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海を泳ぐ

冬は離島で暮らして今年で3年目。
 

なんですけど、初めて泳いだんです。
海を。
 
はじめては嘘だけど。
(2年前にシュノーケルで浅瀬をぷかぷかした)

今回もシュノーケルでぷかぷかと。



 
いつも砂浜に座って見てるだけだったけど、
海の中はもうそれはそれはすごかったのです。

 


海に入ってすぐに魚がちらほら。

こんな近くに魚がいたんんですね。
 
岩影に隠れる魚がじっと私を見てる
、、気がする。

見返したら逃げちゃうかなって思いながら
そっと見返すとばっちりと目が合った。 

 
わあ、魚と目が合う!!!


海で自由に泳ぐ魚と目が合うなんて
ちゃんと私の事見てたんだって気づかされる。
 
 
 
すごいすごい!!!

そして視線をあげると水色の世界が広がってた。
 
小さな時、何で水色っていうのか考えていた。
私が知ってるいる水は透明なのに
どうして水色なんだろう???
今やっとその答えがわかった。


  
 
 

 

 

 
落ち着いてまわりを見渡してみると
すごく大きな魚がいた。
 
怖い。
魚って噛みついたりするのかな?
今は夢中で地面をつついてるけど
私に気づいたら向かってきたりして、、、

絶対にここでは私が最弱のはず。
 

どうしたら怒るのかもわからないけど
とりあえず気に触らないよう静かに泳いだ。
 


そんなふうにどきどき遊びながら沖に向かって
いると友達がなにか言っている。
 
前を向くとあの大きな魚よりも
大きな生き物がいた。 

恐怖心はないけれど
初めて海の中で出会う姿に胸が高鳴る。
 
  
 
   
  
 
 

 
 

ウミガメ。
 
 
ウミガメはのんびりと泳いでいて
簡単に近づく事が出来た。
 
水族館で見たウミガメよりも小さいけれど
それは確かにウミガメで
自由に海草を摘まむ姿はよりウミガメだった。
 

皮膚はしわくちゃで
甲羅には少し砂が積もっている。
 
 
少し隣を泳いだ後、
カメはスピードをあげていってしまった。
カメってこんなに速いんだ!
 
あのヒレ?手脚?でどうやって
あんなに速く泳げるのか不思議でたまらなかった。
 
 

 
 
すごかったなあ。
私ウミガメと泳いだんだ!!!
一人感動しながら泳ぐ。
 
途中2回ほど遠くを泳ぐウミガメを教えてもらった。 

 
 
 
 
 
 
 


また泳ぎ進めると海水が冷たくなった。
そして、地面が裂けていた。
  
 
なんだこれ。

  


裂けた目からはすごい青が見えている。
覗いてみると黒い魚が泳いでた。
 
 
どうやらリーフの縁まで来たみたい。 
 
 
 
 
 
 
 
リーフの先は真っ青な青。

おかしな日本語だけど本当に青い。
  
 
 

リーフを出たらどうなるんだろう。

それは今までにない世界で
この青の中に飛び込んだら
どうなってしまうのか不安だった。
 
友達にはここは大丈夫だと教えてもらったけど
出た瞬間に波に拐われるんじゃないかとか
大きなサメが飛び出してくるんじゃないかとか
いろんな事が頭に浮かんでしまった。



 

リーフを爪先でひと押ししてふわっと飛び出した。 
そこはひたすらに青かった。

 

すごい高い所にいる。
 
私の前にあるのは海の底で
深いところにいるはずなのに。 

空を飛んでいるみたい って思った。
 
手を動かすと腕や指の隙間に
少し冷たい海の空気を感じる。
 

 

いつも上から見ているだけだったけど
海の中もこんなに綺麗だったんだね。


リーフの縁は海水の温度の違いで
ゆらゆらと水が揺らめいていて
その揺らめきにエネルギーを感じた。
 

 
なんか疲れたからゆっくり戻ろう。
そう思って浮いていたら
波に押されているのに気づいた。
 
わかった。
ゆっくりしていたら永遠に戻れないんだ。 
 
だから疲れたなーって思いながら
ちゃんと手で水を掻いくことにした。 

  

どうやって泳いだら疲れないんだろう。
なんとなく考えていたら魚が泳ぐ姿が頭に浮かんだ。
 
魚って波が強い時はヒレを閉じて
がんばって泳いでいない気がする。

だから私も波が落ち着いた時に水を掻くことにした。
 
疲れは減ったけど進まない。
けどがんばっても波に
押し返されるだけだから仕方ない。
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 



そうやってゆっくり泳いでいると
海草が生えた砂場に出た。 

 
休憩しようと思ったら先客がいて
むしゃむしゃと海草を食べていた。
  
 

最初のカメよりもずっと大きなカメ。 

そのカメは私の事を
まったく気にしないで食事をしている。
 
ゆっくり歩いて近づいても食べている。 

 
ばくっ。
    
ばくっ。
 

全然動じないから
ウミガメの前脚の10㎝先まで近づくことが出来た。

そしてゆっくり泳ぐウミガメの隣を歩く。
私の真横で顔を出して息を吸う。

 
友達にでもなれるんじゃないか
って勘違いする程に近い。
 
 
友達になれるんじゃないか といえば
さっきからヒレの長いアジみたいな魚が
ずっと私の近くを泳いでる。2匹。
 

浜に近づくといなくなってて
最初は怖かったのにちょっと寂しくなった。
 
 
 
 

 
陸に上がると ずしん と身体が重たくて
全身で重力を感じた。
 
地球は重い。




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