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日本の大学の「ダブルスタンダード」を非難する東大パレスチナ連帯キャンプと、アメリカの学生運動に希望を見る人々
東京大学駒場キャンパスでもパレスチナに連帯するキャンプが張られるようになった。運営委員の学生は大学が虐殺とアパルトヘイトを行うイスラエルを非難すべきだと主張し、ロシアのウクライナ侵攻を非難した大学がイスラエルに声を上げないのはダブルスタンダード(二重基準)だと述べた。(東京新聞、毎日新聞)
アメリカの大学から始まったテントを張ってパレスチナとの連帯を訴える運動は、イスラエルの攻撃によってテン
アルジャズィーラを禁止するイスラエルと、エドワード・サイードが語る「イスラム報道」
私は君の意見に賛成しない。
しかし、君がそれを言う権利は命を賭けても守ろう。
これはフランス啓蒙主義の思想家ヴォルテール(1694~1778年)の言葉である。啓蒙思想には人間の理性の力でもって世界の秩序を肯定的に変えるという確信があった。
イスラエルは、このヴォルテールの言葉に反するように、その国内におけるアルジャズィーラの活動を禁止した。「世界報道の自由デー」の2日後のことだった。イスラ
フランス「革命の5月」 ―ガザでの即時停戦を求める運動はフランスの高校生にまで波及
イスラエルのネタニヤフ政権がラファ侵攻を行う構えでいる中で、フランスでは高校生にもガザでの即時停戦を訴える運動が広がっている。5月5日、高等学校連合のマネス・ナデル副会長はBFMTV(フランスのテレビ局)で、「明日からかなりの数の高校が閉鎖される」、「およそ数十校」になるだろうと語った。その動画は
https://twitter.com/BFMTV/status/178714711339194
アメリカの大学生に謝意を表明するガザの子どもたち ―日本では子どもの幸福を図る「子供の日」だが・・・
「セーブ・ザ・チルドレン」によれば、昨年10月7日から今年4月4日までにガザでは13、800人の子どもたちが犠牲になった。まさに現代におけるジェノサイドである。日本では、今日子どもの幸福を図る「子どもの日」だったが、ガザでは毎日のように、子どもたちが殺害されている。
5月1日、ガザ中部のデイル・アル=バラのアル・アクサー殉教者病院の前で医師、看護師など医療スタッフや子どもたちが集まり、「子ど
総統閣下と連携しようとしたシオニストたち -ナショナリズムを共通項に似通うナチズムとシオニズム
パレスチナのアラブ人たちの完全な排除や殺害を考えるイスラエルの極右の主張は、ユダヤ人の絶滅を考えたナチズムのイデオロギーと似通っている。本質的にはナチズムと、イスラエル建国のイデオロギーであるシオニズムは、ナショナリズムを共通項にするために、同じ発想に立つのだから当然とも言える。
手塚治虫の「アドルフに告ぐ」はヒトラーにユダヤ人の血が流れているという機密文書をめぐるストーリー展開だった。この
イスラエルの歴史学者ハラリ氏 ―イスラエルは復讐のためにだけ生き、自滅したサムソンに酷似してきた
イスラエルの『ハアレツ』紙(24年4月18日付)に歴史学者のユヴァル・ノア・ハラリ氏の「From Gaza to Iran, the Netanyahu Government Is Endangering Israel's Survival(ガザからイランまで:ネタニヤフ政権はイスラエルの存続を危うくしている)」という文章が掲載された。(『クーリエ・ジャポン』に「孤立したイスラエルは完全敗北に近
もっとみる親イスラエル勢力に襲撃されたUCLAの学生たちと、政府の中東政策を批判するアメリカの学問的良心
アメリカのブラウン大学では、学生たちのパレスチナ連帯キャンプを受けて、学長がガザ攻撃で利益を上げる企業からの投資撤収を検討すると学生たちに約束した。学生たちのガザ停戦を求める運動は一定の成果を上げ始めている。
カリフォルニア大学ロスアンゼルス校(UCLA)では、4月30日、パレスチナ連帯のキャンプを行う学生たちに親イスラエル勢力が花火を撃ち込んだり、強制的に排除しようとしたりするなど暴力的襲
アメリカは良心を取り戻そうとしている ―アメリカ全土を席巻するガザ反戦のうねり
ガザと連帯するアメリカの学生運動の高揚は、ベトナム戦争を終わらせるのにアメリカの学生たちが果たした役割を思い起こさせるという声が上がるほどになっている。コロンビア大学当局は安全を理由に学生を処分するようになったが、学生は圧力に従わないと抗議活動を継続する徹底抗戦の構えだ。アメリカ全土に広がるパレスチナとの連帯のキャンプを設営する運動は、第二次世界大戦後最大のジェノサイドをガザで行うイスラエルをバ
もっとみるアメリカのキャンパスでのガザ反戦運動を支持するバーニー・サンダース議員
イスラエルのネタニヤフ首相は4月24日、ビデオ・メッセージを出し、ガザの即時停戦やイスラエル関連企業からの投資撤収を求めるアメリカの学生たちを「反ユダヤ主義の暴徒」と決めつけ、ユダヤ人の学生や教職員を攻撃していると非難した。また「これは1930年代にドイツの大学で起こったことを思い出させ、不謹慎なものだ。止めさせなければならない。」と述べた。
これに対してアメリカのユダヤ系のバーニー・サンダ
イスラエルへの抗議はフランスの大学にも飛び火 ―学生の運動がアメリカ・イスラエルの「特殊関係」を変えるか?
ガザ停戦やイスラエル企業からの投資撤収を求めるアメリカの学生たちの運動は、フランスにも飛び火し、マクロン大統領などを輩出してきたフランスの名門パリ政治学院でもガザでの戦闘に反対するが学生たちが建物の一部を占拠した。
占領地におけるイスラエルによる国際法違反の行為すら容認するアメリカ政府の姿勢がパレスチナ和平の停滞をもたらしてきたことはまぎれもない。アメリカはロシアのウクライナ侵攻を非難するが
アメリカの学生たちはイスラエルのジェノサイドへの抗議に立ち上がる
アメリカの大学ではイスラエルのガザ攻撃に抗議するデモが広がりを見せつつある。コロンビア大学では、4月18日、イスラエルのアパルトヘイト政策やジェノサイド、パレスチナ占領から利益を得る投資から撤退するよう大学側に求めるデモが行われると、警察が投入された。100人が逮捕される事態になると、抗議デモはいっそう勢いづき、コロンビア大学は対面授業を断念し、オンライン授業に切り替えざるを得なくなった。デモは、
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