夕闇迫る公園で 7年越しの命をかけて 硬い殻を脱ぎ捨てようと 穴から這い出て 木の幹を登る 宵の明星に導かれ 同じ日 同じ時刻に 同じように穴から這い出る たく…
あらい息 だるさ 熱 日の光はいらない 薄暗い 静かな部屋で横たわる 日常の役割を 誰か別の人に託す 「ありがとう」「ごめんね」 「よろしくおねがいします」 幾…
お酒のCM 艶っぽい 大人の女性 満開の夜桜 5年ほどで 違う女性に入れ替わる それは記号 命をつなぐ営みに誘う 生命の煌き 人生の上澄み 時が来れば 黒髪に白を…
幼稚園バスに乗り込む4歳の娘に、この子の世話を頼まれた。 お熱があるそうで、JRAのノベルティの袋で冷やされていた。 競馬好きの祖父にもらった、大切なきんちゃく袋。…
額に汗して 子供と遊ぶおかあさん 日本の地方都市の公園で 3歳の男の子の両腕を持って 観覧車のように 円を描いて ぐるぐるまわすのは韓国籍のおかあさん おかあさ…
心がイカリを手放して 流れ出す六月 春の初めの新しい風 春の終わりの緑の行進 怒涛の春よ、さようなら 今日 立ち止まり 雨を聴く六月 ふと絶望に気づいても 死ぬ…
折り紙の裏に書かれていた、つっこみどころがありすぎて、悶絶した一枚。
↑を読んでメロディが浮かびましたか?スピッツの隠れ名曲、ミカンズのテーマより、でした。 私もスピッツは好きですが、「ファン」を名乗るには熱量が足りない気がするの…
みずいろ
2018年7月17日 11:50
夕闇迫る公園で7年越しの命をかけて硬い殻を脱ぎ捨てようと穴から這い出て 木の幹を登る宵の明星に導かれ同じ日 同じ時刻に同じように穴から這い出るたくさんの命たち赤い星がひときわ輝く頃彼らは自らの背中を割る新芽のようにやわらかな薄いみどり色の羽根をふるわせてじっとしている湿った風が羽根を撫でるゆっくりと本当の姿に目覚めていく最後の星が朝に
2018年7月9日 11:50
あらい息だるさ 熱日の光はいらない薄暗い静かな部屋で横たわる日常の役割を誰か別の人に託す「ありがとう」「ごめんね」「よろしくおねがいします」幾度となく くりかえし耐えるひたすらに横になる託された人が疲弊する前に日常へ戻らなくては焦り苦しすぎて眠れない目を閉じて考える心がどうあがいても世界に何も働きかけられないこの身体のため
2018年7月7日 16:46
お酒のCM艶っぽい 大人の女性満開の夜桜5年ほどで違う女性に入れ替わるそれは記号命をつなぐ営みに誘う生命の煌き人生の上澄み時が来れば黒髪に白を見つけるもう煌かない生命ただ燃え続け見届けるつないだ命の行方を浪漫を抱いて
2018年6月29日 18:49
幼稚園バスに乗り込む4歳の娘に、この子の世話を頼まれた。お熱があるそうで、JRAのノベルティの袋で冷やされていた。競馬好きの祖父にもらった、大切なきんちゃく袋。記事を書いてると、娘がやってきて、かわいそうな子の写真撮らないでと。4歳の子供に宿るまっとうな倫理観に、性善説を信じたくなる。
2018年6月27日 09:36
額に汗して子供と遊ぶおかあさん日本の地方都市の公園で3歳の男の子の両腕を持って観覧車のように 円を描いてぐるぐるまわすのは韓国籍のおかあさんおかあさんのまわりに子供たちが集まってくるそんなふうに遊んでくれるおかあさんが珍しいからそんな子たちを順番にぐるぐるまわしてあげるおかあさん腕を脱臼しないだろうかとはらはら見守る日本のお母さんたち6歳の子
2018年6月21日 13:54
心がイカリを手放して流れ出す六月春の初めの新しい風春の終わりの緑の行進怒涛の春よ、さようなら今日 立ち止まり雨を聴く六月ふと絶望に気づいても死ぬことも殺すこともしないでほしいいまいまをやりすごせばまた少し息ができるから
2018年6月15日 10:37
2018年6月15日 10:29
↑を読んでメロディが浮かびましたか?スピッツの隠れ名曲、ミカンズのテーマより、でした。私もスピッツは好きですが、「ファン」を名乗るには熱量が足りない気がするので、特に歌詞の世界観が好きとだけ言っておきます。出産前は、夢見る文系女子でしたが、出産後は夢見てる暇がない隠れ文系おばちゃんになりました。これから、詩や生活のつぶやき、子供の面白さなどを書いていきたいと思います。お気に召した方がい