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まずは『生半可』に。

11月8日(日)毎日新聞の文化面、作家の高橋源一郎さんへのインタビューより。

翻訳家の柴田元幸さんに「生半可な学者」という言葉があります。
ある生半可なレベルに知識が達すると、専門家には当然かなわないけれど、専門家にはできない質問ができるようになる
生半可な知識を身につけるのは大変なんですよ。

「生半可」だからこそ、気づくこと、疑問に思えること、思いつくことって確かにあるだろうな。
まず目指すべきは、「生半可」ということか。
しかし、あの柴田元幸さんですら「生半可」とは、そこへ到達する道のりの長さよ。。。

インタビューで❝源ちゃん❞はほかにもこんなことを。

断言しない、攻撃しない、論破しない。
正しさを振りかざしても、別の正しさとの争いになります。
それより、自分はこれでいいのかと突っ込みを入れながら、周りが同じ方向に進むなら、反対方向へゆっくり向かっていくのもいいかなと思うんです。

なんてやさしい言葉だろう。
相手のことを許容し、それでいて実は自分のことも許容する姿勢に思える。
反対方向へ進んでいたと思ったら、いつか同じ場所で出逢うかもしれないしね。

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