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クロネコ谷の日々

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庭の仕事と猫、時々ものつくりの備忘録。丘陵地にある古い家にて。 2020年6月はじまりから2023年2月
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#庭仕事

(188)夏が行く

(188)夏が行く

今年の2022年8月は変化の夏で日々目まぐるしい柔軟な対応が必要でひたすらに球を打ち返していたら終わってしまった気がする。たぶん若い頃ならもっと楽に順応できていたのだろう。年を重ねると自分の中がいっぱいで空きが無くなっている。或いは経験を重ねて自分のルールでスムースに動かしていて、条件が変わった時に分からなくなる。まあいずれにせよ変化に弱くなっていたということが軽くショックではある。

晩夏の花は

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(161)6月もおわり

(161)6月もおわり

今日で6月が終わる。 2021年の前半が終わって折り返し。 6月は晴れた日が多くて、晴れるとついつい庭に出てしまい、中の仕事が進まなかった。というより、正確には動いて立ち仕事ばかりしていたので、細々した仕事をもっと進めたい。 玄関脇に数年前に植えたアガパンサスの花が咲いてとてもきれいだ。陽当たりがよくないからシェードガーデンで葉っぱだけ楽しむつもりだったので、とっても得をした気になっ

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(155)新緑の季節

(155)新緑の季節

5月に入ってから毎朝の桑の実が日課で、夕方も家にいる時は摘んでいる。狭い庭で桑の木の下にも草木があるから、シートを敷いて揺すって落とすなんて技は使えず、小さな実を手摘みしている。面倒ではあるけど、朝陽でキラキラと光るルビーみたいな紅い桑の実と新緑のグリーンが美しくて、いつか見れなくなるだろうからしっかり今見ておきたいとも思う。 カタツムリもいつも何匹かが木に登っていて元気そう。珍しく起きて活

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(154)5月の庭仕事

(154)5月の庭仕事

桑の実の収穫が始まった。昨年キノコ菌による石灰化の対策をしたおかげで今年は池の横の木も沢山採れている。ただ残念なことにこの木の実はあまり甘くならない。染めに使っても、染まりにくいし上に色褪せしやすい。ジャムにして美味しいのかなと考えていたけど、ベリーシロップにしてみた。昔の暮しの手帖別冊に酵素ジュースの作り方でのレシピがあった。しかし酵素ジュースって飲んだことないので、正解が分からない。美味しくな

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(126)枯れ草集め

(126)枯れ草集め

すこし肌寒い気候は庭仕事にはぴったりで、カサカサ音を立てる枯れ葉は楽しくて何時間でもしていたくなる。アヤメはあんなに沢山花を摘んだのにカラカラと音を立てる実もまた沢山できていた。増えすぎのアヤメをシャベルで掘り上げて地面から剥がしていたら、下から水仙の芽の伸びた球根か出てきた。今年水仙の花か少なかったのは気候のせいだけでもなくて、アヤメに押さえつけられていたからのようだった。クロネコ谷はアヤメ好み

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(97)秋の支度

(97)秋の支度

さて、気温が下がってきたので、冬が来て緑が枯れてしまうまでの庭仕事をはじめる。伸びた草をじゃんじゃん抜いたりモフモフに広がった苔をはがしたり。

巣立ちした後のアシナガバチの巣を観察していると蜂が残っていて、ここで冬を越すつもりらしい。女王蜂は育った巣で冬を越すと翌年また近くに営巣するらしいので、それは困ると引越しを即すことに。

葉蘭の茂みを夏の終わり頃から少しずつ刈り込み、とうとう巣がむき出し

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(96)暑さが去り

(96)暑さが去り

昨日ようやく庭の草むしりをしている時、紫式部の枝の下がミルクを零したように白くなっていた。はて?と近づいて見て、もしやコレが噂の粘菌かしらとまじまじと眺めたが触ってみる勇気はないので写真を撮った。

ピンク色のミズヒキにタデ、紫色のヤブランやムラサキシキブの実、シロシキブの白い実に黄色のキンミズヒキ、小さな花々が色とりどりに緑の庭にポツポツと咲いている。庭はくしゃくしゃでも、季節が巡って新しい花が

