男と女、男の子と女の子。かわいい人そうでない人。痩せた人太った人。流行の服に身を包んだ人(流行なんてよく知らないけれど)……

どうして私はあの人たちみたいな人生じゃなかったんだろう。何度も何度も考える。あの人たちが私の思ってるような生活をしてるかなんて、どんな思いをしているかなんて、知る由もないのに。どうして。考えても仕方

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雑文 #174 一年前の今日

雑文 #174 一年前の今日

一年前の今日、私は京都の磔磔というライブハウスでくるりのライブを観ていた。

正確には一年前の昨日と今日だ。

くるりのファンなら一度は観たい、くるりと相思相愛のライブハウス・磔磔。チケットは1日分しか当選しなかったが、2日目のチケットも余ってる人から譲ってもらってずっと行きたかったライブハウスへ。

ああ覚えてる。一日目は浮足立っていて、京都は暑くて祇園祭のコンチキチンが流れていて、四条通りは外

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雑文 #173 捨てる

雑文 #173 捨てる

いつまで雨が降るんだろう。

日本には雨季ができたのか。

サマセット・モームの「雨」を思い出すな…

一日休息に努めたけど、疲れは取れてない。

倦怠感くんはじっとり私とともにいるので、明日はマッサージを受けに行こうと思う。

思えば連休なんて何ヶ月ぶりだろう。

一日の休みもいつだったのか思い出せない。休んだんだろうけど、こうしてなるべく横たわって過ごす日はいつだったのか。忘れたから案外最近あ

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雑文 #172  Go to but 東京はstay

雑文 #172 Go to but 東京はstay

日帰り出張、アゲイン。

昨日は帰ってシャワー浴びたらバタンと寝た。
起きたら電灯もテレビも点いたままで、明け方。そのまま眠れない日は最悪だけど、体が疲れていたので眠れた。

たくさん眠ったのに、朝起きたらまだ怠かった。
こうして休んでも怠さが取れない日々は、東京に引っ越してきた2年半前にもあったので、しばらく倦怠感くんは居座るつもりなんだと諦める。
常に疲れてる、これは、急に現れてはいつしか消え

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