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コトバアツメ~覚えておきたい言葉たち~

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ぐっときたり、きゅんきゅんしたり、激しくうなづいたり、背中を押されたり。。。そんな心に響いた言葉の備忘録。
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#記録

まずは『生半可』に。

まずは『生半可』に。

11月8日(日)毎日新聞の文化面、作家の高橋源一郎さんへのインタビューより。

翻訳家の柴田元幸さんに「生半可な学者」という言葉があります。

ある生半可なレベルに知識が達すると、専門家には当然かなわないけれど、専門家にはできない質問ができるようになる。

生半可な知識を身につけるのは大変なんですよ。

「生半可」だからこそ、気づくこと、疑問に思えること、思いつくことって確かにあるだろうな。
まず

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うっかり、一句。

うっかり、一句。

最近、朝のラジオやら夜のラジオやらで、
さらには新聞のコラム記事で(この記事に関してはまた改めて紹介したい)俳句に触れる機会が増え。

改めてその面白さ、17文字というシンプルさゆえの難解さ、難解さゆえの奥深さを感じていて。

ちょっとうっかり、自分も一句作ってしまいました。
影響されやすすぎだし、調子乗りすぎの自覚はありますが、せっかくなので公開しちゃいます。
批評やアドバイスなどは受け付けてお

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「因」のはなし

「因」のはなし

ここのところ、時間があるのに本を読んでいなかった。なんだか読む気が起きなかった。でも、昨日あたりからまた読みたい気持ちがムクムク。2冊一気に読み始めた。

たぶん、自分的に“やり残してる感”があった仕事の原稿やら個人的に書きたいと思っていたことやらを書き上げたから。

要するに、結局のところ、
「休日だから時間がある」「本を読めるが環境ある」という【外的要因】が整っていたとしても、
自分の心の

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インタビューの極意と生きることを少し楽にしてくれる言葉

インタビューの極意と生きることを少し楽にしてくれる言葉

村上春樹『雑文集』 これで本当に読了。

 もちろん地下鉄サリン事件の現場を文章で再現することが今回のインタビューの主目的だから、ただ「興味津々」というわけにはいかない。こちらの動機も、話される事実もあくまでシリアスである。それでもそのインタビューの相手が「どういう人か」を知るためには、この「興味津々」の好奇心が重要な役割を果たした。好奇心というと言葉はよくないけれど、実際の話、その相手がどういう

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自分になぞらえながら読む、村上春樹『雑文集』

自分になぞらえながら読む、村上春樹『雑文集』

かなり個人的に、密室的に音楽を聴いていました。僕の音楽の聴き方は、基本的に現在でもそうですね。一人で聴いて、一人で「いいなあ」とか思っている。それについて人と話をすることはあまりないですね。

⇒共感。私も、音楽ではないけれど、自分の好きなモノ・コトに対する時はそんな感じ。好きなモノが共通する人やそういう話をする場に遭遇すれば話すけれど、自分から、誰にも彼にもおすすめする、ということはあまりないな

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文学の良いところ

文学の良いところ

NHKラジオ第1『高橋源一郎の飛ぶ教室』より

文学の良いところ―「美しく思い問いを投げかけること」

先週の放送での

「文学は実学だ」

と共に、収めておこう。。。

今、文学の力が世界に必要だと、私も思います。

目指せ、「文章のうまい人」

目指せ、「文章のうまい人」

10年ほどエッセイを書き続けて気づいたことですが、文章のプロとは、ありのままを書くことができる人ではないかと思います。
伝達欲というものが人間にはあり、その欲の中にはいろんな要素が含まれます。こと文章においては『これを伝えることによってこう思われたい』という自己承認欲求に基づいたエゴやナルシシズムの過剰提供が生まれやすく、音楽もそうですが、表現や伝えたいという想いには不純物が付きまといます。それら

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「友だち」論からの「自分」論。

「友だち」論からの「自分」論。

先日読んだこちらのnoteがすごくすごく印象に残っています。

友だちになかなか会えないことのさみしさは、「自分」に会えないさみしさなのだと、ぼくは思った。

そういう友だちたちに会えないさみしさは、「その人の前でしか見せない自分」に会えないさみしさでもある。

今ちょうど、なかなか友達と会う約束をしづらい時期であり、私もご多分に漏れずさみしさを味わっています。
そんな時だったので、タイトルに惹か

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逡巡する仏教

逡巡する仏教

とは、またまた、今読んでいる『坊さん、ぼーっとする。』の中に出てきた言葉です。

逡巡する―ためらう、ということ。・・・<行ったり来たり>する。 

「世界はこのようにある。正しさは、ここにある」と語るだけでなく、「世界はこのようにもみることができる。正しさは、このようにもあるかもしれない」と複数の眼を持ち、とまどいながら生きるための教え。そこにはいつも逡巡がつきまとう。そんな「ためらいの仏教」の

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『坊さん、ぼーっとする。』と、ほぼ日手帳『今日の一言』より

『坊さん、ぼーっとする。』と、ほぼ日手帳『今日の一言』より

『坊さん、ぼーっとする。』
・自分に出会えない人生は他者とも出会えない

・他者と出会うためには、まず自分と出会うことが必要

・自分の考えを人にぶつけて、はじめて自分のことがわかるんだ
 「他者によって知る自分」

・「人に向かって、正直に語る」「自説をくつがえされる準備をする」を大切にしてこそ、いい意味での「本当に〝こだわる〟べき自分」のようなものが、川底の丸石のような柔軟さで染み出てくるのか

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ぼーっとするのも悪くない。

ぼーっとするのも悪くない。

今読んでいる本『坊さん、ぼーっとする。』
読んでいると、このお坊さん全然ぼーっとしている感じはしませんが(笑)

本の中で、こんなことをおっしゃっています。
❝日々の中で、「小さなこと」であっても「大きなこと」であってもじっくり考えることは大切な時間です。考えているようで、考える「時間」が足らないことが、僕たちにはあります。
そこに、「ぼーっとした待つ時間」も加えてみましょう。「考えること」も「ぼ

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素敵な言葉von『騎士団長殺し』

・私を包んでいるのは濃密で隙のない、まるでひとつの意志を具えたような暗闇だった(なんと素晴らしきメタファー!)

・おまえが行動すれば、それに合わせて関連性が生まれていく。(リアルの世界にも通ずることだよね。)

※( )内は私の感想です。

書こうと思うネタ、有言実行第一弾。
それにしても、なかなか読み終わらない(笑)