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ブルーピリオド(著:山口つばさ)【マンガ感想か。逆に考えるんだ。それってなんでもやっていいってことだよな?】

ギャラリーフェイクがベテランなら、
こちらはきらめくニューフェイス(死語?)の描いた美術マンガ。

アニメ化もされてますが、本編はマンガ版の方を中心に紹介します。

どうにも作者先生は藝大出身らしく、
藝大の実態や、藝大生の実態や、美術志望生徒たちの実態を、
赤裸々に描きながら、そういうところも良いのだが、

何より、コマ割り、絵柄、作品自体にアートな空気をまとわせつつ、
マンガとしても、物語としても分かりやすい、これは良作だ。

本当の感想を言うと、物語自体の訴求力は、ギャラリーフェイクとかに比べると、それほどでもないかもしれないが、
(いや、ギャラリーフェイクみたいな鉄板構成を使ってないからね)
アーティステイックな場面演出でそれを、ほぼ補うことに成功している。

もっとも訴求力が無いと言っても、
相当にドラマチックな展開である。
つまらない、なんてシーンはほとんどない。

ただ何というか、
絵のセンスが、並みよりはるかに上なので(さすが藝大)

イラスト一枚観るだけで、そこに含有されている言葉にできないメッセージを情報のシャワーとして、読者は浴びてしまう。
それで物語の魅力が倍増している。

・・・ように感じる。
これは絵とセットじゃないとダメな感じがする。

また主人公が作中で描く絵画は、
実際に色んな美大生に作ってもらったものらしい。
まあ、美術はさっぱりの私なので、
すごい、とか、おもしろい、とか月並みな寝言しか言えない。
完全に直感の世界だ。

そして藝大に晴れて入学すると、
藝大の先生たちがみんな上弦の月みたいな、悪の幹部感がすごいんだよね。
これはイイよー!!

悪とアートって、自由という共通要素のせいで距離が近いのだ。
これがいいのだ!

あ、あらすじはマンガペディアなどでご確認ください。

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