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(21)剪定日和

前庭の椿の剪定を朝6時半から始めた。椿の周りの草を抜いているうちに、紫木蓮が気になり出して枝をよく見てみたら、枝が混みすぎて中が薄暗い。細い枝を切ってみて、これは全体的に切らないとダメだなと観念して太く直立して伸びている幹のような枝を切っていった。木蓮の木は剪定が難しくて、いつも変な形になるが何がいけないのかわからない。切っては離れてみて考えて、また切ってを繰り返す。木蓮は樹木としては古い種に属していて枝は直立か横に伸びるかのどちらかで、広がるように枝を伸ばさない。枝のリズムを読むようにして残す枝と切る枝を決めていった。

8時に剪定が終わり、枝を片付ける前に中へ戻ってバナナとミルクとヨーグルトのシェイクを作る。砂糖たっぷりと塩、レモンは分離しないように最後にさらっと混ぜいれた。長い枝は支柱に使いたいから残し、細い枝を落として束ね、小さい枝や葉は袋に入れる作業が以外と時間をとる。

曇りの日が庭仕事には一番いい。でも今日はここだけでやめた。大きな木を切るのはずっと上を向いて手を持ち上げるから中々しんどい。桑の実摘みからずっと、手を上げて作業しているのでこの時期だけど腕が締まってくるし、なんなら筋肉も付いているかもしれない。労働の対価は筋肉だけなのだが、おばさんの歳になって二の腕が弛まないのは励みになるからまあいいかと思う。

八重の藪萱草は沢山あるけれど、野萱草が昨年から咲くようになった。あまりにも赤いから他の花かと調べてみたがやはり野萱草らしい。ずいぶん蒸した日だった。



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