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私という地平線に浮かんでくるもの、沈んでゆくもの。

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日々いろいろなことがある。いろいろな人に合う。いろいろな思いが浮かんでくる。受け取って私の中に沈みゆくものがある。大きなものも小さなものも、確かなことも不確かなことも、ここに記し…
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#読書録

新年度、リセット、リスタート!

明日から、新年度。
何だかいろいろと手につかなかったここ2ヶ月を良くも悪くもリセットし、新しくスタートを切ることにする。
少し前に読みおあわった『クジラアタマの王様』のクライマックス、たたみかけるような主人公の言葉を自分に突き刺して喝を入れたいと思います。

言わずもがな、情報は大事。そして夢見る力や想像力も。
(「イメージできることは実現する」とも言われるし、そういった経験は私自身にもある)

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思いっきり不幸を吸い込んで、

思いっきり不幸を吸い込んで、

思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生は光輝くことでしょう。

自分が不幸に感じられる状態で、
それから逃れたくて、
不幸を自分の外へ吐き出すかのように、
何だか人の不幸を願うようなことばかり思ってしまう時があるんだけど、
そんなことは自分を幸せにはしてくれないよ。

ってなことを、少し前に思ったのだけれど、
それを正面入り口から真っ直ぐに言い表してくれたかのような言葉に

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4連休にアツめたコトバたち。その2

4連休にアツめたコトバたち。その2

村上春樹『一人称単数』

「ヤクルト・スワローズ詩集」
(いやもう、この発想からしてユニークすぎるんですが)

試合の勝ち負けによって、時間緒価値や重みが違ってくるわけではない。時間はあくまで同じ時間だ。一分は一分であり、一時間は一時間だ。僕らはなんといっても、それを大事に扱わなければならない。

至極ごもっとも、されど、勝ち負けなど何かの結果だけにとらわれて過ごしてきた時間、費やしてきた時間をな

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4連休にアツめたコトバたち。その3

4連休にアツめたコトバたち。その3

ブレイディみかこ『ワイルドサイドをほっつき歩け ハマータウンのおっさんたち』より

人間は言葉を喋るからぽろっとボロが出て、「ほらわかってないじゃないか」「君は僕のことなんか何もわかっていない」みたいな口論になり、疑いや憎悪が生まれる。が、犬は喋ることができないから、僕の事すべてわかっていてくれる、上から下まで全部わかっていてくれる、などという自分勝手な人間の妄想を押し付ける対象になれる。
そして

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『てつがくのライオン』を読んで

『てつがくのライオン』を読んで

今月も締め切りが終わり、ほっとひと息。物理的にも、精神的にも本を読む余裕を持てるタイミングがきました。
リハビリも兼ねて(笑)、やさしそうな本から。ということでこちら。



かたつむりの言葉をきっかけに、〝てつがく〟を気に入り、てつがく的であろうとする素直なライオンがとても愛おしい。
そして、そんなライオンを先入観なしに見つめ、ライオンの良いところを(たとえそれが偶然の産物かもしれなくても

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やっぱり本屋で本を買おう。

やっぱり本屋で本を買おう。

お盆休み、先週末と時間がたっぷりあったので、読みかけだった本を一気に読み終えた。
それでも読みたい欲求は収まらないどころか、より強くなっているのを感じ、noteの「読みたい本リスト」(非公開)を開いて次に買う本を選んだ。
そして今日、早速、仕事終わりに本屋へ行き、写真の本を購入。
さらに、欲しかったけれど在庫がなかった本3冊は注文してきた。
まだ一文字も読んでいないけれど、すでに一定量の満足を味わ

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『ボクは坊さん。』読了!~2020年お盆休み最終日~

『ボクは坊さん。』読了!~2020年お盆休み最終日~

お盆休みに一気に読み抜けた。
全編通して「おぉ!」とか「なるほど~」とか「わかる!」と気づきや刺激をいただいたけれど、終盤に登場する考え方にすごく感銘を受けた。

それは、著者が繰り返し考えているという「生きること、死ぬということ」について。

「死ぬ」ということはどういうことなのか、そこから見えてくるはずの「生きる」ということは。

その問いに対してある時、彼の胸に飛び込み、馴染んだ「気づき」の

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お気に入り作品の読み返しと、プレゼン大会の振り返りの記録。

