見出し画像

目指せ、「文章のうまい人」

10年ほどエッセイを書き続けて気づいたことですが、文章のプロとは、ありのままを書くことができる人ではないかと思います。
伝達欲というものが人間にはあり、その欲の中にはいろんな要素が含まれます。こと文章においては『これを伝えることによってこう思われたい』という自己承認欲求に基づいたエゴやナルシシズムの過剰提供が生まれやすく、音楽もそうですが、表現や伝えたいという想いには不純物が付きまといます。それらと戦い、限りなく削ぎ落とすことは素人には難しく、プロ中のプロにしかできないことなんだと、いろんな本を読むようになった今、思うようになりました。
作家キャリアに関係なく、文章力を自分の欲望の発散のために使うのではなく、エゴやナルシシズムを削ぎ落とすために使っている人。それが、僕の思う「文章のうまい人」です。

星野源『いのちの車窓から』


まだまだ修業半ばだと痛感。胸に刻みます。。。


(写真はUNMANNED無人駅の芸術祭展示作品より)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?