見出し画像

(60)盛夏へ向かう

虫喰い穴だらけの青紫蘇が元気になってきたので、一枚ずつ、ありがとうと葉をもらってくる。零れ種から生えてくるので、あちこちに小さな株があって手間だけれども、以前に植え替えをしたら、途端に勢いがなくなったので、紫蘇は生えるに任せている。

緑がどんどん濃くなって、いきなり盛夏の気配になってきた。梅雨が終わると、シダ類が枯れて茶色くなるので、枯れた葉をのぞく。冬に枯れたシダを素手で折ったときに、硬い繊維が手に刺さり、抜くのに苦労したので、手袋は必須。ぼんやり草を素手で掴むとロクな事にならない。しかも、私はボンヤリだから、しょっちゅう気を引き締めるようにと、注意する。

酔芙蓉の花が今年もどっさり咲きそうで、これは食べるとトロリとして美味しいけど、罪悪感もすごく感じてしまうので、どうしたものだろうか。それに沢山食べたいものでもない。でも芙蓉の花が咲くと、夏も終わりへ向かう雰囲気になる。

高砂百合もいつのまにか増えていた。花後に、風に飛ぶ軽い種がぎっしり詰まったサヤになるこの百合は、ほうっておくと百合野原になってしまいそうだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?