お気に入り作品の読み返しと、プレゼン大会の振り返りの記録。

私が、村上春樹作品の中で一二を争うくらいで好きなのが『スプートニクの恋人』。

それが証明になるかはわからないが、過去に二度ほど紛失している(涙)のだが、都度再び手に入れるほどには、好きだ。

つい最近、幼馴染が「読みたい」というので貸すことになり、その前にもう一度読み直してみて、改めてこの作品が好きだと感じた。
天下の村上氏の作品で素晴らしい文章力、春樹ワールド前回なのは言うまでもないのだが、数

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心震える1冊 木村俊介『インタビュー』

心震える1冊 木村俊介『インタビュー』

最近読んでいる本のうちのもう1冊がこちら。

ライターを生業とするなかでも、特に「インタビュー」が大好きな私にとって、勉強になるのはもちろんのこと、共感する以上に、自分の実体験で感じてきたことまさに!という感じのことが書かれていて、心が震えまくっています。
今日読んだ中で特に心震えた箇所はこちら。(それ以外にも震えているけれど、あまりに多すぎてまとめが追いつきません笑)

この「文章によるまとめ」

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『カレンの台所』からの視点。

『カレンの台所』からの視点。

引き続き『カレンの台所』を読んでいます。

先日も書きましたが、彼女独特の想像(創造)力と表現に、私の脳ミソはゆっくりとしかついていけないので、
短編集を読むかの如く、1日1~2レシピずつ。
今日もまた読んでいたら、新たな気づきがありました。それは、

この人は、すごくフラットに物を見ているのだな

ということ。
一般的にはネガティブ、悪い意味として捉えられている言葉や表現を、この人はごくごく普通

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脱力系レシピが教えてくれる言葉や表現の可能性。

現在読んでいる本のうちの1冊がこちら。

料理してみよう!と思ったわけではなく、
ほぼ日のサイトで糸井さんとの対談記事が紹介されていて、
どうやらレシピ本とは思えないような表現の仕方をしているらしいと知り、
言葉好きであり、日々言葉を駆使する人種としては、そっち方面で吸収できるものがあるのではないかと期待したから。

滝沢カレンさんと言えば、テレビなどでも独特の言葉遣いが特徴的で注目されているけれ

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自分になぞらえながら読む、村上春樹『雑文集』

自分になぞらえながら読む、村上春樹『雑文集』

かなり個人的に、密室的に音楽を聴いていました。僕の音楽の聴き方は、基本的に現在でもそうですね。一人で聴いて、一人で「いいなあ」とか思っている。それについて人と話をすることはあまりないですね。

⇒共感。私も、音楽ではないけれど、自分の好きなモノ・コトに対する時はそんな感じ。好きなモノが共通する人やそういう話をする場に遭遇すれば話すけれど、自分から、誰にも彼にもおすすめする、ということはあまりないな

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「友だち」論からの「自分」論。

「友だち」論からの「自分」論。

先日読んだこちらのnoteがすごくすごく印象に残っています。

友だちになかなか会えないことのさみしさは、「自分」に会えないさみしさなのだと、ぼくは思った。

そういう友だちたちに会えないさみしさは、「その人の前でしか見せない自分」に会えないさみしさでもある。

今ちょうど、なかなか友達と会う約束をしづらい時期であり、私もご多分に漏れずさみしさを味わっています。
そんな時だったので、タイトルに惹か

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ヨシタケシンスケさんの『もしものせかい』を読んで

おうち時間の週末、まとめ買いしたヨシタケシンスケさんの近著を順調に読んでいます。
昨日は、『もしものせかい』を読破。

読破と言っても絵本なので、大人であれば読むこと自体にそれほどの労力はかかりません。

ただ、、、
いつも、ヨシタケさんの作品には、絵本以前のイラスト作品も含めて「わかる~」とか「おもしろい」と諸手を挙げて共感したり気に入ったりしてきた私が、今回は読み終わって「う~ん。。。」となっ

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