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(60)盛夏へ向かう

(60)盛夏へ向かう

虫喰い穴だらけの青紫蘇が元気になってきたので、一枚ずつ、ありがとうと葉をもらってくる。零れ種から生えてくるので、あちこちに小さな株があって手間だけれども、以前に植え替えをしたら、途端に勢いがなくなったので、紫蘇は生えるに任せている。

緑がどんどん濃くなって、いきなり盛夏の気配になってきた。梅雨が終わると、シダ類が枯れて茶色くなるので、枯れた葉をのぞく。冬に枯れたシダを素手で折ったときに、硬い繊維

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(58)いきなりの夏本番

(58)いきなりの夏本番

突然始まった夏本番に身体が追いつかなくて猫も大変そうだ。朝早いうちに庭仕事をしないと、暑さに弱い私は何もできなくなる。

花の終わったヤブカンゾウの茂みを細身のシャベルで掘り起こす。シャベルに種類があって、幅広のは掘り起こしには向かないなどというのは、この家に来てから知った。畳二畳くらいの草むらを掘り起こしたら滝のような汗。シャベルに全身の体重をかけるのは、結構なエネルギーがいるらしくて、シャベル

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(56)梅雨が明けたら

(56)梅雨が明けたら

長い長い梅雨が明けたので、庭仕事も再開。東側にある紫陽花を剪定して、きれいな花を乾かしてみる。いつもは梅雨明けに爽やかな風の吹く日があるのに、今年はもういきなり夏本番へ向かう暑さ。紫陽花を乾かすのには向いていないし、つい一昨日まで雨だったから花も水分が多く、うまくいかないかもしれない。

ハランの茂みが増えすぎて、中央付近にアシナガバチが巣を作り、しかもどんどん大きくなる。時折側を通る必要があるの

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(34)花のアントシアニン

(34)花のアントシアニン

今日は雨が止んだり降ったりして、止んでる時間が長いのになぜか雨の時に出てしまう。気になっていた紫陽花の花をやっと摘んできた。紫陽花の花にもアントシアニンが豊富なので染料になると聞き、試してみたいと思っていた。もっと色鮮やかな時に摘めば良かったかなと思うけれども、この季節の紫陽花の花の美しい色は濡れそぼった庭に彩りを添えるので決心がつかなかった。

アントシアニンは食べる方ばかり気にしていたが、草木

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(27)金針菜と麦わら帽子

(27)金針菜と麦わら帽子

今日からヤブカンゾウの蕾を摘みはじめた。開花直前の蕾はもっと大きくなっていて、湯がくととろりと柔らかいが、流通してるものを写真で見るとこのくらいのサイズ。明後日くらいに咲く予定の蕾で、まだかたさの残る蕾はシャキシャキとした歯ごたえで春先の新芽と同じ味がする。ピクルスにしてみたのでどうなるかな。うまくいきますように。

雨が降っていないのでやるべきだろうと、最後に咲いたツツジの剪定をした。ツツジは5

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(21)剪定日和

(21)剪定日和

前庭の椿の剪定を朝6時半から始めた。椿の周りの草を抜いているうちに、紫木蓮が気になり出して枝をよく見てみたら、枝が混みすぎて中が薄暗い。細い枝を切ってみて、これは全体的に切らないとダメだなと観念して太く直立して伸びている幹のような枝を切っていった。木蓮の木は剪定が難しくて、いつも変な形になるが何がいけないのかわからない。切っては離れてみて考えて、また切ってを繰り返す。木蓮は樹木としては古い種に属し

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(20)成長するもの

(20)成長するもの

庭に出るとひょうたん池の睡蓮がまた花を咲かせたのに気が付いた。可憐な草花も好きだけども、大きな花の植物はたっぷりとして余裕があって、ほら咲いたよ、見ていきなさい。良いことがあるよ、と呼びかけてくる。

雨が止んでいるから前庭の未央柳を切らなければと鋏と蚊取り線香を焚いて持っていく。雨の中でも咲いている黄色い花は近づくとすこしぼろぼろな感じで、樹勢も良くなってきているから思い切って小さく整えた。門脇

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