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(27)金針菜と麦わら帽子

今日からヤブカンゾウの蕾を摘みはじめた。開花直前の蕾はもっと大きくなっていて、湯がくととろりと柔らかいが、流通してるものを写真で見るとこのくらいのサイズ。明後日くらいに咲く予定の蕾で、まだかたさの残る蕾はシャキシャキとした歯ごたえで春先の新芽と同じ味がする。ピクルスにしてみたのでどうなるかな。うまくいきますように。

雨が降っていないのでやるべきだろうと、最後に咲いたツツジの剪定をした。ツツジは5月から6月にかけて咲いていて、違う花が咲いていたから種類が色々あるんだろう。大きくなりすぎたので深めに切ると、カマキリの卵が5、6個も見つかった。すべて今年のものではないかもしれない。引っ越してきたばかりの頃、秋に剪定してやはりカマキリの卵をついた枝があったけど捨ててしまい、秋の卵は春に生まれる卵だから翌春生まれるカマキリが少なく、バッタが増えてしまって酷い目にあった。まさに蝗害。以来カマキリは大切にしていて秋の剪定は避けている。

紫式部の花は薄紫色で白式部の花は白く、繊細で可愛らしい花が咲く。鳥が好きらしくて、珍しがっていたら木が増えてしまい、抜かなければいけなさそうだ。今朝も見かけない葉をつけた実生の苗を見つけ、育ててみたい好奇心に駆られたけれど、後々を考えて抜いた。鳥が運ぶ木はいつのまにか仲間を増やす。

買い物に出て八百屋をのぞくと、いい赤紫蘇が入っていた。トマトと赤紫蘇を抱えて文房具屋の前を通りかかると、店先に並んでる雑貨の中に帽子があるのに気づき、へえ、と立ち止まったら、大きなつば広の麦わら帽子がセールだ。ヴェトナムの帽子らしい。庭仕事にぴったりではないかと連れ帰った。鏡の中には帽子よりもずっと、庭仕事に似合ってきた自分。ドカタ焼けはないよなあ、と思うよ。


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